“生きる伝説”チョー・ヨンピルの生きている足跡

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最初・最多・最高の記録を持つ“生きる伝説”チョー・ヨンピルの依然として生きている足跡

1stアルバム「おかっぱの髪」「窓の外の女」(1980年3月20日発売)

「窓の外の女」「おかっぱの髪」「恨五百年」など、ほとんどの収録曲がヒットしたアルバムだ。発売3ヶ月目の6月には、韓国の大衆音楽部門の販売枚数の8割を占めた。韓国で初めて100万枚以上を販売した。

2ndアルバム「寂しがらないで」「祝福(ロウソクの灯)」(1980年12月5日発売)

「祝福(ロウソクの灯)」「看羊録」「愛はまだ終わらない」など最高のヒット曲を出し、チョー・ヨンピルの名声を再び証明したアルバムだ。

韓国のアーティストとしては初めてカーネギーホールで公演したことを記念するアルバムでもある。

3rdアルバム「女と男」「憎い憎い憎い」(1981年7月10日発売)

「赤とんぼ」「憎い憎い憎い」「心変わりのないタンポポ」「勿忘草」などが大衆から愛された。特に「憎い憎い憎い」「心変わりのないタンポポ」は、当時アルバムの主な購入層だった30代以上の成人層に最高の人気を博した。

4thアルバム「見つからない鶯」「悲恋」(1982年5月17日発売)

収録曲「見つからない鶯」は、童心の世界という題材とファンキーなリズムが際立ったロックナンバーだ。「悲恋」は、曲の頭の“祈る”の後に効果音のように爆発するファンたちの歓声でさらに有名だ。

5thアルバム「山有花」「女の情」「漢江」(1983年6月25日発売)

「友よ」「私はお前が好きで」などがヒットした。収録曲「友よ」は、韓国型のスタンダードポップで、チョー・ヨンピルのファンたちがこれまでもっとも多く歌う曲の一つだ。

6thアルバム「風と葦」「君の涙が乾く時」(1984年2月9日発売)

「涙のパーティー」「情のこころ」などがヒットした。アルバム収録曲の中でチョー・ヨンピルが作曲したのは「情のこころ」一曲しかないほど、他の作曲家とのコラボを試みた。韓国最初のデジタル録音アルバムでもある。

7thアルバム「涙で見えるあなた」「野の花」(1985年4月10日発売)

「昨日今日そして」「未知の世界」「あなた」「野の花」「アジアの花火」など収録曲のほとんどをヒットさせた。特に、ユ・ジェハが作詞・作曲した「愛してるから」も含まれている。頭声が際立つ「未知の世界」と、韓国的なロックンロールの典型「旅に出よう」などが収録されている。

8thアルバム「虚空」「キリマンジャロのヒョウ」(1985年11月15日発売)

チョー・ヨンピルならでは真のカラーが表れたアルバムだ。「虚空」はチョー・ヨンピルのトロット(韓国の伝統歌謡)ナンバーの中でもっとも愛唱される曲だ。自身の人生への確信を歌った「キリマンジャロのヒョウ」は、後々数え切れないほど歌われ、チョー・ヨンピルを象徴する曲の一つとして評価されている。

9thアルバム「愛と人生と私」(1987年5月10日発売)

「Madoyo」「君の足に留まる所に」「青春時代」などで有名だ。2年間の沈黙の末リリースした9thアルバムは、レコード会社所属から自身の立ち上げたピル企画に移籍して発売した最初のアルバムだ。愛と人生、自身に対する深い考察と反省から作ったという。

10thアルバムPart I.「88チョー・ヨンピル」(1988年5月28日発売)

チョー・ヨンピルの音楽生活20周年を記念する曲が満載の記念アルバムだ。有名な曲「モナリザ」を初め、アルバム収録曲全体を自身の曲で満たした最初のアルバムで、ファンたちに大いに愛された。

10thアルバムPart II.「Q」(11thフルアルバムに該当)(1989年1月14日発売)

大衆的な曲が盛り込まれていながらも、19分30秒に及ぶ「語れ、そなたらが見たのが何かを」のような実験的な曲まで収録したアルバムだ。韓国の音楽史上、19分30秒に至る大曲は、今もなかなか見られるものではない。

12thアルバム90-Vol.1「思い出の中の再会」(1990年1月発売)

この時から完全に自由な独立アーティストになり、音楽的にも強烈で重いサウンドを作りだした。タイトル曲「思い出の中の再会」は、大人のファンはもちろん、当時の若者の間でも大きな人気を集めた。

13thアルバム「THE DREAMS」(1991年4月20日発売)

収録された全曲を、チョー・ヨンピルが作詞作曲した。「夢」という一つのテーマを貫く、コンセプトアルバムだ。タイトル曲でヒット曲でもある「夢」が代表的な曲で、チョー・ヨンピル特有の音色と頭声が際立つ曲が盛り込まれている。

14thアルバム「CHO YONG PIL」(1992年10月発売)

ラップダンスがラジオを占領していた1992年後半、1980年代的なプログレッシブ・ロックサウンドを取り入れたアルバムで、チョー・ヨンピルのカラーがそのまま盛り込まれたアルバムだ。

15thアルバム「残された者の孤独/終わりのない羽ばたき、空へ」(1994年6月発売)

チョー・ヨンピルが、自身のバンド「偉大な誕生」と共に全曲を手掛けた。10代を中心に再編されたアルバム市場において、彼のアルバムの中でもっとも低い売り上げとなったが、評論家からは好評を博した。

16thアルバム「Eternally」(1997年5月発売)

15thアルバムで失敗した後3年のブランクを持ったチョー・ヨンピルは、さらに壮大なオーケストラサウンドを披露した。「風の歌」が収録され、長く悩んだ末に作ったアルバムであるだけに、雄壮なサウンドが際立つ。

17thアルバム「Ambition」(1998年10月発売)

音楽人生30年を盛り込んだアルバムである。作業の前にチョー・ヨンピルは「初心に戻って音楽人生を振り返ってみるつもりだ」とインタビューで答えたことがあり、その約束通り真心を込めたアルバムとなった。

18thアルバム「Over The Rainbow」(2003年9月3日発売)

音楽生活35周年記念のアルバムだったが、チョー・ヨンピルの個人的な事情、妻との死別によりアルバム活動を中断せざる得なかった。チョー・ヨンピルは以降10年間アルバムをリリースせず、コンサートに集中した。

19thアルバム「Hello」(2013年4月23日発売)

10年ぶりに発売したアルバムで、発売23週目で11万枚を突破している。


Best record

1980年7月9日

韓国アーティストとしては初めてアメリカのカーネギーホールで公演

1987年12月31日

NHK紅白歌合戦に韓国人として初めて出演。以降1987年~1990年まで連続出演

1988年8月6日

韓国アーティストとしては初めて、中国北京で公演(北京長城ホテル)

1994年2月7日

ソウルレコードより韓国初となるアルバム総販売量1千万枚突破記念ゴールデンディスクを受賞

1999年12月10日

芸術の殿堂ミレニアムコンサート「世紀を越えて」公演(大衆歌手としては初の芸術の殿堂オペラ劇場の舞台)

2001年9月26日

タンザニア政府より、初めて外国人を対象にした文化勲章を受章

2008年2月11日

京仁(キョンイン)放送SUNNY FM「21日間のチョー・ヨンピル特集」。チョー・ヨンピルデビュー40周年を迎え、韓国放送で初めて21日間という長期にわたりチョー・ヨンピル特集を放送。2月11日から3月2日まで放送された。

記者 : @star1