コン・ヒョジン、女優暦14年目の正直かつ自由で大胆な彼女

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スマートなコン・ヒョジン

「主演でなくてもいい。脇役でも構わない。私を必要とする役で私にできる役なら出番が少なくても選択する」デビュー14年目を迎えるコン・ヒョジンは、同年代の俳優とは違って、欲がなさそうに見えたが、誰よりもスマートな選択で自身だけのカラーを作っていた。素直かつ自由で大胆で、だからこそ余計に愛らしい女優コン・ヒョジンに出会った。

Hyojin's life

―今回のグラビア撮影の雰囲気とコンセプトはどうだった?

コン・ヒョジン:春の匂いがする現場だった。植物や動物が一緒だったので余計に楽しかった。

―もう暑くなってきたが、夏のために準備していることがあるか?

コン・ヒョジン:夏は露出の季節でしょう?(笑) 何よりも贅肉の管理に気をつけている。ボディラインを作って、贅肉を落とすため一生懸命に運動している。

―主にどんな運動をするのか?

コン・ヒョジン:週2回ピラティスとジムで個人トレーニングを受ける。普段はよく歩き、エレベーターを使わずに階段を使うようにしている。実生活で努力する方法が一番良さそうだ。

―好きなファッションは?特に好きなブランドやデザイナーは?

コン・ヒョジン:シーズンによって少し変わるが、ナチュラルな雰囲気が一番好きだ。言葉で説明するのは難しいが、ヴァレンティノ(VALENTINO)の美しいドレスやアクネ(Acne)のカジュアルジャケットの感じが好きだ。

―自身だけのストレス解消方は?

コン・ヒョジン:何をしても雰囲気を変えられる楽しいことをしようとする。だから、休息期間にはよく旅行に行く方だ。何かを学んだり、運動したり、本業以外のことをするとき、また別のエネルギーを得る。そうしながらストレスを解消する。

―昨年シン・ミナさんとフランス旅行に行ったと聞いた。友達とよく旅行に行くのか?

コン・ヒョジン:友達と一緒に旅行した方がより楽しいでしょう? シン・ミナとは旅行のタイプがよく合う方だ。フランス旅行はたくさん苦労したけれど、それだけ思い出もいっぱい作った。

―かつて雑誌モデルとして一緒に活動したキム・ミニ、ペ・ドゥナ、キム・ヒョジンさんとは相変わらず親しいのか?

コン・ヒョジン:頻繁に会い、お互いについて些細なことまで知っている時期もあるが、それぞれのスケジュールで休息時間が違って会えないときの方がもっと多い。でも、モデルの頃からの知り合いなので、久しぶりに会っても昨日会ったような気がする気楽な友達だ。

―たまに、そのときの写真を探してみることもある?

コン・ヒョジン:探そうとしなくても、当時のださい写真がたまにインターネットに登場する(笑) 微かに覚えているものもあるし、まったく覚えていないものもある。


Hyojin's movie

―映画「ブーメラン・ファミリー」が公開される。試写会の雰囲気はどうだった?

コン・ヒョジン:本当に良かった。たくさんの方が試写会に来てくれた。ユン・ジェムン、パク・ヘイル、二人の兄さんが出演しているおかげで演技派俳優の先輩たちがたくさんいらっしゃってアドバイスや称賛もしてくれた。とても光栄だった。

―実は、「ブーメラン・ファミリー」でオ・ミヨン役は主役というより脇役に近い。それでも選択した理由があるのか?

コン・ヒョジン:私は作品を選ぶとき、自分の出演量はあまり気にしない方だ。映画「ハピネス」でもカメオ出演というには出番が多いが、本当に小さな役を演じた。ただ、やったことのないキャラクターだったので演じたかっただけだ。お金持ちのお嬢さん、素敵なお嫁さん、一人娘、婚約者のようなキャラクターは、私には似合わないと思う(笑) 様々なキャラクターを演じてみたい。でも、最近の作品はキャラクターも少ないし、作品数も多くないので選択できる役は限られている。だから、出番が少なくても逃したくない役があれば必ずやろうと思っている。「いつかこういうキャラクターで重要な役を演じます」と見ていただいている方々に、私なりに印象を残したいとも思うようだ。

―オ・ミヨンは本当に魅力的なキャラクターだ。女優として確かに逃したくないキャラクターだったと思う。

コン・ヒョジン:終始、悪口を言って殴る。演技でなければ、いつこんなことをやれるのだろうか。誰だってストレスが溜まれば大声を出したり、怒ったりしたい。でも、俳優、特に女性の場合、そういうことに制限があるのが事実だ。おかげさまで、撮影中、存分に満足した(笑)

―映画「品行ゼロ」で演じたチャン・ナヨンの10年後の姿にも似た感じがする。

コン・ヒョジン:数々の作品に出演しながらたまにそんなことを考えた。「『品行ゼロ』のときのように、散々悪口言って、走り回ってみたい。あの喜びを、再び感じてみたい」と。「品行ゼロ」を撮るときは本当に面白かった。誰もが校内1位を夢見るが、内心では権力の中心、学校の一軍になりたいという気持ちもあるだろう。演技をしながら代わりに満足したと思う。「ブーメラン・ファミリー」も同じだ。爽やかで愉快だった。

―劇中で、オ・ミヨンはなんと結婚を3回もする。“コンブリー”(コン・ヒョジン+ラブリー)の魅力がここから見えたが、自身の恋愛スタイルは?

コン・ヒョジン:さあ。たまに恋愛や愛にもトレンドがあるのかと思うときがある。この頃、世の中では一人の相手だけを一生愛することができないように思う。私もそうだ。「一人の相手だけを一生思い続けられる?」と尋ねられると、簡単には答えられないだろう。

―映画の中のファッションも目を引く。自ら選んだ衣装なのか?

コン・ヒョジン:出演が決まった後に、スタイリストと一緒に作ったコンセプトだ。映画やドラマに出演する度にいつもそうしてきた。オ・ミヨンはパターンとしてやたらと衝突するので、いわゆる“田舎のおしゃれ”ファッションだ。実は、私が一番嫌いなスタイルだが、キャラクターとして、オ・ミヨンだから着こなせた。

―撮影現場の雰囲気はどうだった?

コン・ヒョジン:母親役のユン・ヨジョンさんをはじめ、ユン・ジェムン、パク・ヘイル先輩はもちろん、私の娘役を演じたチン・ジヒまで、本当に家族みたいだった。撮影に行っているのか遊びに行っているのか、これが演技なのか現実なのか分からなくなるときが多かった。だから、ずっと記憶に残ると思う。撮影でサムギョプサル(豚バラ肉の焼肉)を焼いて食べるシーンがあったが、本当に自分の家族とサムギョプサルを焼いて食べたときのことを思い出した。「最後に、こうやって家族全員が集まって、ご飯を食べたのはいつだったっけ?」と。家族との食事はいつもの日常であり、当たり前のことだと思うが、いつからか忙しいと言い訳し、自然と疎かになったような気がした。そのせいか、映画を撮りながら家族のことをたくさん思った。

―パク・ヘイルさんが呼びかけて話題となった韓豚(韓国産の豚肉)CMからはオファーが来た?

コン・ヒョジン:まだ話はない。映画が公開されるとこっそり連絡が来るのではないかと期待している(笑) でも、映画を見ると、本当に美味しそうに食べていると思わないか?あのシーンは食べるふりをしたわけではなく、本当にみんなで楽しく食べたものだ。あえて食事をとらずに撮影に挑んだ。サムギョプサルを焼くときの匂いはいつでもいい。肉食を止めると怒りが消えるという話があるが、匂いを覚えている限り、食べずに生きていけるのだろうかと思う。


Hyojin's story

―俳優にとって所属事務所の社員は、家族のような感じがするのではないかと思う。現所属事務所であるマネジメントSOOPの雰囲気はどうか?俳優たち同士でよく連絡を取り合ったり、会ったりするのか?

コン・ヒョジン:本当に家族という感じがする。「腕は内側に曲がる」(血は水よりも濃いとの意)という言葉の通り、自然と応援したいし、支えてあげたいと思う。でも、みんな忙しいのであまり会えない。

―映画では兄さんたちにひどいことを言う末っ子だが、実際に親しい兄さんたちにはどのように接するのか?

コン・ヒョジン:兄さんたちには弟のように親しく振る舞う。気兼ねなく、気さくで。もちろん、私だけがそう思ってるのかもしれないけれど。

―映画のVIP試写会に、いつも少女時代が駆けつけてくれると聞いた。俳優、アイドルを問わず、本当に人付き合いが良いことが知られている。人脈管理の秘訣があるのか?

コン・ヒョジン:特に、管理することはないが、色々な人に仲良くしてもらっている。少女時代のユナはアイドルではなく、後輩女優のユナとして認識している。昨年、ソン・イェジンが紹介してくれた、とても可愛い後輩だ。

―俳優は作品を通じてコミュニケーションする職業だ。選択の時間がより重要だと思うが、作品を選ぶときに重点を置いている部分は?

コン・ヒョジン:一番重要なことはキャラクターだ。どこかで見たことのあるようなキャラクターには興味がない。いくら好きになろうと思っても上手くできない。独特なキャラクター、私を魅了するキャラクターが良い。

―SBSドラマ「主君の太陽」の撮影を控えている。パートナーのソ・ジソブさんとの演技はどうなると思う?

コン・ヒョジン:初めてお会いするが、良い方だという噂を聞いているので心配せずに撮影を待っている。

―2年ぶりに出演するドラマに期待する部分は?

コン・ヒョジン:死のレースが始まる。「早く台本が出てきてほしい」「真夏の撮影はどれだけ暑いだろうか」など、色々と考えている。今回のドラマは、睡眠時間を確保しながら撮影できればと思う。どれだけ大変なのかが目に浮かぶ。正直、ドラマは映画と比べ物にならないほど大変だ。もちろん、映画も映画なりの長所と短所があるが、ドラマは寿命が縮むような気がするときさえある。特に、それだけ苦労したにもかかわらず、早期終了や、演技力まで問われたら本当に死にたくなるほどつらい。私にとってドラマは、映画より緊張するというのが事実だ。蓋を開けてみなければ分からないが、上手くいってほしい。これまで受けてきた愛だけ結果が得られれば、それに越したことはないと思う。前作のMBCドラマ「最高の愛~恋はドゥグンドゥグン~」くらい高い人気を得られればとても幸せだろう(笑) 早く体力をつけなければならないけれど、漢方薬でも飲もうかと悩んでいる。

―人々の反応には本当に気にせざるを得ない。これまでに言われて一番気持ち良かった言葉は?

コン・ヒョジン:コンブリー?(笑) このような公式のあだ名がついた俳優はあまりいないじゃないか。それだけに、「ブーメラン・ファミリー」の公開は少し怖い。ああ……。

―現在、作品以外に一番大きな関心事は?

コン・ヒョジン:最近、陶芸を学びに通っている。週2回。その時間を楽しみにしている。ドラマ撮影が始まると、あまり行けなくなると思う。苦しそうだし、大変だ。

―10代にデビューし、いつの間にか30代になった。どんな道を歩んできたと思う?また、これからどのように生きていきたい?

コン・ヒョジン:このように決めてやってきたわけではないが、振り返ってみると私なりにやりたいことをしながら自由に働いてきたと思う。他の人が見るには少々危険に見えたかもしれないが、今考えてみるとそのようなことが今の自由な私を作り出したのではないかと思う。これからの10年間も今のように、あるいは今よりもっと自由に生きたい。自由に生きながら、愛される女優として生きていきたい。

記者 : チョ・ヨンギョン