SM&YG&JYPだけではない…SISTAR&INFINITE、アイドル後発ランナーの逆転勝利

OSEN |

SMエンターテインメント、YGエンターテインメント、JYPエンターテインメントに代表される大手芸能事務所中心のアイドル市場が大きく揺れている。

4MinuteやBEASTの所属事務所であるCUBEエンターテインメントと、CNBLUEやFTISLANDの所属事務所であるFNCエンターテインメント所属の歌手が次々と成功し、大手芸能事務所の牙城に迫る芸能事務所として成長したなか、彼らよりも小規模の後発ランナーのアイドル芸能事務所が上昇傾向にあり、業界の注目を浴びている。

最近は特にアイドルはもう十分すぎるほどいるという懸念の中で、後発ランナーとして市場に参入した3年目のアイドルグループの躍進が著しい。莫大な音楽配信パワーを見せ付けているSISTARと、ワールドツアーに乗り出し、強力なファンを確保しているINFINITEがその主人公だ。

SISTARは11日にリリースした2ndフルアルバムで“トップレベルのグループ”に堂々と名を連ねた状態だ。メンバーが1年ぶりに全員揃ってリリースした新曲は、リリース当日にポータルサイトの検索ワードランキング1位を総なめにすることはもちろん、僅か2時間で9つの音楽配信チャート1位を席巻し、多数の収録曲がトップ10入りする現象まで見せた。

これはBIGBANG、少女時代など、強力なファン層はもちろん、大衆的な人気を共に持つトップアイドルグループにしかできなかったことで、SISTARは今回のカムバックで名実共にトップレベルであることを証明することになった。タイトル曲「Give It To Me」は12日、2日間9つの音楽配信チャートで1位をキープし、6月大戦の最終勝者を狙っている。

INFINITEは10ヶ国20都市を周るワールドツアーに乗り出し、トップレベルの仲間入りを“宣言”した。彼らは8月、ソウルオリンピック公園体操競技場でのコンサートを皮切りに、ワールドツアー「2013 INFINITE 1st World Tour ~ONE GREAT STEP~」に乗り出す予定だ。コンサートは香港、日本、シンガポールを経て11月にアメリカのロサンゼルスとペルーのリマ、イギリスのロンドン、フランスのパリと続き、全25万人を動員すると思われる。

2006年、RAIN(ピ)が華やかにワールドツアーに乗り出し、韓国スーパースターの最高の業績のひとつとして評価されていたワールドツアーに、中小芸能事務所のデビュー3年目のアイドルが乗り出したこと。韓国での莫大な人気を土台に、世界的なチケットパワーを確保してから乗り出さなければならないという点で、このような企画が可能なこと自体がINFINITEの位置づけを物語っている。

SISTARの所属事務所STARSHIPエンターテインメントと、INFINITEの所属事務所Woollimエンターテインメントは、社員が20~30人に過ぎない、中小芸能事務所に分類されている状況だ。STARSHIPエンターテインメントはK.will、WoollimエンターテインメントはNELLなど、大衆性と音楽性を同時に狙う人気スターを中心に、新しいボーイズグループ、ガールズグループを引き続きデビューさせている。

あまりにも急速な成長ぶりにもちろん問題もある。最近INFINITEのワールドツアーの記者会見で円滑でない進行が指摘されるなど、システムが完璧に整ったこれまでの大手芸能事務所と比べられたりもした。しかし大手芸能事務所に比べ、大きくは1/10規模の芸能事務所で“後発ランナー”としてスタートし、このような成功を収めたという点で、業界の注目を浴びている。

今後デビューする新人グループにとってこの2つのグループSISTARとINFINITEが希望になることは間違いないだろう。SISTARとINFINITEはいずれもデビューと同時に爆発的人気を集めたわけではなく、地道にキャリアを積み、ある瞬間に“大当たり”を引き当ててから定着したという点で大きな注目を浴びている。またSISTARはヒョリンを筆頭に、歌唱力と際立つ健康美を、INFINITEは電子音を最小限に抑えた音楽に、息の合ったダンスを彼らならではのブランドとして掲げ、確実な差別化に成功した点が成功の秘訣として挙げられる。

ある音楽関係者は「miss AとCNBLUE以降、新人がデビューと同時に1位となる可能性が薄くなったことはもちろん、ある程度の認知度を確保することすら難しい状況だが、自身のカラーをはっきりさせ着実に活動すれば、いつかチャンスが訪れることはもとより、逆転勝利も十分可能であることを見せてくれたケースだ」と解釈した。

記者 : イ・ヘリン