黄金期の韓国映画はどこに?…韓国映画業界“全滅の危機”

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写真=映画「悪魔は誰だ」「フェニックス~約束の歌~」「ミナ文房具店」スクリーンショット(左から)
公開される度に大ヒットを飛ばしていた韓国映画が全滅した。やっと顔を立てた韓国映画は、児童誘拐事件をモチーフにしたミステリースリラー映画「悪魔は誰だ」(監督:チョン・グンソプ)だけだった。

2日、映画振興委員会の映画館入場券統合ネットワーク集計の結果によると「悪魔は誰だ」は先月31日から6月2日までの3日間、28万6987人を動員し、興行成績第4位を記録した。「悪魔は誰だ」の累積観客数は189万8866人と集計された。

「悪魔は誰だ」は15年前の誘拐事件の公訴時効が成立した後、すぐに同一手口の事件が発生し、犯人によって娘、孫、人生を奪われた3人の被害者が繰り広げる決定的瞬間を描いた作品だ。オム・ジョンファ、キム・サンギョン、ソン・ヨンチャンなどが出演し、「達磨よ、遊ぼう!」で助演出を担当したチョン・グンソプ監督の長編映画デビュー作でもある。

ハリウッド発の超大作映画が連日のように映画業界の興行をリードしている中、「悪魔は誰だ」が唯一興行成績ランキングの上位を占めた。新作「スター・トレック イントゥ・ダークネス」(監督:J・J・エイブラムス)、「アフター・アース」(監督:M・ナイト・シャマラン)の攻勢で先週より2段階下落となったが、依然としてTOP5にランクインしており、注目を浴びた。

「悪魔は誰だ」を除いた1~3位、5位には「スター・トレック イントゥ・ダークネス」「ワイルド・スピード ユーロ・ミッション」(監督:ジャスティン・リン)、「アフター・アース」、「華麗なるギャツビー」(監督:バズ・ラーマン)などすべてハリウッド映画がランクインした。

それだけではない。アニメ「ザ・クルッズ」(監督:クリス・サンダース、カーク・デミッコ)、「アイアンマン3」(監督:シェーン・ブラック)が6位と7位を占め、韓国映画「フェニックス~約束の歌~」(監督:ナム・テクス)が8位、「ビフォア・ミッドナイト」(監督:リチャード・リンクレイター)が9位、「ミナ文房具店」(監督:チョン・イクファン)が10位となるなど、ハリウッド映画がスクリーンを掌握していると言っても過言ではない。

TOP10内にランクインした韓国映画はたった3本にすぎない。韓国映画のルネサンスと呼ばれていた昨年とは正反対の状況が演出されている。果たして5日の公開を控えている「シークレット・ミッション」(監督:チャン・チョルス)が冷えきった韓国映画に再び火を灯すことができるのか注目が集まっている。

記者 : チョ・ジヨン