「GO Show」コ・ヒョンジョンから「話神」キム・ヒソンまで…“なぜ女優のトークショーに魅力がないのか”

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かつては女優のトークショーに拍手を送っていた時代もあった。「イ・スンヨンのセイセイセイ」「キムヘスのプラスユー」は良い成績のまま放送を終了し、視聴者からも好評を得た。彼女たちの成功は、イ・スンヨンとキム・ヘスのトークの腕前による部分もあったが、女優をトークショーの顔として前面に打ち出したことで、お笑い芸人がほとんどだったバラエティ番組で新鮮な顔が見られるという期待感にも一役を買った。

だからなのか。いまだに女優は、バラエティで活用され続けている。昔とは少し違う形になってはいるものの、ハン・ヘジンとソン・ジヒョは人気バラエティ番組に出演し、はっきりとしたキャラクターで人気も高まっている。イ・スンヨンとキム・ヘスのようにトークショーに出演する女優を挙げれば、コ・ヒョンジョンとキム・ヒソンがいる。彼女たちは、自身のイメージを最大限に活用し、トークショーの顔であり、代表となった。

写真=SBS

女優のバラエティ、最初の話題性だけ

ところが、何だかおかしい。現時点で最高のトップスターの一人である彼女たちを前面に打ち出したトークショーであるにも関わらず、成績はそれほど芳しくないためだ。昨年4月に始まったSBS「Go Show」の第1話は、10.5%(ニールセン・コリア全国基準、以下同一)の視聴率を記録し、期待を集めた。これまで、「黄金漁場-ヒザ打ち導師」などでホットで面白いトークを披露してきたコ・ヒョンジョンであるだけに、その期待はより大きくならざるを得なかったが、最終回は8.1%という不十分な成績で幕を閉じた。視聴率が上がるどころか、逆に落ちてしまったのだ。そして、話題性も最後まで初回を超えることはなかった。

現在放送中のSBS「話神(ファシン)-心を支配する者」(以下「話神」)もまた、このようなパターンを克服できずにいる。第1話は、8.4%という悪くない成績でスタートしたが、今月7日の放送では6.0%にまで落ちてしまった。同日、カン・ホドンのKBS 2TV「ホドン&チャンミンの芸・体・能~めざせ!ご当地スポーツ王~」も6.7%とそれほど高くない視聴率を記録したが、火曜日深夜のバラエティ番組で4週連続、視聴率1位の座を占め、「話神」にとって脅威になっていることも事実である。

もちろん、「話神」のキム・ヒソンは、「Go Show」のコ・ヒョンジョンより負担がはるかに少ない。なぜなら、シン・ドンヨプというバラエティの天才が支えており、9日に番組からの降板が伝えられたものの、ユン・ジョンシンも加わってサポートしてきたため、キム・ヒソンの名前をかけたトークショーとは言えない。

それにも関わらず、「話神」はキム・ヒソンによって特徴付けられる番組である。シン・ドンヨプもユン・ジョンシンも、もはやバラエティのニューフェイスとは言えない。しかし、キム・ヒソンというバラエティでは新鮮な顔が彼らの中にいることで、その構図がより特別なものになるしかないためだ。

「ヒーリングキャンプ~楽しいではないか~」(以下「ヒーリングキャンプ」)のハン・ヘジンと「ニュー!日曜日は楽しい-ランニングマン」(以下「ランニングマン」)のソン・ジヒョが、イ・ギョンギュ、ユ・ジェソクと同じ立場で出演していないこととは異なり、キム・ヒソンはシン・ドンヨプと対等な立場でMCを担当している。キム・ヒソンは、自身の名声と初のバラエティメインMCということでトークショーの中心でより目立つしかない。だから「話神」は、「ヒーリングキャンプ」と「ランニングマン」とは違って、“女優のバラエティ”と呼ばれるしかないのだ。

写真=SBS

芸能人である前に女優になるしかない彼女たち

「Go Show」と「話神」には、共通点がある。コンセプトがないということだ。もちろん、表面上で見られるコンセプトはある。「Go Show」は、“キャスティング”をテーマに映画を撮るという設定の下、あるテーマについてゲストのアピールを聞きながら彼らが役柄に相応しいかどうかを評価する番組で、「話神」はあるテーマに対し、視聴者が選んだランキングを当てる番組である。あるテーマを基に順位を決めるという点で、二つの番組は妙に似ている。

そして問題は、このコンセプトがコ・ヒョンジョンやキム・ヒソンよりも魅力的でないということだ。「Go Show」のキャスティングは、緊張感や面白みが足りず、ゲストの話に命運をかけていた。「話神」もランキングがどのような内容になっているかと好奇心をそそる面はあるが、結局重要なのはそのランキングを当てる過程でどのような話が出てくるかだ。しかも、このコンセプトは、すでに以前「夜心萬萬~1万人に聞きました」で一度使われたフォーマットの焼き直しに他ならなず、新鮮さに欠けている。

なぜ女優の出演するバラエティは、陳腐で退屈なものになるしかないのだろうか。ここには、皮肉ながらもバラエティではフレッシュな顔ぶれである彼女たちの責任が大きい。最初は彼女たちの顔が新鮮に映るかもしれないが、結局バラエティ番組を引っ張っていくのは、持続的な快感と面白さだ。だが、女優がメインになるバラエティで彼女たちにできることはそれほど多くない。

特に、コ・ヒョンジョンやキム・ヒソンのようなトップ女優となれば、そのイメージを完全に壊すわけにはいかない。ある程度壊すとしても“トークショー”という範囲内では限界がある。彼女たちは、ハン・ヘジンのようにアシスタントになることもできず、ソン・ジヒョのように一日中走りながら体力を消耗すべき理由もない。結局のところ、彼女たちはじっと座りながら芸能人の話を聞くことで満足している。

だが、芸能人の身の上話では、これ以上の人気を得ることはできない。今や芸能人の話にも真実性が求められる時代になった。もちろん、100%の真実を打ち明けることは難しいが、少なくとも真実のように感じられるべきだ。多少厳しい質問もしなければならないし、その人の本音を覗き見たという快感を与えなければならないが、「Go Show」と「話神」がそれを満たすことができたのかは疑わしい。

すでに、女優たちのトークショー離れも進んでいる。彼女たちはジャングルで化粧を落としてスッピンを見せなければならず(「ジャングルの法則」)、ゲームで勝利するため、死ぬ気で走り回らなければならない(「ランニングマン」)が、ゲストとして1回だけの出演なら別として、トップ女優があえてそのような冒険を毎週する理由はない。結局、彼女たちにできることはトークショーになるが、トークショーとしてもこれまでにあったようなトークショーでは勝ち目がない。

今やトークショーでも視聴者に感動を与えてこそ、その価値が上がる時代となった。芸能人の話を聞きたいと思わせるには、より強力で厳しい質問や発言が必要だ。そうでなければ、単なる芸能人ではなく、一般人や著名人の話が聞けたり、人々の共感を得ることのできる話題に合わせた多彩なテーマを選ばない限り、認められることはないだろう。華やかな女優と芸能人のゲストで勝負をかけようとする戦略では、陳腐になるしかない。意外性を確保しない限り、トップスターを前面に出しただけでトークショーとして成功する時代はもう終わった。それが、今のバラエティの流れだ。

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記者 : ウ・ドンギュン