【スターコラム】少年キム・ウビン、夢を抱く ― Vol.1

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187センチの長身に、多少細い体、無関心にも見える表情はなかなか近づきがたい威圧感を与える。その上、演じた役がヤンキーオーラを放つ不良学生となると、彼に対する人々の困惑は大きくなるしかない。タフな男の魅力で女性ファンの心を掴んでいる俳優キム・ウビンの話である。

今年の始め人気を博して放送終了したKBS 2TVドラマ「ゆれながら咲く花」のおかげで、キム・ウビンよりはパク・フンスとしてより広く知られるようになった彼は、ドラマでクールながらも心の傷を隠して生きる人物を演じた。演じた役がそうであったからだろうか。私たちが覚えている彼の姿は、いつも冷静だった。

ある程度は予想しているだろうが、今日はこのようなキム・ウビンの別の姿を調べてみようと思う。冷静さの裏に隠れた彼の、いたずら好きの少年のような姿に出会って見よう。/編集者

「ゆれながら咲く花」の撮影中にジョンソクと一緒に和やかな一枚!
NAVER スターコラム:キム・ウビン

こんにちは~!キム・ウビンです。このようにNAVERスターコラムで皆さんにご挨拶できて、本当に嬉しいです。有名な方々が書かれたと聞いていますが、そこに僕も名を残すことができるなんて……夢のようです。“パク・フンス”にもう一度感謝しなければなりませんね。

あ!そう言えば、ついこの前ジョンソクも書いていますよね?僕にもジョンソクにとっても、「ゆれながら咲く花」は忘れられない貴重なプレゼントとなりました。「撮影現場って、こんなに幸せなものなんだ」という事を感じさせてくれた作品なんです。おかげでジョンソクを始めとする、色んな友だちにも巡り会えた、ありがたい作品でもあります。

前置きが長すぎましたね。皆キム・ウビンといえは、不良のようなイメージがあると思いますが、この機会を通じて僕の子供の頃の話と一緒に、“優しい男”の姿もお見せしたいと思います。僕って、本当に文章を書くのが苦手な方で、面白く書くにはどうしていいかわかりませんが、それでも一生懸命書いてみます。

小さい頃からモデルの夢を抱いて生きてきた少年の物語、今から始めます。視線は固定!マウスのスクロールだけ少しずつ下ろしてくださいね!

この小僧は大きくなって、子供の頃夢見たモデルになるんです^^

小僧キム・ウビン、やみくもにモデルに憧れる

ご存知の通り、僕って少し背が高い方じゃないですか。小学校入学当時、すでに他の子たちより頭一つ分は大きかったです。母の方の家族の影響が大きかったと思います。それに、母はファッションに高い関心があります。子供の頃の写真を見ると、僕がスカートを履いているものもあります。カラフルな可愛い色の服もいっぱい着ています。あ!写真もお見せしたかったのに……ㅠ_ㅠ最近撮影が多くて、写真を取りに家に帰る時間が……また次回ぜひお見せしますね!!

僕がモデルを夢見るようになったのは、中学1年生の頃からでした。たいてい子供の頃の夢はなにかと聞かれれば、科学者、サッカー選手、人気芸能人などが定番の答えなんですが、僕はそれより現実的な夢を話していました。最初はソウル大の生物学科の教授になりたかったです。今になって考えてみると、生物学の教授になるにはどうすればいいかも知らないままそのように答えていました^^;;

もう少し大きくなって、中学の頃初めてモデルという答えを書いて提出しました。僕って、誰も僕のことなど気にしていないのに、他人の視線を非常に気にするタイプでした。すぐ近くのスーパーに行くときも着飾って、ヘアージェルまでつけるほどでしたから。僕がモデルだったので先生たちに大目に見てもらってはいましたが、多少困惑させただろうと思います。今考えてみても、僕は本当に繊細な子(小心者)だったのに……

Vサインは続けなければならない!ず~っと!
そんな中でも感謝していたのは、両親が他人から何と言われようと自分の夢に反対しないでくれたことです。その代わり、本と映画だけは絶対そばに置きなさいと言われました。今は習慣となって、ベッドにはいつも本とDVDが手の届くところにあります。

誰より僕のことを愛してくれ、よく理解してくれる両親が信じてくれたので、自分の夢に専念することができたと思います。当時から僕なりに勉強を始めました。やみくもにショーの映像も入手して見たり、雑誌なども探して見たりしました。当時全州(チョンジュ)で学校に通っていたので、公演に接する機会が少なく、それが大変でした。高校の時はさらに本格的にモデルの勉強を始めようと、バレエとジャズダンスを習いました。体型管理のためにはこれに勝る運動はないと思ったんです。

高校進学当時外国語の高校に行きたかったんですが、家の暮らし向きもそうでしたし、雰囲気上自分も一生懸命勉強はしなさそうだったので、一般高校に進学しました。高校2年の時初めてジムに登録しました。PTを受講することはできなかったので、ジムのお兄さんと親しくなってレシピを習いました。その時聞いたのが、「1日卵30個は必ず食べるように」でした。言うのは簡単ですが、1日に卵30個を食べることは容易なことではないんです。20個は学校に持って行って食べ、夜運動に行く前に10個食べました。合間にじゃがいも、さつまいも、バナナなどを食べました。僕の鞄には、教科書より食べ物のほうが多かったような気がします。その上サプリまで……^^;;

こうなるまで、本当に多くの方に手助けして頂きましたㅠ_ㅠ

意志あるところに道は開ける

このようにモデルへの夢を育てている中、やがて随時入学でモデル学科に合格しました。どんなに嬉しかったことか……何年も準備してきましたので。そのため、大学に進んでからも飲み会に出席したことがあまりありません。練習室を借りて音楽を流して色々と練習するのが楽し過ぎて、楽し過ぎて、そんな暇がなかったんです。休みのときはフィッティングモデルをしながら経験を積みました。そんな中で、コレクションのオーディションを受けるという友人の連絡を受けました。他の人たちはプロフィールなど、色々準備していましたが、僕はフィッティングモデルの撮影があって1時間半も遅刻しました。ウォーキングを1回だけやらせてくださいとお願いしたんですが、当然断られました。オーディションが終わるまで待って、ウォーキング1回だけ見てくださいと懇願しました。そうして5人のデザイナーの先生から連絡をもらい、本格的に仕事を始めることができました。

ありがたいことに支えてくださる方も多かったですし、僕が本当にやりたかったことだったので、一生懸命働きました。それまではその他の仕事をすることなど、思いもつきませんでした。後々はモデル学校の講師をやって、教授になるのが最終目標だったんです。事務所で演技の授業があったのに、出席もしませんでした。そのような中でCMの打ち合わせがあったんですが、演技力が必要だということを感じました。椅子一つ置かれて恋人とドライブするシーンを演出して欲しいと言われるんですから。こうして、演技との縁がつながりました。演技の話は、次回もっと詳しくお話してもいいでしょうか?(笑)

写真は角度が一番!顎のラインが活かされるように、出来るだけ引いて!!

僕は実は優しい男

多くの方が、僕がこれまで演じてきた役のせいで、冷静で強いイメージを思い浮かべられるようです。実は、僕は優しい男です^^;;いたずらっ気も多い方ですし。これまで僕が演じた役とは反対の性格だと考えてください。

最初は視聴者が僕について考える時、「作品は作品であるだけ」と思って頂けると思いましたが、インタビューを受けながら僕のことを“悪い奴”と思っていらっしゃる方が多いことに驚きました。それで、さらに多くの姿をお見せしたいと思うようになりました。

もともと僕は、制服を着たり、強いキャラクターを演じたりすることには抵抗がありませんでした。自分が演じるんですけど、それぞれの人物はそれぞれの環境にいますので。それでも、とりあえず楽しかったですし、その撮影も喜んでやったので、強い役がまた入ってきたら、またやる気はあります。(いつでも話してください!キム・ウビン、できます!!)

今はこのように働いていますが、周りの人たちと愛する人たちに、働いていて変わったと感じさせないようにしたいと思います。常に変わらない姿を見せたいんです。できるだけ人間キム・ウビンでいたいです。子供の頃モデルを夢見た時から、両親をはじめとする周りの人たちからたくさん支えられて来ましたから。周りの状況などが僕を変化させることもあるでしょうが、少なくとも、自分が愛する人たちや家族に会えば、もっといたずらをするようになるみたいです。本当に小さないたずらでも。よくしたい気持ちが大きいです。それだけ、僕が大変で苦しかった時応援してくれ、励ましてくれた人たちですから。

あ!もちろん、事務所の人たちと「ゆれながら咲く花」の友人たちも同じです。感謝している人たちを全部挙げるなら、たぶんあと数ページは必要になりそうです。後で機会があれば、一人一人、じっくりと書いてみますね(笑)

僕は何もない状態から始めたので、さらに感謝するようになったと思います。今後ももっと仕事を頑張って、助けてもらったことを全部恩返ししたいです。

周りにはいつも僕を笑わせてくれる有り難い方たちが多いです。愛しています、皆!
そのためには、今ちょうど始めた演技についての話をしないわけにはいきませんよね?次回は、演技についての話を少ししてみようかと思います。特に、自分の人生で両親の次に大切な方が一人います。さっきも本当はこの方について話したかったんですが、次で紹介しようと思ってぐっと堪えました。

次回は、モデルキム・ヒョンジュンを俳優キム・ウビンに変えてくださった方についてお話しようと思います。すぐ帰ってきますので、“優しい男”キム・ウビン、見守ってください^^

文:キム・ウビン

「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。

記者 : キム・ウビン、編集 : ファン・ヨンヒ(Issue daily局長)、写真 : Issue daily、SIDUS、ロードフォトスタジオ、キム・ヒョボム