チュウォン、美しい青年に出会う「オ・モクダンような女性と素敵な恋をしたい」

@STYLE |

爽やかな笑顔と愛嬌、香ばしいコーヒーの香りとマカロンの甘さを併せ持った春のような男。一緒にいると楽しい気持ちになり、焼酎よりアメリカーノを楽しむ爽やかな男チュウォン。音楽を聞き、映画を見て、一日中おしゃべりがしたくなるこの男に会った。

27歳チュウォンの恋愛物語

恋愛の季節、春が来たが、タイトなスケジュールで恋愛はおろか、ろくに旅行にも行けない忙しい男チュウォンと出会った。

「恋愛をしても大変だと思います。かえって今は、彼女がいなくて良かったと思っています。ただ、学校の友だちに会いたいです。恋愛をすると寂しさは埋められるでしょうが、今は気のおけない友だちと会って、おしゃべりをするのが一番好きです。最近は、作品が終わるたびに思いますが、知り合いがたくさんいるのも良いですが、それよりも本当に気持ちを打ち明けられる気の合う友人が数人がいた方が良いと思います。先輩たちが俳優は孤独な職業だと仰っていました。作品が終わってからもずっと連絡を取れば良いのですが、ほとんどの場合、自然と連絡しなくなり、それが繰り返されると周りに残っている人がほとんどいなくなるからだと思います。だから、先輩たちからは気の合う人がいれば、わざわざ時間を作ってでも頻繁に合うようにと言われました。僕もそうしようと思います」

お酒があまり飲めないというチュウォンは、友だちに会う時は大体カフェに行く。お酒は飲めなくても、立て続けにアメリカーノ数杯を飲むほどカフェイン中毒だという。

「友だちに会うとカフェに行っておしゃべりをします。そうでない場合は、ボウリングやカラオケに行ったり、少し時間に余裕がある時は、一人で車に乗って公園に出かけて昼寝をし、コーヒーを買ってひと口飲みながら空を見て、音楽を聞きながら友だちに電話をかけたりします。旅行にも行きたいですが、正直、考え事をして、おしゃべりするほうが好きです。ストレス解消にも良いですし」

彼女とのデートも同じようなものだという。ご飯を食べて、映画を見て、お茶を飲むだけだと。しかし、彼女ができたら「ハッピーサンデー-1泊2日」(以下「1泊2日」)の撮影で行った済州(チェジュ)島を旅行してみたいという。当時、一人で自動車に乗って回るミッションがあったが、そのように済州島を見たのは初めてだったという。他のメンバーたちのようにチュウォンも恋人とドライブをしながら済州島を回る平凡なデートを夢見ていた。そんな彼とデートする女性は、年上で礼儀正しく、背中のキレイな人になりそうだ。これまでチュウォンがテレビやインタビューで自身の理想のタイプについてそう言ってきたからだ。また、チュウォンは堅い人より、明るく陽気な人が好きだという。そんな人であれば、自身が大変な時にその人を見て笑えそうだからだという。実際、すぐ恋に落ちるタイプなのかと質問すると、「全然」だと首を横に振った。

「僕は恋に落ちるのが遅い方です。でも、分からないものですよね。この先、僕がすぐ恋に落ちることになるかも知れませんが、今は恋愛をしても長く付き合いたいと思います。別れたり、よりを戻したりするのは嫌いなので、安定していて、僕と合う人と出会わなければなりません。“あの人は良い人だ”と思うと、長く見守るタイプです」

作品の中で出会った恋愛してみたいキャラクターを聞くと、すかさず「カクシタル」のオ・モクダン(チン・セヨン)を選んだ。

「理想のタイプに近いキャラクターは、一途なオ・モクダンです。『やっぱり男はみんな一緒だ』と言われそうですが、それは当然のことだと思います。文字通りオ・モクダンはイ・ガント(チュウォン)を数年間待ってくれたじゃないですか。実は、僕の願いでもありますが、実際に恋愛をしたら、そんな人と付き合いたいです。頼りになる人が好きです」


末っ子チュウォンの「1泊2日」物語

いつの間にか「1泊2日」にメンバーとして加わって1年が過ぎた。キム・スンウ、チャ・テヒョン、イ・スグン、オム・テウンまで既婚男性メンバーと過ごす中で、まだ結婚するには早すぎる年齢のチュウォンだが、早くから睦まじい家庭を築くことを夢見るようになった。

「羨ましいですね。皆さん家庭的で、オム・テウンさんも最近は朝を食べて来るらしいです。ハハ。休みの合間に兄さんたちが奥さんや子供さんたちと電話しているのを聞いていると羨ましいです。オム・テウンさんも良い方と出会えたようだし、皆さん、幸せそうです。そんな姿を見て、僕も温かい家庭を築きたいと思うようになりました」

可愛い弟のような魅力で日曜日の午後、女性ファンをときめかせるチュウォンだが、最近は意外と常識が足りない姿で笑いを届けている。そうなったのはやむを得ない理由があったのではないか。

「悔しくはありません。今も恥ずかしいことですが、『僕はなんで知らないんだろう』とも思いました。僕は勉強ができない方ではありませんでした。いつも真ん中辺りの成績をキープしていたし、常識が足りないと言われたこともなかったので、『なんで思い出せないんだろう』と思いました。社会常識が足りないことは認めます。だから、最近は家で一生懸命に勉強しています。でも、分からないからといって無知なわけではないと思います。それでも僕の専門分野には詳しいです。これは言い訳ですが、僕は高校生の時から演技に集中してきたので、常識の勉強をあまりしてこなかったためです。『1泊2日』で兄さんたちが誰も当てられなかった時、僕一人で『4大悲劇』を当てたじゃないですか? 不思議なことに、兄さんたちに出す問題は全部知っています。ハハ!」

最近、仲良くしてきたチェ・ジェヒョンプロデューサーとキム・スンウが「1泊2日」から降板した。1年以上一緒に旅行をしてきたため名残惜しい。

「名残惜しいです。この番組に合流してからみんなと出会い、兄さんたちと仲良くなるうちに、『この人たちと一生こうやって過ごしたい』と自分でも知らないうちに夢見るようになっていました。年をとったら必ず、この番組じゃなくてもまた新しい番組を一緒にやりたいと思うし、継続してこの関係を維持していきたいです。この1年間であまりにも親しくなったので、その分、寂しさも大きいです。ただ番組を一緒にやらなくなっただけで、これからも関係は続いていきますが、何かを一緒にやらなくなったというのが寂しくて悲しかったです。最後の撮影の時は、みんな泣きました。みんなが涙を堪えようとするので、ぎこちなくなってびっくりしました。コメントをしなくちゃいけないのに、7人とも何も言えず、みんな遠くを見つめていました。最後は、みんなで抱きあって泣きました」


“国民の息子”から“国民の恋人”へ

最近、「7級公務員」を通じて20代のファンが増えたチュウォンに“国民の息子”から“国民の恋人”になった感想を聞いた。自身には身に余る言葉だと笑うチュウォンは、「そんなことを言われると本当に有難いです」と話を始めた。愛されることは本当に良いことだと。

「僕も人を愛することが好きですが、愛されるということは非常に幸せなことじゃないですか。愛を受けずに育ったわけではありませんが、誰かが自分のことが嫌いだと聞くと心配になります。愛されることは、誰にとっても幸せで良いことだと思います」

「製パン王キム・タック」から「烏鵲橋(オジャッキョ)の兄弟たち」「カクシタル」まで、視聴率で大きな成功を収めたチュウォン。そのおかげでデビュー3年目の新人が、“視聴率男”とも呼ばれた。最近、熱演した「7級公務員」もチョ・インソン、チャン・ヒョク主演の大作の間で善戦したが、これまで自身が記録してきた視聴率と比べると比較的低い数値だった。

「思ったより残念な気持ちはありません。最初は心配でしたか“どうしよう”とは思いませんでした。その理由を考えてみたら周りの人々のおかげだったと思います。環境についても満足していましたし、一番良かったのは俳優たちでした。先輩から幼い俳優まで一緒にいると楽しくて視聴率など気にしなくなりました。撮影現場に来て会うこと自体が楽しかったんです。後半には、疲れて視聴率を気にする暇もありませんでした。いつかは経験することでしたが、それなりに善戦したと思います」

これまで多少堅い役を演じてきた中で、「7級公務員」では比較的軽い役を引き受けた。「製パン王キム・タック」を除いて、演じてきた役は警察、刑事、国家情報院の捜査官だった。劇中の職業ではなくキャラクターのために役を選んだというチュウォンは、キャラクターがこれまでとは完全に異なっていたので愛着を持てたと話す。より軽めの役で復帰したチュウォンは、「7級公務員」でのイメージチェンジのために、どんな努力をしたのだろうか。

「むしろ“生”のもの、飾っていないものを表現しようとしました。食べ物がおいしくなければ吐いてしまったり、ありのままで表現しようとしました。チェ・ガンヒさんとの共演だったので、気楽にできたと思います。撮影する前からチェ・ガンヒさんのファンでしたが、ユニークで純粋な面が羨ましかったです。共演してとても勉強になりました。チェ・ガンヒさんと撮影現場で目が合う度に台詞の練習をしました。そうやって出てきたアイデアを本番の時にたくさん盛り込みました」

チュウォンが出演する作品には、共通点が一つがある。彼ならではの必殺技の愛嬌だ。チェ・ガンヒは、これまでチュウォンが共演した女優の中でユジンと共に唯一年上で、10歳以上年齢が離れているが、チュウォンは個人的に年上の人と共演する時の方が気楽だと話した。長らく末っ子として生活しているため、兄や姉に駄々をこねたり愛嬌を振りまくのが日常になった。その半面、年下のパートナーには頼もしい兄にならなければならない。しかし、チュウォンは「カクシタル」で共演したチン・セヨンの前でも姉さんたちと共演する時のように愛嬌を振りまいたと告白した。

「僕はチェ・ガンヒさんを37歳ではなく37ヶ月と呼んでいます。歳は10歳離れていますが、感覚としては1~2歳しか離れていないような気がします。だんだん歳の差を忘れるようになります。だからといって、僕がチェ・ガンヒさんに友だちのように接するわけではなく、チェ・ガンヒさんも枠にはめられるのが嫌いな方です。チェ・ガンヒさんは、“チェ・ガンヒ姉さん”と呼んで欲しくないと思っています。それでチェ・ガンヒさんをガンちゃんと呼び、チェ・ガンヒさんは僕を犬みたいだとして“モンモンイ”(ワンチャン)と呼びました。これまでチェ・ガンヒさんが『あなたは何々みたい』ということがたくさんありましたが、最近はモンモンイと言ってきます。以前は鬼みたいだと言っていました。チェ・ガンヒさんは友だちのようで、演技する時も楽です」

「製パン王キム・タック」から「烏鵲橋の兄弟たち」「カクシタル」「7級公務員」まで休まず活動してきた。いくら体力があるといってもさすがに疲れていそうだ。

「作品をする時に疲れるのは、仕方がないことだと思います。仕事をしないからといって疲れないわけでもなさそうです。疲れるのは仕方ないものとして、休む時にはちゃんと休まなければいけませんが、それができないのなら仕事をしていた方が良いです。休みの時間ができると一人でいたいです。『ホテルやペンションに一人でいるとどうだろう』と考えたことがあります。退屈ではあっても、1日くらいそうやって過ごすとリラックスできるんじゃないかと思います」

しかし、チュウォンが目指すべき道はまだまだ遠い。しばらく休息してから映画「ハート泥棒を捕まえろ!」で復帰する予定だ。今回も警察役だが、これまでの役とは違うキャラクターを見せることにした。エリート刑事だが、明るく面白い役柄で、これまで演じた来た役の中で最も明るい役になりそうだ。もう一度女心をくすぐるチュウォンの変身が楽しみだ。

一枚目の写真
半袖Tシャツ:John Galliano(ジョン・ガリアーノ)、ズボン:MVIO(エムヴィオ) COLLECTION、シューズ:LACOSTE(ラコステ)、ブレスレット:スタイリスト私物

二枚目の写真
ニット:ZADIG & VOLTAIRE(ザディグ エ ヴォルテール)、ズボン:DIESEL(ディーゼル)、シューズ:CANVAS、マフラー:ZADIG & VOLTAIRE

三枚目の写真
グレーニット、ズボン、シューズ:WOOYOUNGMI(ウーヨンミ) COLLECTION

四枚目の写真
羽の付いた中折れ帽:Jamie & Bell、ロングカーディガン:ROLIAT(ロリエット) by Hong Seung Wan、ジーンズ:DIESEL、シューズ:GOURMET by PLATFORM PLACE、Tシャツ:スタイリスト私物

記者 : パク・アルム、編集 : キム・ジヨン、写真 : モク・ナジョン