Verbal Jint「チョー・ヨンピルさんと初めて会った時、あまりにも緊張してミス連発でした」

OSEN |

歌王チョー・ヨンピルが選んだ男、Verbal Jint。

Verbal Jintは、23日にリリースされたチョー・ヨンピルの19thフルアルバム「Hello」の同名タイトル曲でフィーチャリングを務め、ラップを披露した。韓国音楽界の伝説と呼ばれるチョー・ヨンピルから一緒にやらないかと提案された時、Verbal Jintはドッキリカメラ、または エイプリルフールだと思った。

「所属事務所のRhymer代表を通じてタイトル曲に参加しないかというお話を受けましたが、やるかやらないかの問題ではないと言いました。何があってもやると、早く返事をするようにとせかしました(笑) このような特別な機会は、この先二度とないと思いました。もし、他のラッパーがやっていたとしたら、かなり嫉妬したと思います」

デビュー45周年を迎えたチョー・ヨンピルが10年ぶりにリリースするカムバックアルバムという点で、Verbal Jintは全ての行動を慎重にした。“伝説と一緒に”というプレッシャーによって、さらに肩の荷が重く感じた。

「僕をアピールしないようにと、かなり気を使いました。チョー・ヨンピルさんのカムバック作ですし、それにタイトル曲に参加したでしょう。確かに、曲を購入する方の中には僕が誰なのかもご存じない方もたくさんいらっしゃると思いますので、『何なんだ、こいつは』という言葉だけは避けたかったです。僕は本当に、『Hello』という楽曲の一部としてベストを尽くしました(笑)」

普段、緊張しないタイプのVerbal Jintだが、チョー・ヨンピルと初めて会った時は、体が言うことを聞かなくなった。

「録音の当日に初めてチョー・ヨンピルさんにお会いしました。そこで挨拶をして、すぐに録音を始めましたが、普段録音する時より何倍も緊張したと思います。声が硬くなって、拍子を何度も間違ったりして、それをご覧になっていたチョー・ヨンピルさんが、『何をそんなに緊張しているんだ。気楽にやりなさい』と仰いました(笑) 普段、僕がやっていたラップのスタイルと違ったことも新鮮でした。色々なトーンで録音したラップが混ざっているんですよ」

Verbal Jintは、「Hello」のリリースを記念し行われたプレミアショーケースイベントで、唯一チョー・ヨンピルと一緒にステージに上がった。紫雨林(ジャウリム)、IDIOTAPE、Phantom、LENA PARK(パク・ジョンヒョン)などがショーケースイベントに参加したが、合同ステージを披露したのはVerbal Jintだけだった。

「ステージに上がる前、泣いてしまうのではないかと本当に心配しました。『Verbal Jintのキャリアに、こんなことが起きるなんて!』と思いました。涙が出そうになったのは、僕の感情よりチョー・ヨンピルさんに感情移入したためだと思います。僕が想像もできないほどの苦痛、色々な時期を経てカムバックしたチョー・ヨンピルさんのステージに対して感情移入していました。僕も数十年後までずっと音楽を続けていれば、あんな瞬間を迎えることができるのだろうかと思いました」

チョー・ヨンピルのニューアルバムは、“世代統合”と評価され、人気を得ている。トレンディなメロディとチョー・ヨンピルの革新的な唱法が調和したという評価で、Verbal Jintもチョー・ヨンピルの挑戦に拍手を送った。

「僕がチョー・ヨンピルさんの歳になるまで音楽をしていたとしたら、こんなに勇敢な選択ができたのだろうかと思いました。それほど大胆な方向転換でした。ショーケースイベントを終えて、先生のサイン入りのCDを頂きたいと思いましたが、まだもらえていません。でも、必ず頂戴します。記録を残さなきゃ(笑)」

記者 : イム・ヨンジン 写真 : ソン・ヨンホ