「天命」ソン・ジヒョ、演技力議論は収まったものの発音に対する指摘が相次ぐ

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写真=KBS 2TV「天命」スクリーンショット
発音は演技の基本だ。いくら声が良くても、聞き手が聞き取れなければその内容は伝わらない。つまり、俳優が正確な発音を駆使することができなければ、彼らの演技も注目されない。

KBS 2TV新水木ドラマ「天命」(脚本:チェ・ミンギ、演出:イ・ジンソ)がきちんとしたストーリーとスピーディーな展開で視聴者の注目を集めている。しかし、ヒロインを演じるソン・ジヒョの発音を指摘する声が相次いでいる。

25日の放送では、東宮殿放火事件の衝撃で気を失ったチェ・ラン(キム・ユビン)を看護するホン・ダイン(ソン・ジヒョ)の姿が描かれた。ホン・ダインはチェ・ランに「驚いたでしょう?さっき見たことは頭の中で全部消しましょうね?悪い記憶はね、目をつぶって鼻もふさいで苦い薬のように飲んでしまうのよ」と優しい姿を見せた。

しかしチェ・ウォン(イ・ドンウク)には冷たい表情で「あなたはちゃんとランの治療を行っているのですか?下手に手を出さないで、御医女(オイニョ:王の主治医女)に任せてください」という忠告もはばからなかった。

またホン・ダインは、これまで藪医者のふりをしてきたチェ・ウォンの優れた医術を見て「今、私が見たのは何ですか。本当に内医院の藪医者として有名なチェ・ウォンさんなんですか。私、これまで朝鮮中の優れた腕を持つ人々を見てきましたが、あなたのように正確で素早い手つきを持っている人は見たことがありません」と問いただした。

この日、ソン・ジヒョは優しい姿から唐突な姿まで、様々な表情でホン・ダインのキャラクターを表現しようとした。第1話で浮上した演技力議論は収まるように見えたものの、残念ながら一部では相変わらず彼女の発音を指摘する意見が提起された。

放送直後、視聴者は視聴者掲示板やSNSなどを通じて「ソン・ジヒョの発音と時代劇の呼吸法がぎごちないような気がする」「セリフを現代劇のように言うんだね」「セリフを言うと少し不自然な感じがする」「声のトーンが低いため、発音がもっと聞き取れないんだと思う」などの反応を見せた。

いつも言葉を話している人でも、慣れない言葉の発音は難しいはずだ。自分の言葉ではなく、他人が書いた言葉で演技をする俳優たちはなおさらだろう。さらに時代劇を演じる俳優なら、より大きなプレッシャーを受けるに違いない。

かつて、あるトップ俳優が「アスリートは一日も欠かさず毎日運動する。ところが、俳優は毎日練習をするのだろうか。韓国の俳優ほど演技演習をしない俳優もいないだろう」と批判した。そして「デビュー以来、17年間一日も発声演習を休んだことがない」と付け加えた。それほど発声と演技力は役者が背負っていかなければならないものである。

役者なら、書かれたセリフを覚えてただ吐き出すのではなく、本人がこの言葉を話さなければならない理由を認識する必要がある。言葉だけで説得しようとすると、観客との呼吸に失敗するだろう。言葉は技術ではなく、真心だ。

記者 : シン・ナラ