「チャン・オクチョン」キム・テヒ“視聴率や演技力批判…挫折もした”

OSEN |

写真=チ・ヒョンジュン記者
女優キム・テヒがデビュー11年目にして挑んだ時代劇への挑戦を終えた。

25日に韓国で放送終了したSBS「チャン・オクチョン」を通じて初の時代劇に足を踏み入れたキム・テヒは、演技力に対する批判と低迷した視聴率で放送期間の間悩まされたが、役者としての新しい可能性を見せてくれた。

「チャン・オクチョン」(脚本:チェ・ジョンミ、演出:プ・ソンチョル)は寝室女官出身の朝鮮最高のファッションデザイナーだったという新しい設定で、政治的人物ではなく、女チャン・オクチョンの人生と愛を描いたロマンス時代劇だ。

キム・テヒは映画で訳官と賤民(身分の低い人)の間で生まれ、3人の男により死を迎える運命のチャン・ヒビン役にキャスティングされ、9代目チャン・オクチョンとして新しく解釈されたチャン・ヒビンを演じ、新鮮だとの評価を受けた。

以下は、キム・テヒとの一問一答である。

―今までの作品とは違い、たくさんの先輩役者と共演したが?

キム・テヒ:先生が多く、難しそうだった。新人の時は本当に先生が怖く、試験を受けるようだったが、今回は心強かった。互いに台詞も合わせてみたりして良い方向を見出すことが出来てよかった。そして本当に私にとって役に立つアドバイスをたくさんしてくださった。

特に、イ・ヒョチュン先生から褒められたことが大きな力となった。他の人が聞くと気恥ずかしく思われそうな言葉だったが、イ・ヒョチュン先生が「演技が上手で綺麗に見える」とおっしゃった。その時に本当に感動した。そして私のキャラクターを可愛がってくださった。視聴者が悪女チャン・ヒビンを期待したが、最初はそういう風に見えなかったので批判もあったが、チャン・ヒビンの品と純粋な姿を上手く表現してくれて嬉しかったとおっしゃってくださった。そして、悪女の姿を中途半端に見せるよりは、果敢に表現したほうがいいとアドバイスもしてくださった。

本当に役に立つ言葉を沢山かけてくださり、私のメンター(良き助言者)だった。リップの色からアイライン、撮影時にかんざしが斜めになっていたり、襟が崩れている時も全て直してくださった。

―チャン・オクチョンを演じながら演技力を批判されたそうだが。

キム・テヒ:私は厳しい状況でも、黙々と上手く我慢する方だ。他人が見ると、負けん気が強いと思うかも知れない。私は演技をしながらなるべく世間に汚されず、出来るだけ子供のような純粋な心でいたいと思った。しかし、このドラマを撮影しながら負けん気が出た。視聴率や周りの評価のせいで私も多く挫折し、苦しく、そうしながらそのような負けん気が出た。そこで、キャラクターを完璧に理解するために努力し、出来るだけ真心を込めて表現しようとした。

―チャン・ヒビンの再解釈は説得力があったと思うか。

キム・テヒ:説得力があったと思う。最高の収穫は、チャン・ヒビンを上手く再解釈したことだ。チャン・ヒビンは稀代の悪女、妖婦のアイコンになっていたが、純粋だった女が男と深い恋に落ち、周りから逼迫されて悪行を行うしかなかった姿が、説得力のある形で上手く描かれたと思う。

―共演した俳優たちとの関係は?

キム・テヒ:長く知り合っていた仲ではなくても、一緒に苦労したせいか固い仲間意識が築かれたようだ。厳しく、疲れていた状況で撮影スケジュールのため余裕がなく、ユ・アインと台詞を合わせ撮影するのがやっとだったので、プライベートな話をする気力もなかった。にもかかわらず、お互いにたくさん共感しながら撮影がうまく進んだ理由は、ユ・アインが素晴らしい俳優だったからだ。

そしてユ・アインだけでなく、イ・サンヨプ、ホン・スヒョン、イ・ヒョチュン、ソン・ドンイル、イ・ヒョジョン、キム・ソラなど先輩方がとても温かい方々だった。この作品を通じてそんな人々に出会えることができて嬉しい。普通、ドラマが終わると互いに連絡するのも何だか気恥ずかしかったりするが、今回は気楽に連絡できるようになった人が多くて嬉しい。

―初の時代劇デビュー作「チャン・オクチョン」は、自身にとってはどういう作品?

キム・テヒ:私にとって大きな意味がある。これから時代劇専門の女優になりたい。時代劇の面白さを感じた。映画でも時代劇に挑戦してみたい。作品をしながら本当にたくさん勉強になった。人間としても多くのことを学んだ。私を更に成長させた作品だったので、大きな意味となった。

記者 : カン・ソジョン