ランキング制が復活した「音楽中心」PSYはどこに?

OSEN |

“7年ぶりのランキング制復活”で話題になったMBC「ショー 音楽中心」(以下「音楽中心」)で、歌手PSY(サイ)の新曲「GENTLEMAN(ジェントルマン)」がランクインせず、視聴者から非難を浴びた。制作陣が定めたランク付けの基準が、PSYの足を引っ張ったためだ。

「音楽中心」の制作陣はこれに関連し、OSENに「PSYの新曲は、チャート集計期間中にリリースされた楽曲ではなかったため、候補にならなかった」と明かした。韓国で20日に放送された「音楽中心」のランキングの集計期間は4月4日~10日で、放送から2週間前の統計を基準にしている。そのため、12日にリリースされた「GENTLEMAN」は、対象外になるしかなかった。

しかし、これは理解し難い部分だ。毎日のようにランキングが変わる今の状況で、2週前の統計を使うことは合理的ではない。今聞いている音楽配信サイトの1位の曲が、2週後に放送されるチャートの集計に反映されるのは、現実性に欠けた基準である。

一方、同じ週に放送されたMnet「M COUNTDOWN」やKBS 2「ミュージックバンク」、SBS「人気歌謡」では、全てPSYの新曲「GENTLEMAN」がランクインしている。ほとんどの音楽ランキング番組が放送される週に集計する方法を採択しているためだ。

特に、「M COUNTDOWN」ではPSYがK.willとDavichiをおさえて1位になった。「GENTLEMAN」のMVを“公共物破損”と指摘し、放送禁止判定を下したKBSさえ、PSYの新曲「GENTLEMAN」を「ミュージックバンク」で4位と発表した。結局MBCだけが唯一今週の放送でPSYを除外させることになった。

たくさんの努力と協議の末、7年ぶりにランキング制度を復活させたMBC「音楽中心」。導入初日に起きたMCの進行の不手際と1位発表を間違えた大事故等などのミスは、次第に改善していけばいい。だが、音楽ランキング番組で一番気を遣い、重視しなければならないランク付け方法と基準が常識と現実性から離れているなら、ランキングの信頼低下につながらざるを得ない。

PSYの新曲「GENTLEMAN」は、12日午前0時に公開され、韓国の音楽配信サイトで1位を獲得したことはもちろん、世界中のiTunesでも1位を記録した。ビルボードのメインチャートHot 100では、なんと12位になる快挙を達成し、同MVのYouTube再生回数は1億7000回を短時間で突破した。

この全てが国境を越え、凄まじいスピードで達成した。これは、グローバルなネットワークが発達した現実をそのまま見せる結果でもある。このような時代に“2週間前の成績”を選定の基準にあげる「音楽中心」の判断を、視聴者が受け入れられるのかは疑問だ。

記者 : パク・ヒョンミン