【スターコラム】KARA、スンヨンの挑戦とニコルの休止符 ― Vol.2

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アイドルにはそれなくしては語れない言葉がいくつかある。その中でも“変化”と“挑戦”は、新しい音楽や演技を始める時にいつもついてくる。KARAのスンヨンとニコルもそうだ。飛躍するためには努力と再充電の時間が必要だ。今年初めて時代劇に挑戦するスンヨンは、一生懸命頑張っている。ニコルは、また違う変身のために旅行を選んだ。KARAのNAVER スターコラムVol.2は、スンヨンとニコルの率直なストーリーを詰め込んだ。/編集者

NAVER スターコラム:KARA

#スンヨン' story


新たな挑戦、ときめきと不安の間

実はこのような話を持ち出すことには、非常に慎重になります。なぜなら、まだ蓋が開かれる前である上に、一生懸命に準備しているのは事実ですが、結果がどうなるかは分からない状況なので、少し不安な気持ちもあるんです。

「チャン・オクチョン」に出会ったのは、昨年の冬頃でした。ずっと話は出ていましたし、監督と打ち合わせもしました。実は以前から演技においては落ち込むようなことが少しあったので、期待は大きくありませんでした。そのため、打ち合わせの時も“どうせダメだろう…”という気持ちで行きました。もちろん、意欲満々で監督と話は交わしましたが、できないといっても慣れているから平気だと思いました。

ところが、想定外の良い結果がありました。私に“淑嬪(スクビン)”の役が与えられたのです。監督が苦言も加えながら、その場で確定してくださったんです。帰路でも、何かにつままれたような気持ちだったし、“本当に撮るの?”と思いました。

家に帰ってみたら、ぐっとこみ上げるものがありました。初対面で「一緒にやろう」と言ってくださった監督の言葉を思い出すと、涙が出たんです。最初は面食らった様子で何も考えられなかったのですが、何かを認められたような気がして、本当の自分の姿を見せて一度に「OK」をいただいたことがあっただろうかと思ったりもしました。目の前で「君、うまくできそうだ」という言葉を聞いたのが、初めてだったとでも言いましょうか。さらに、監督の言葉が本音に聞こえたので、なおさらそうだったんだと思います。

これまでバラエティ番組やKARAの中のスンヨンの断片的なイメージが強かったので、人々の目に写る私はいつも笑っている姿だったのではないかと思いました。また、6年間活動しながら、自らを過小評価し、気後れする部分も多かったんです。

う~ん、何と言うか、本当に優れた才能を持つ人たちに比べて、私は愚直に頑張るタイプなんです。私が夢にも思わないことをしれっとやってのける人たちを見ると、羨ましくもなりますし…喉が痛くて涙が出る時も、「練習を続けなきゃ、今日休んだら永遠にできない」という気持ちで追い込んできたみたいです。

その間、自信は少しずつなくなっていきましたし、気後れするようになったんです。だから自然と、演技への挑戦はしばらく後回しになってしまいました。実は、演技への関心は、歌手になりたい気持ちよりも遥かに前の、小学生の頃からでした。当時、新聞で演技スクールの広告を見て、自分で切り取って母に見せました。「通いたい」と言いました。以降は端役やエキストラなどをやりながら、夜明けに起きて母と撮影現場に行ったりしました。だから、演技への憧れみたいなものがずっとあったんです。

ですが、26になった今、大人の役を演じるようになって、感慨深いです。ドキドキしますし、プレッシャーも大きいです。

淑嬪は…

淑嬪役でキャスティングされてから、私は演技の先生を始め、周りの方に「これ、私に毒となるのではないでしょうか?」と聞きました。急激に自信をなくしている状態でもありましたし、行き過ぎた欲ではないかと思いました。

でも、また違う考え方をすると、挑戦することを怖がったら、一生できないと思いました。いつであれ、スタートは不安なものですから。スタートはどうしても切らなければならないので、やるべきだと感じるようになったというか。心を引き締めて、淑嬪を演じることにしました。

そして次に考えたのが、私の実際の性格と人々が持っているイメージとのギャップでした。うーん…実は私は愛嬌もないし、ダダをこねる性格じゃないです。バラエティ番組の中の姿は、実際の性格とは少し違います。デビュー当時はそうしなければならなかったですし、またアイドルとしていつも笑顔を維持しなければならなかったので。笑わなければ人相が悪く見えますし、怒ったように見えるとも言われました。

最近は、より率直にテレビに出ようと務めています。その中で淑嬪に出会ったんです。もしかしたらこれを機会に、私のまた違う姿を見せることもできるとも思いました。

アイドルとして持っているイメージを演技にも投影すれば、演技の幅が狭くなるような気がしました。一つに固定されたイメージを持つのが嫌でもありましたし。いろんな異なることをやりたかったし、どちらにせよ“KARAスンヨン”の明るいイメージをあえて演技の方に持ち込む必要は感じませんでした。もちろんそうしたならば、観る方ももっと見慣れてナチュラルに感じるでしょう。私もカメラの前で笑うのはもう慣れているので、気楽にやることもできました。

でも、いつまでもひとつのイメージだけ貫くことはできないでしょう。私も今回は違う姿をお見せしなければならないようで…悩んで決めました。変身してみようと!不安だけれど、一度やってみようと。

出演を確定して、監督が本を2冊プレゼントしてくれました。淑嬪崔氏に焦点を当てた本です。多くの方があくどい張禧嬪に慣れているし、インヒョンが可憐すぎるので、その間で淑嬪は曖昧なポジションでした。そして、「トンイ」というドラマがものすごく成功したため、それだけハン・ヒョジュさんの「トンイ」に視聴者は慣れています。でも、淑嬪崔氏は、実は名前がないんです。トンイという名前も虚構ですし、記録もそれほど残っている方ではありません。

本を読めば、淑嬪についてこのように表現しています。「人の話に口を挟むことを好まず、性格が岩のようで口が重く、穏やかである」この文言について深く考え、付け加えられたストーリーを読みながら彼女の人生を描いてみました。「トンイ」では生活力と意志の強い、明るく生きようとする淑嬪が描かれていましたが、私は世慣れした淑嬪を演じようと思います。ずば抜けて強く、賢明で、計算が早い人物ではなかっただろうかと思っています。

「完全ではありませんが、広い心で見守ってください」

今、私は「チャン・オクチョン」の準備にだけ没頭しています。結果はどうであれ、自分で満足できるはずだと思うんです。朝鮮時代は難しいですよね。実は歴史に詳しい方ではないので、よく知らないことが多かったです。だから、本も読んでいますし、ドラマも見ています。他人が数年にかけて観るものに、今いっぺんに接しているんです。完全にマスターできたとは言えませんが、最善を尽くしています。

家でも時代劇の声のトーンを録音して聞いて、カメラで撮って表情も見ています。二回ほど撮影しましたが、その後は待機状態なので、すごく不安です。現場に行って待っていた方が落ち着きそうです。ドラマの中盤から投入されるわけなので、「始まってだいぶ経っているのに、まだ準備ができてないの?」と言われるのが怖いですし。私は一生懸命準備したのに、視聴者の目には薄っぺらい演技に映るかも知れませんから。心配が一つや二つではありませんが、広い心で見守っていただければと思います。

とにかく、私にとって最初の作品であるだけに、「自分が認められるか」という部分は、私に重要な基準になると思います。現場でうまく混ざり、役を違和感なく演じ抜くのも重要ですが、これまでそうだったように、自分が満足できるように。実際、自分を見据える目が一番鋭いんですよ。

視聴者の方々も、そのような部分を信じていただきたいです。一生懸命頑張っていることだけはお伝えしたいと思います。KARAのスンヨンでなく、淑嬪に見えるために最善を尽くしていることだけは…。

#ニコル' story


自由を満喫した、ニューヨークでの1週間

先日、7~8年ぶりに旅に出ました。1週間ニューヨークで、自由で幸せな時間を過ごしました。

私は普段から本当に2週間単位でやることを時間ごとに決めて生活しています。ピラティスの先生や筋トレの先生と相談して運動時間を決め、病院に行く時間やKARAのスケジュールに買い物の時間、ダイエットプランまで全てを書き留めておきます。

でも、旅行もそのようにすると仕事のスケジュールになってしまうじゃありませんか。自由に遊んで来たらとハラがアドバイスしてくれました。だから、今回のアメリカ旅行はたった二つ、博物館と美術館、そしてミュージカルを見に行くという計画だけ立てておきました。なぜなら、チケットは事前に予約しなければならなかったので^^

その他は、本当に気ままに行動し、食べたいままに食べたと思います。家族にも会いに行きましたし、久しぶりに友だちとも会って本当に幸せな時間を過ごしました。友達に、前とはオーラが違う、空気が変わったと言われました。一層気楽になった心が、顔にも現れたようです。今回の旅行を通じて、考え方も大きく変わりましたし、余裕も出てきたと思います。

焦りは禁物、ゆっくりと少しずつ

最初、ダイエットするときは、なりふり構わずやっていました。6ヶ月間毎日同じものだけ食べたり! そうしていると、体に絶対必要な栄養素を摂取できなかったんです。それから壊れ始めました。体の中から、そして外見にも現れ始めました。老けて見えるとか、顔にできものが出るとか。だから、栄養関連の勉強をたくさんして、自分に合う正しいダイエット方法を見つけました。

筋肉がよくつく方なので、月に3回くらい筋トレをして、その他は週に3、4回ピラティスでボディラインを作ります。全体的な食事管理の計画は、数ヶ月単位で立てて、かなり集中します。その他は、維持することを目指して目標を立てます。

もちろん私も人なので、太る時もあります^^ だからといって、むやみに食べないことはありません。2週間毎にお肉も食べて、体には少しの塩分も必要なので、それも摂取しますし。しかし!!白いものは避けます。お砂糖、白米、小麦粉の料理は全部です。基本的に雑穀と玄米のご飯を食べていますし、お肉を食べに行くときもご飯だけは持ち込む習慣がつきました。

でも、外食はほとんどしない方です。できるだけ自分で作って食べます。どの材料が使われたか知って食べると、気も楽ですから。全てが最初からうまくいっていたわけではありません。辛い時もありましたし、リバウンドで苦労もしました。でも、4年経つと、お菓子や揚げ物などは自然に口にしなくなりました。

ダイエットしながら感じたのは、自信がついたことです。自分自身に自信を持って、自信を持って何かすることに十分満足していること。そうしていると仕事もさらに楽しくできます。ステージの上でも、前は短所を隠そうと萎縮していて、もちろん今も完璧なプロポーションではありませんが、自信が付くとさらに堂々と楽しめるようになりました。

今はダイエットが体に馴染んでいる状態です。鳥の胸肉やサラダにも慣れてますし^^ 今日はお肉やスパゲッティが食べたいという日は、運動を休まずやってから食べます! 自分へのご褒美なんです。ご褒美をあげられるほどやったら、食べるんです。

サプリメントや野菜、果物もたくさん食べるようにしています。できるだけ、食べ物で解決したいので。もちろん、たまにエステで肌のお手入れもしてもらいますが、肌が必要とする成分も食べ物で満たすのが一番いい方法だと思います。できるだけ自然に治せるように。それぞれの食べ物が持っている栄養素が全部違うじゃないですか。バランスよく食べることが重要だと思います。

このように栄養を気にし始めたのは、体を壊した経験があるからです。日本で「ミスター」でデビューした当時、無理なダイエットと運動で体を壊しましたし、環境の変化でストレスもたくさんありました。当時は、何を食べてもうまく消化できませんでした。それから今まで漢方医に通っています。健康が重要だということを、切実に悟ったんです。

また、ダイエットの本も何冊も読みましたし、栄養に必要なもの、カロリーなどについてもたくさん勉強しました。人によって適したダイエット方法は違うでしょうが、私は私に合ったダイエット法を見つけたんです。

チャンスは、努力する人だけのもの

誰もが良い結果を見るといい気分になりますよね。短期間で変化したくて、無理してダイエットをすると、健康を害するだけでなく、すぐに前の姿に戻ります。いきなり変わるよりは、少しずつゆっくりと変わると、健康を維持しながらも、長くその姿を維持することができます。

今年の目標は、脚の形を綺麗にすること! 普段あまり使わない筋肉を刺激しながら運動してストレッチすれば、少しずつ形が変わります。急ぐ気持ちは、運動の敵です。着実に変わるものだと心に刻むと、それからは徐々に変化する自分を感じることができると思います。

「今の姿を失いたくない」という誰かの言葉が本当にグッと来ました。私は、今が楽しくて生きることが幸せです。この夏、KARAとしてカムバックしますが、今回の活動ではどのような変身をお見せしようかと、色々と考えています。

常に準備し、練習しています。チャンスあればさらに深く没頭できるように、実力を積んでいるところです。今のように着実に準備していれば、良い機会が訪れた時に逃さないことができますからね^^

次回の「KARA Said」Vol.3の主人公は、ハラ、そしてKARAの言い残した話が続きます。

文:KARA スンヨン、ニコル

「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。

記者 : KARA スンヨン&ニコル、編集 : ファン・ヨンフィ局長(イシューデイリー)、写真 : キム・ヒョボム、DSPメディア