2NE1のCLでなかったら、チェリンとして生きていたら

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写真=TVレポート DB
「私、ステージの上でカッコいいでしょう?でも、ステージ上での4分は私の頭の中には残っていません」「私の洋服ってかなり華やかですよね?クローゼットを開ければ、もっと華やかですよ」「カリスマ性が溢れてるって?私からすれば可愛くて綺麗なものを表現しているだけなんですが……感じられませんか?ハハハ」

ラップではなかったが、歌っている合間合間にビートが感じられた。CLはどの質問にも細かく丁寧に答えてくれた。彼女の背景を知るかぎりでは“オムチンタル(勉強が出来て性格もよく、何でも出来る完璧な人)”と呼ばれている。実際に会った彼女は想像よりもずっとしっかりしていて、頭が良かった。人々には2NE1のCLとして知られているが、実際には大きな夢を持った、少女の心を持ったイ・チェリン(CLの本名)であった。

デビュー後、初のソロ曲「悪い子(THE BADDEST FEMALE)」をリリースしたCL。2NE1のメンバーたちの力を借りずとも音楽配信チャートで1位を記録し、ソロステージで音楽番組の1位まで手にした。「曲が発売されたことだけでも意味があり、幸せだ」と話していたCLの小さな願いとは対照的に、手にした成果は大きかった。

「悪い子」はプロデューサーTEDDYによって瞬く間に作られた楽曲だ。曲のタイトルは言葉遊びをしていた中で誕生した。あいにくも先輩歌手イ・ヒョリの「Bad Girls」と競争することになったが、ジャンルもビジュアルもまったく違う。

「ステージ上のCL、そして普段のチェリンと『悪い子』のシンクロ率が気になるという方が多いです。ステージ上でのCLはいたずらっこのイメージが強いので、似ているかもしれません。でも、普段のチェリンとは正反対ですね。実際に『悪い子』のような一面はあると思いますが。“悪い”というのは“悪”を意味するわけではないんですよ。“カッコいい”という意味を持っていて、“カッコいい女性”を意味しているんです。私も、カッコいい女性でありたいです(笑)」


韓国出身ガールズグループに対する偏見やアジアに対する固定観念を覆したい

2NE1はデビュー当時から韓国だけでなく海外でも大きな関心を集めてきた。他のガールズグループとは一線を画する違う道を歩んでいる彼女たちに注目するのは当たり前のことなのかもしれない。

「2NE1として韓国やアジアの女性、ガールズグループへの偏見を破りたかったんです。女性たちの声を全面的に出したいと思いました。韓国にこのようなガールズグループがあるということをたっぷりお見せしたいと思っています。韓国に対する固定観念をなくしたかったと言うと、大げさでしょうか?(笑)」

CLはステージに上がった瞬間からは記憶に残っていないという。4分後、ステージが終わればステージで観客と分かち合った呼吸やエネルギーだけを持って降りてくる。ステージ上の強烈なカリスマ性を持った有名なCLは「私なりに綺麗で可愛いものを披露しているつもりです。解釈に差があるだけです」と恥ずかしそうに笑った。まだ見せたいことが多いという自信もアピールした。

「次はシングルではなく、フルアルバムをリリースしたいです。ヤン・ヒョンソク代表が出してくださったら、本当に最善を尽くすことができますよ(笑) 私は褒め言葉が嫌いです。放っておかれると頑張れるタイプです。2NE1のコンセプト自体が、ステージ上で楽しく遊べる子たちなんです。もうすぐリリースする2NE1のニューアルバムにも、楽しく遊べる音楽が収録されています。良い影響を与えられる歌手になりたいです」


「2NE1のリーダーCL」 vs 「恋愛がしたい23歳のチェリン」

2NE1の華やかなイメージは、CLが担当している部分が大きい。韓国内外のファッションデザイナーにファッショニスタとして挙げられるほど、CLのファッションセンスは人並みならぬものだ。今回のソロ活動でもCLは自分の私服を用いて、ステージに上がった。そんなCLだが、実はショッピングがあまり好きではないという。

「買うことよりも見ることのほうが好きです。たまに洋服を買う時も、ステージ用の衣装を基準に選ぶようになります。だから、普段着がないですね。家族の集まりや友達に会いに行く時もステージ用の衣装を着ているので、あまりにも目立ってしまいます。今、私のクローゼットは物凄く華やかです(笑) 今年の流行アイテムですか?私がこの間ステージで着用していたホワイトカラーではないでしょうか。日焼けした肌がもっと目立つように」

活動を休んでいる時、CLはチェリンに戻る。ほとんどの時間を家で過ごしたり、一人で料理を作ったりする。普段から自然を観賞することが好きで、散歩もよくする。赤ちゃんが大好きで、たまにホルト児童福祉会も訪れる。思う存分赤ちゃんと遊べるその時間がとても幸せだ。

しかし、そんなチェリンを知っている人は多くない。大胆なファッションに、金歯をはめ、ステージの上で強烈なカリスマ性を披露しているCLだけを覚えている。そのせいでデビューしてから一度も恋愛をしたことがなく、残念だと愚痴をこぼした。恋人との些細なデートを夢見る、23歳のチェリンだ。

「私に『2NE1としてデビューしていなかったらどうしていたか』と言う質問をよくされますが、そうですね。私は平凡に学校に通っていたとしても、元気に暮らしていたと思います。多分勉強も熱心にやっている学生イ・チェリンとして生きているのではないでしょうか。ハハハ」

記者 : キム・イェナ