【上半期決算】miss A スジからJYJ ユチョンまで、大活躍した“演技アイドル”の成績は?

TVREPORT |

写真=各ドラマスクリーンショット他
2013年上半期も相変わらず歌手やアイドルグループ出身の“演技アイドル”の熱い活躍が目立った。

では、今年の上半期のドラマで存在感を放った演技アイドルは誰だろうか?伝統ある芸能メディアTVレポートは、5月8日より22日までの2週間にわたって現役ドラマプロデューサー25人を対象に調査したアンケートをもとに、2013年上半期のドラマを輝かせた演技アイドルを評価し、彼らの活躍を振り返ってみた。

1.イ・スンギ&miss A スジ、万能で“最もホット”な演技アイドルカップル

男女演技アイドルの1位はMBC「九家の書」で“ガンタム(チェ・ガンチ+タム・ヨウル)カップル”として反響を得ているイ・スンギ(10票)とmiss Aのスジ(14票)が獲得した。イ・スンギはプロデューサーたちから「すでに歌手とは言えない」「ソン・ジチャンやキム・ミンジョンの全盛期を見ているようだ」という評価を得た。スジは「年齢のわりに演技が上手く、女性的な魅力が溢れている」「最近不足している20代女優の空席をよく埋めてくれている」などという評価を受け、圧倒的な存在感を誇った。

「馬医」の後番組として韓国で4月8日に放送が始まった「九家の書」は、ライバル作品であったKBS 2TV「オフィスの女王」の放送終了後、話が進むごとに瞬間最高視聴率を更新している。

2006年にKBS 2TVドラマ「噂のチル姫」で演技に初挑戦したイ・スンギはSBS「華麗なる遺産」「僕の彼女は九尾狐<クミホ>」、MBC「キング ~Two Hearts」そして「九家の書」まで、役者として目立った下り坂もなく大活躍中だ。昨年映画「建築学概論」を通じて“国民の妹”というニックネームを手にしたスジはその年KBS 2TV「ビッグ~愛は奇跡<ミラクル>~」でドラマデビューし、その後「九家の書」で初ヒロインを演じて、現在最もホットな演技アイドルであることを証明している。

2.JYJ ユチョン&Apink チョン・ウンジ、歌手というよりは役者

衝撃的などんでん返しとじれったいロマンスで女性視聴者を虜にしたMBC「会いたい」のJYJ ユチョン(7票)と正統派恋愛ドラマの力を見せたSBS「その冬、風が吹く」のApink チョン・ウンジ(7票)は「ただ役者である」という評価を受けた。

「会いたい」は、演技デビュー作である2010年のKBS 2TV「トキメキ☆成均館スキャンダル」で演技合格点を手にしたユチョンがMBC「ミス・リプリー」とSBS「屋根部屋のプリンス」を経て選択した作品だ。相手女優ユン・ウネ(イ・スヨン役)とのじれったいロマンスはいい評価を得たが、“国民の弟”ユ・スンホ(カン・ヒョンジュン役)に比べて演技力が物足りないとの評価もあった。ユチョンは「会いたい」の出演で「第49回百想(ペクサン)芸術大賞」でテレビ部門男性人気賞を手にした。

昨年自身の演技デビュー作であるtvN「応答せよ1997」でブームを巻き起こしたチョン・ウンジは「その冬、風が吹く」のムン・ヒソン役で地上波ドラマデビューを成功させた。慶尚道(キョンサンド)出身であるチョン・ウンジは「応答せよ1997」で抜群の方言の演技で視聴者の視線を独占した。「その冬、風が吹く」では標準語の演技も自然であるという好評を得た。チョン・ウンジの辞書に、演技力をめぐる論争という言葉はない。チョン・ウンジはtvN「応答せよ1997」で「第49回百想芸術大賞」のテレビ部門女性新人賞を受賞した。


3.IU&AFTERSCHOOL ユイ&ソ・イングク&SUPER JUNIOR シウォン、2%足りない成績

IU(アイユー)(5票)とAFTERSCHOOLのユイ(5票)、ソ・イングク(3票)とSUPER JUNIORのシウォン(3票)は演技力ではいい評価を受けたが、ドラマそのものの成績が多少物足りないという指摘があった。

IUがヒロインを務めるKBS 2TV「最高です!スンシンちゃん」は「棚ぼたのあなた」「いとしのソヨン」を継ぐ“国民の週末ドラマ”の誕生を予感させたが、期待に及ばない成績で物足りなさを残した。「棚ぼたのあなた」と「いとしのソヨン」が一度も逃さなかった週末ドラマ1位の座を、MBC「百年の遺産」に何度も奪われ、危機を迎えた。しかし、ストーリーが急展開し、再び視聴率も回復軌道に乗った。IUは話が進むにつれ主人公イ・スンシンと高いシンクロ率を誇る演技を披露している。

一時“ホットなアイドル”として君臨していたユイは、昨年KBS 2TV週末ドラマ「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」までは全体的にいい評価を受けていた。しかし、地上波ミニシリーズドラマのヒロインデビュー作であるKBS 2TV「チョンウチ」の成績は物足りなさを残した。同作品は水木ドラマ視聴率1位という素晴らしい成績を上げたが、話題の中心になることはできなかった。ユイは劇中での役は上手く演じきったが、ドラマへの鈍い反応のせいで大きな効果を味わうことはできなかった。

チョン・ウンジと共に昨年「応答せよ1997」の主人公として女性視聴者を虜にしたソ・イングク。彼は今年出演したMBC「せがれたち」の成績が振るわず、「応答せよ1997」の人気を倍増させることはできなかった。「せがれたち」は現在制作会社の代表が姿をくらまし、出演料未払い問題まで発生しており、出演陣を悩ませている。しかし、ソ・イングクへの期待は依然として高いほうだ。

シウォンはヒットメーカーキム・ミョンミンのドラマ復帰作として期待を集めたSBS「ドラマの帝王」で韓流スターのカン・ヒョンミン役として活躍した。「ドラマの帝王」はドラマそのものへは好評を得たにもかかわらず、低い視聴で傷を残した。しかし、シウォンへのドラマプロデューサーたちの評価は予想を超えるものだった。プロデューサーたちはシウォンの演技について「幅広い演技ができる」「研究する演技を披露する人だ」と絶賛した。

他にも注目を浴びた演技アイドルたち

他にも2013年上半期には多くのアイドルがドラマに出演した。東方神起のユンホ、2AMのスロン、ZE:Aのヒョンシク、BEASTのユン・ドゥジュン、AFTERSCHOOLのリジはドラマプロデューサーたちからそれぞれ1票を獲得し、演技アイドルのリストにその名を連ねた。

特にいつも出演作で良い成績を上げることができなかったユンホは、SBS「野王」で視聴率1位を経験した。スロンが出演中の水木ドラマ2位KBS 2TV「天命」も良い評価を受けている。KBS 2TVドラマスペシャル「シリウス」で一人二役を演じ切り、シワンに継ぐZE:Aの演技アイドルとして浮上したヒョンシクは、最近韓国で放送終了となったtvN「ナイン~9回の時間旅行~」の成功で作品の運もついていた。

一方、ユン・ドゥジュンはKBS 2TV「IRIS 2」で重要な役として出演するも、同作品の低い成績と共に演技力への酷評を受けることになった。他に「せがれたち」で慶尚道出身女性のキュートな魅力を披露したリジについてプロデューサーたちは「演技は上手いほうだが、もっといい役者に成長するためには慶尚道の方言を必ず捨てるべきだ」と指摘した。

記者 : イ・ウイン