イ・サンウ“「神々の晩餐」で普段の自分ではできないことをたくさん演じた”

Kstyle |

BS朝日で放送中のドラマ「神々の晩餐」。このドラマで“辛口男”を演じたイ・サンウがドラマの見どころ、撮影中のエピソードについて聞いた。さらに、6月上旬に開催した日本でのファンミーティング、日本でのエピソードについても語ったインタビュー。

―「神々の晩餐」がBS朝日で放送中ですが、ご自身にとってどんな作品ですか?

イ・サンウ:どの作品も大切でいい作品でしたが、その中でも「神々の晩餐」は、僕にとってMBCで賞を獲らせてくれた作品(2012年MBC演技大賞・特別企画部門/優秀演技賞) でした。どの作品もそうですが、撮っている間もとても楽しかったです。苦労もありましたが、その分、やりがいも感じた作品でした。

―いつもは寡黙だけどいざという時に優しいドユンですが、ご自身とは比べて似ている点、違う点は?

イ・サンウ:僕が演じたので、やっぱり僕の姿が溶け込んでいるだろうと思いますが、ドユンは恋愛において、積極的に向こう見ずに突進していきます。現実の僕はあんな風には行動できません。普段の僕ではできないことを、ドラマの中でたくさん演じたようです。一人でいるとき、ドユンはおもちゃで遊んだり、自分一人の時間を楽しんでいましたが、そういうところは僕と似ている気がします。

―ドユンを演じる上で気をつけたことなど、役作りでこだわった点は?

イ・サンウ:「神々の晩餐」にキャスティングされてから、僕だけでなく、料理人を演じる共演者の方々はみんな、ある大学で料理を習いました。料理人らしい包丁さばきや、カルビをスライスするといった料理の基本的な動きを習いました。僕は「神々の晩餐」の直前に「千日の約束」というドラマに出演していて、その作品が終わるとすぐに撮影が始まったので、それほど準備期間が長くはありませんでした。とにかく台本をよく読んで、イメージをつかんでから撮影に入りました。あまり時間がなくて。

―共演者(ソン・ユリさん、チュ・サンウクさん、ソ・ヒョンジンさん) とのエピソードを教えてください。

イ・サンウ:エピソードですか?(笑) 撮影からちょっと時間が経ってしまって……。一番共演シーンが多かったのはソン・ユリさんなのですが、ソン・ユリさんは撮影中、大変な時も相手役にそういう姿を見せませんでした。それで、楽な気持ちで撮影ができましたね。チュ・サンウクさんとは共演シーンは多くありませんでした。僕がソン・ユリさんと一緒にいるのを遠くから見ていたり、すれ違いが多かったのです。1歳違いなのですが、気楽に接することのできるヒョン(お兄さん) で、話も合いました。年が近いせいか、話が通じるところがありました。ソ・ヒョンジンさんは、僕たち4人の中では一番若いのですが、演技が上手で、明るくて性格もいいんです。4人全員、呼吸が合いました。

―劇中では明るく元気で前向きなジュニョンに惹かれる役でしたが、好きな女性のタイプは?

イ・サンウ:好きな女性のタイプは……心優しくてきれいな女性です。

―それ以外にはありますか?

イ・サンウ:心優しくてきれいという以外には、特にありません(笑)

―劇中のように1人の女性をとりあう状況になったら、どのようにアピールしますか?

イ・サンウ:良くしてあげないとですよね。プレゼントをするとか、おいしい料理を作って持って行ってあげるとか……最大限、自分を良く見せないと。しょっちゅう目に入るようにすれば、より近い関係になれそうです。「目から離れると、心からも離れる」と言うでしょう。できるかぎり視界に入るようにして、そばで良くしてあげないといけないですよね。僕はそういうスタイルで、人によっては(駆け引きのために) わざと冷たくする人もいますが、僕は優しくすると思います。

―実際に料理はされますか? 自信のある料理があれば教えてください。

イ・サンウ:以前はよく料理をしていたのですが、一人暮らしを始めてけっこう経つのであまりやらなくなりました。肉が好きで、以前はカルビチム(カルビを甘辛く蒸し煮にした料理) を作ったり、肉を細かく切り刻んでトッカルビ(韓国式のハンバーグのような料理) を作ったりしていたのですが、最近はあまりやりません、面倒で(笑) 一人で食べるにしては作るのにすごく手間がかかるので、一人の時はインスタントラーメンを作ったり……。あるいは、両親が近くに住んでいるので実家に行って食べたり、仕事があるので外で食べることも多いです。最近はあまり料理をしなくなりました。自信のある料理はカルビチムです。

―「神々の晩餐」の魅力や見所など、視聴者に観てほしいところはどんなところですか?

イ・サンウ:「神々の晩餐」はタイトルからも読み取れるように、料理がたくさん出てきます。ドラマのストーリーも重要ですが、珍しい料理を目で楽しむという面白さもあると思います。その中で恋愛も描かれるし、ソン・ユリさん(コ・ジュニョン役) の成長のストーリーもあり、色々なものが描かれています。だからこそ「神々の晩餐」というタイトルなんですね。晩餐というのは、色々なご馳走がふんだんに並んだものですが、「神々の晩餐」というドラマもさまざまな見どころが料理の皿のように並んでいると思います。ラブストーリー、ソン・ユリさんの成長の物語、僕が演じるドユンの物語も描かれて、料理対決など、いろいろな要素が詰まっています。そういう面白さを味わいながらご覧になっていただければと思います。

―撮影中に苦労したことなどはありますか?

イ・サンウ:撮影中にそれほど苦労したことはありませんが、後半に進むにつれて撮影のスケジュールが慌ただしくなり、睡眠時間が削られました。それ以外は、共演の人々との演技の呼吸もよく合い、視聴率も悪くなかったですし、いいことばかりでした。眠れなかったことだけは大変でしたが、放送されれば視聴者の方々が喜んでくださるので、それですべて報われました。

―実際のイ・サンウさんは善良な男? 悪い男?

イ・サンウ:実際は善良な男のスタイルです。普段から「いい人そうに見える」と、よく言われる方なのですが、人というのは、そう言われるとさらに善良になっていくようです。「勉強ができそう」と言われると勉強をがんばろうかなと思うように、人には期待に応えようとする心理があるみたいです。幼い頃から「いい人そう」と言われることが多かったんですね。それもあってか、善良に生きようと努力していますが……うーん、悪い男ではないと思います。ただ、状況によっては……もし僕に恋人がいたとして、他の女の子にも優しかったら、恋人にとっては悪い男になるわけだから……必ずしも言い切れませんが、あえてどちらかと言えば善良な男ではないかと思います。

―(カメラマンさんのコメント) 善良だからいい人に見えるんですよ!

イ・サンウ:ははは。

―好きになった女性には素直に想いを伝えるタイプですか?

イ・サンウ:ドラマでは、ストレートに想いを伝えるような役柄を多く演じてきました。でも実際は、うーん……ドラマのようにストレートには表現できず、ほどほどに……。何とかオトそうとジリジリするとかではなくて(笑) これまでに出会った女性のことを考えると、お互いに通じ合うようになったので……積極的に攻め落とすようなタイプではないと思います。

―「神々の晩餐」での水泳シーンで見事な肉体美を披露されていましたが、体調管理にはどのように気を遣っていますか?

イ・サンウ:運動は普段からやっています。中学生の頃から、ウエイトトレーニングはコツコツやってきました。俳優があまりにも体を鍛えていると、かえって視聴者の方々の集中を削ぐ恐れがあるので、昔の方が体つきはたくましかったです。夢はアーノルド・シュワルツェネッガーみたいなたくましい体になることでした。でも、俳優として活動するようになって、考えを変えました。今は、健康を維持する程度にとどめています。もし体つきのいい役柄を演じることがあれば、その時また鍛えればいいので。マッチョすぎず、細すぎず、適度に中間を保つのがいいような気がします。運動はずっと続けています。


―今回(6月1日の来日) は、昨年のファンミーティングに続いての来日になりますが、日本のファンの方々の印象はいかがですか?

イ・サンウ:とてもよかったです。それで、日本でのファンミーティングを続けているのですが、最初に受けたフィーリングがとても良かったです。今もドラマの撮影中ですが、色々な準備をしています。ただ行くだけ行ってファンミーティングをすれば楽でしょうが、ファンの方々にきちんとした姿をお見せするには、前もって一生懸命、準備をしないといけません。ですので、今はドラマの撮影が終わると歌の練習に行って、準備を続けています。早くその日(ファンミーティングの日) が来ればいいなと思っています。日本のファンの方々にも早く会いたいですし、(ファンミーティングが終われば) 練習も終わってあとはドラマに楽な気持ちで集中できるので。いろいろと準備することが多いです。

―日本で好きな場所はありますか?

イ・サンウ:過去一回を除いてはすべて仕事で行ったのですが、一度だけプライベートで行った時に訪れたのが箱根でした。何日かゆっくりしたのですが、最近忙しいせいなのか、箱根のゆったり感が思い出されます。都会の近くなのに、温泉もあって、余裕に満ちていて……箱根がとても記憶に残っています。

―箱根以外には、好きな場所や好きな食べ物はありますか?

イ・サンウ:食べ物は何でも口に合って、おいしく食べることができました。日本食は韓国人の口にも合うので。以前、初めて日本に行った時だと思うのですが……。夜通訳の方も帰ってしまった後、時間ができたのですが、一緒にいた室長と2人で外出しました。お腹がすいたのでレストランに入ったのですが、日本語も英語もできないし、うまくコミュニケーションが取れなかったんです。ハヤシライスのお店だったのですが、メニューに書いてある英語を見たりしながら、2人で注文をしました。僕はハヤシライスを注文して、室長はトンカツやコロッケもあったので、それぞれ選びました。料理が出てきて気づいたのですが、その店はハヤシライスにいろいろとトッピングをする店だったんです。僕たちが注文したものが全部、1人分のハヤシライスにのって出てきました。トンカツなんかも安かったので、いろいろと6種類ぐらい頼んだのですが、一皿にトッピングされて出てきたんです。2人分頼んだつもりが一皿だったので、また注文したら同じものがもう一皿出てきて、今度はあまりにも多くなってしまって……。うまくコミュニケーションが取れなくて、戸惑った思い出があります。他にはそういう経験は一度もありません。通訳の方が同行するか、よく知っている店にだけ行くので。寿司屋もおいしいし、日本食はどれも口に合います。

―今まで様々なジャンルの作品へ挑戦していますが、次はどんな作品に挑戦したいですか?

イ・サンウ:そうですね……。色々な役をやってきましたが、映画をやらなくなって結構経ちます。デビュー初期は映画に出て、その後はドラマにずっと出ていますが、機会があればまた映画にも出てみたいです。

―俳優として今後どのような活動をしていきたいですか?

イ・サンウ:演技のうまい俳優というイメージで、人々の心に刻み込まれたらいいなと思います。そのためにはまず演技がうまくなければならないので、休むことなく作品に出演しています。でも、僕は何でもはじめからうまくこなすタイプではなく、他の人に遅れを取る方なんです。運動にしろ何にしろ。ちょっと遅れを取るタイプなんですが、少しずつよくなっているので、希望を持って、演技のうまい俳優、自然な演技ができる俳優……。そんな俳優になるのが夢です。

【プレゼント】イ・サンウ直筆サイン入り「神々の晩餐」オリジナルプレスを1名様に!応募はTwitterをフォロー&RT

イ・サンウ日本公式ファンクラブ:http://www.sangwoo.jp/
運営:KJ-net

■関連サイト
「神々の晩餐」オフィシャルサイト
BS朝日 韓流モーニング「神々の晩餐」ページ

記者 : Kstyle編集部