「シークレット・ミッション」野良犬のようなキム・スヒョン…恐ろしい獣になる

TVREPORT |

写真=映画「シークレット・ミッション」
町の馬鹿になってしまったキム・スヒョン、野良犬のように育てられて生き生きとした獣になったのか?

今月27日の午後、ソウル中(チュン)区東大門(トンデムン)MEGABOXでアクションコメディー映画「シークレット・ミッション」(監督:チャン・チョルス、制作:MCMC)のマスコミ向け試写会が開かれた。

漫画家チェ・ジョンフンの人気ウェブ連載漫画「シークレット・ミッション」が映画として再解釈された。ポータルサイトDaumで2010年から連載された作品で、「死ぬ前に必ず見ておくべきウェブ漫画1位」「累積閲覧数2億5000万ビュー」など様々な記録を保有したウェブ連載系の大作だ。

100万人の読者を持っている「シークレット・ミッション」であるだけに、ファンの関心は爆発的だった。トップスターに急浮上したキム・スヒョンと有望株パク・ギウン、イ・ヒョヌなどが加わり、想像を越える反応を生み出し、公開前から話題を集めた。

この日、試写会の会場はその関心を証明するかのように取材陣とファンが長蛇の列を作った。さらに、映画が終わってから行われた記者懇談会ではいわゆる“大砲女神”(大砲のような遠距離レンズを装着したカメラでスターを撮るファンのこと)と呼ばれるキム・スヒョンの年上女性のファンが大勢参加し、記者と争うこともあった。ハリウッドスターの韓国訪問イベントに負けない取材現場だった。

トップスターに挙げられるキム・スヒョンの人気はある程度証明されたのだ。では、彼の初めてとなるタイトルロール演技はどうだったのだろうか?朝鮮に号令していたイ・フォン皇太子(「太陽を抱く月」)はどこかに消え、へらへらとした顔に鼻水を垂らす馬鹿になってしまった。ヨング、メングも面食らうほどの新たな馬鹿キャラクターの登場だ。

ボウリングのボールが転がるように、階段で転がることは基本中の基本、変装のために女性用の下着をつけることはオプションだ。しかも、愛する女性の前で大胆にも大便をしながら披露する下半身裸まで。大胆な変身が恐ろしいほどだ。3K(汚い、きつい、危険)の環境でも眼差しは生き生きとしている。馬鹿でも愛らしく、エリート要員はさらに愛らしい。お馬鹿でも避けられない致命的な魅力、その魅力にはまる入り口はあっても抜け出す出口はない。

さらに、主演に負けない助演たちのしっかりとしたサポートまで。俳優たちの好演は遜色がない。ただ、所々の作為的な設定が残念だ。しかし、これさえも俳優たちの熱演のおかげで目立たないはずだ。一時期、ハリウッドの超大作に心を奪われていた観客を誘惑するに十分だ。

お互い異なる目的で、韓国の貧困な町に潜入した3人のイケメンスパイたちが作戦遂行中に経験する葛藤を描いた「偉大に隠密に」。キム・スヒョン、パク・ギウン、イ・ヒョヌ、ソン・ヒョンジュなどが出演し、「ビー・デビル」「天国のエスカレーター(原題)」を演出したチャン・チョルス監督がメガホンをとった。韓国で6月5日に公開される。

記者 : チョ・ジヨン 写真 : ムン・スジ