Vol.2 ― “カムバック”2PM「本物の男に成長しました」

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「歓迎光臨(ファンインクヮンリン)、2PM!」(ようこそ、2PM!)

先月18日、中国の大型イベント会場である北京中央美術館のメインステージに美人MCの声に合わせて“2PM”が登場した。ヒット曲「Hands Up」と中国語の曲「Shining in the Night」を歌い、雰囲気を盛り上げた。

2PM、海外での人気は実に驚くべきものだった。前日、中国の首都空港には、入国する2PMを見るために1,500人あまりのファンが押し寄せた。ホテルの前ではメンバーたちを見るために徹夜が続いた。

会場も同じだった。早朝から応援メッセージが書かれたボードを掲げるファンたちで、黒山の人だかりができた。むしろ、短いステージと簡単なインタビューでしか応えられない2PMの方が、さらに申し訳なさそうな姿だった。

このような人気を予想はしていたのだろうか。楽屋で会った2PMは、感謝の気持ちを伝えた。

「色んな国を回りながら現地の人たちに出会い、その国の文化も体験します。そうしながら気づくのは、僕たちがどれほど愛されているか、そしてどれほど運がいいかです。いつも不思議です。本当に感謝している部分です」

この日のイベントは約1時間30分ほど遅れて始まった。自ずと2PMの待ち時間も長引いた。予想しなかった待ち時間、束の間を利用し、メンバーたちとプライベートな話を交わした。もし韓国だったなら、このような空いた時間をどのように利用するのかを尋ねた。

「実は、スケジュールがなくても次のスケジュールの準備で忙しいです。それでも暇があれば、皆で一緒にご飯を食べて、カフェに行きます。男6人でです」(Jun. K)

「本当におかしいのは、僕たちの行くカフェが本当に可愛いカフェだということです。そんなところに男同士が集まっているなんて、違和感があるでしょう? 周りは皆カップルばかりなのに……」(チャンソン)

「昨年9月、メンバーたちが皆オフの期間だったんです。時間がちょうど合ったんですが、その時皆で一緒にスキーに行こうと言いました。実行には移せなかったんですが、今年の冬には絶対行こうと思います」(ウヨン)

オフもメンバーたちと一緒に過ごす2PM。それぞれ親しい芸能人はいないのだろうか?

「僕の場合は(キム・)テウさんや(キム・)ジョハン先輩にたまに会います。音楽面で色々アドバイスしてくださる、素敵な方々です。居酒屋で一緒に話したりします。一度、テウさんに人でいっぱいの居酒屋で歌わされて、その場で歌ったこともあるんですよ。ハハハ」(Jun. K)

「芸能人の友達はいません。連絡をとり続けるのが簡単ではないからです。『いつか一杯やりましょう』と言ってはスケジュールに押されて1年が過ぎてしまいます。だから親しい芸能人がいなくもなるはずです。結局は、ネットの友達だけです」(ジュノ)

それでは、2PMの中でSNSが一番得意なメンバー誰だろうか。最も友達の多いメンバーを聞くと、口を揃えて“ニックン”と答えた。

「ニックンのSNSの人脈って、すごいんです。なんと、エリック・ベネイとも知り合いななんです。メンバーの僕たちから見てもすごいと思います」(テギョン)

「韓国を訪れる海外スターの中で、僕たちを友達だと言ってくれる方もたまにいます。でも実は、ネットでの友達なんです。実際の面識はありません。ファンサービスのレベルではないでしょうか」(ウヨン)

2PMは、多くの海外スターたちとSNSで友達関係を維持している。それでは、反対に海外で経験した面白いエピソードはないだろうか? ニックンの故郷、タイで起こったショッピング事件は、皆忘れられない一件だ。

「タイで仕事がありました。実はスケジュールが詰まっているので、海外に行ってもどこかへ行くことはなかなかできません。でも一度、メンバー同士で現地のホテルと繋がっているショッピングモールに行ったことがあります。そこで、変装したつもりだったのですが、完璧ではなかったみたいで……。あまりショッピングもしてないのに、ファンの方々に囲まれてしまったんです。ホテルの入口を探して逃げました。でも、入り口が見つからないんです。同じ所を回って回って回って」(テギョン)

ファンに囲まれ大変な思いをしたという2PM。逆にファンとの良い思い出はなかっただろうか。Jun. Kとニックンには特に心に残るファンがいた。

「デビュー前に練習生期間が4年くらいありました。その中で本当に辛い時期があったのですが、僕の誕生日と重なったんです。実家は大邱(テグ)なのに、自分はソウルにいるし……誕生日が冬なので、本当に寂しくて憂鬱だったのですが、あるファンの方がわかめスープ(韓国では誕生日にわかめスープを食べる)とご飯を保温弁当に入れてプレゼントしてくれたんです。どれほど美味しかったことか。本当にありがたかったです」(Jun. K)

「タイのファンの中で、本当に特別な方がいます。タイでデビューしたときから僕を見に来てくれました。でもその方は、少し体が不自由なんです。松葉杖を使って歩かなければならないんです。でも、僕がどこに行っても、いつも見に来てくれます。さらには韓国のコンサートにまで。当時タクシーに乗っていらした姿を見たのですが、申し訳なくて、切なくて、ありがたかったです。40近い年齢の方なのですが、本当に力をくださるファンです」(ニックン)

メンバーたちも皆20代半ばになった。時には恋をしたくならないのだろうか。

「寝る前に寂しいと思ったりします。最近は春だから、季節のせいもあると思います。でも、思ったってどうしようもないです。スケジュールのせいで不可能ですから」(チャンソン、ジュノ)

「ありきたりな答えだと言われそうですが、まだ恋愛よりも音楽的な欲の方が大きいです。実は僕は女性にすべてをかけるタイプなのですが、今のスケジュールではおろそかになるしかないと思います。一つをやるとしても完璧にやらなければならないので、恋愛は当面難しいってことで~。あ、もちろん、作詞や作曲は以前の経験や思い出を辿りながらやっています」(Jun. K)

2013年5月は、2PMにとって最も緊張する時期だ。長いブランクの末に戻ってきた6人の男たち。目標は立てたのだろうか? 隙間インタビューの最後の質問だ。

「5月には多くの歌手がカムバックします。おかげで、僕たちも一緒に注目されるのではないでしょうか? 『GROWN』、文字通り、本物の男に成長しました。長い間お待たせしました。飽きるくらい活動しますから。何卒~」

記者 : ナ・ジヨン、写真 : JYPエンターテインメント