「その冬、風が吹く」チョ・インソンはどうやって視聴者の心を掴んだのか?

MYDAILY |

写真=「その冬、風が吹く」放送画面キャプチャー
5年ぶりにドラマ復帰した、俳優チョ・インソンの演技力が話題になっている。

チョ・インソンは最近、SBS水木ドラマ「その冬、風が吹く」(演出:キム・ギュテ、脚本:ノ・ヒギョン)でリアルなアクション演技から胸を打つ熱演に至るまで披露している。彼のリアルな演技はドラマの人気を牽引し、話題になっている。

◆そのまま伝わってくる苦痛、リアルなアクション演技の始まり

かつての辛い思い出から敵対関係になったオ・ス(チョ・インソン)とチョ・ムチョル(キム・テウ)が出会った。78億ウォン(約6億6千万円)の借金を返さなければならないオ・スは、チョ・ムチョルから100日以内に返済するようにという警告を受けて腹部を刺される苦痛まで味わった。予期せぬキム・テウの行動で傷を負ってしまったチョ・インソンは鳥肌が立つような熱演を披露し、第1話から強烈な印象を残した。

◆「生きているから生きたい」

初恋の人の妹ムン・ヒソン(Apink チョン・ウンジ)の忠告は、希望のないまま生きていた彼に大きな疑問を投げかけた。「生きるために理由など必要なのか。生きる理由はなくても、朝目が覚めたから生きて、息をするから生きている。生きる意味のない人間は生きちゃいけないのか」

生きる意味はないが、生きていこうとする切迫感と悲しみを表現した彼の姿は視聴者の胸に響き、最高の名セリフまで残した。「僕は生きているから、生きたい」

◆視聴者の涙腺を刺激する号泣シーン

初恋の人の命日にお墓を訪れたオ・スは、初恋の人と彼女の子供が死んでしまったという罪悪感を思い出させるチョ・ムチョルにより、胸が裂けるような苦痛に苦しむ。チョ・インソンは感情を抑える演技ではなく、号泣演技で視聴者を泣かせ“最高の号泣演技”という評価を得た。

◆切なくて、哀れな熱い涙、視聴者の涙を誘う

自身のことをもっと知りたがるオ・ヨン(ソン・ヘギョ)からの質問にオ・スは過去の話を皮肉たっぷりに話したが、オ・ヨンの慰めでこれまでの心のしこりがとれ熱い涙を流した。

彼女にばれないように息を潜めて、震える手で涙を拭いていたチョ・インソンの繊細な演技は劇中のキャラクターになりきっており好評を得た。

◆視聴者の耳に強く響く、切ない独白演技

オ・ヨンに手作りのケーキと風鈴がついているブレスレットをもらったオ・スは低い声で複雑な気持ちと彼女に対する罪悪感を語る。同時に自身がより傷つくはずだと確信することになった。

チョ・インソンの落ち着いた魅力的な声はキャラクターの気持ちを代弁し、視聴者の感性をくすぐった。

◆「僕の妹は僕が守る」映画のワンシーンのような最高の1分

チョ・ムチョルを探すためクラブの周囲を回っていたオ・ヨンはチンピラによって全てを奪われるという状況に置かれ、その姿を見たオ・スはオ・ヨンを捕らえていたチンピラの頭をビール瓶で殴ってオ・ヨンを守りきった。

チョ・インソンの強烈なアクション演技は映画のワンシーンのような名場面だと評価され、視聴者からは最高の1分だという好評を得た。

◆「明日また来る。明後日もまた来る」号泣演技の極み…ずば抜けた演技力

チョ博士(チョン・ギョンスン)だけがオ・ヨンの手術を成功させると信じているオ・スはチョ・ムチョルを訪ね、土下座して彼女を助けてほしいと頼む。敵対関係だったチョ・ムチョルにプライドを捨てて明日も明後日も来るという切ない約束をしたオ・スはオ・ヨンに対する真実の愛を見せた。

切なさと悲しみがそのまま伝わってくる彼の号泣演技はドラマへの集中度を高め、視聴者は感嘆の声を漏らした。

このようにチョ・インソンは優れた演技力で毎話数多くの名場面を作り出し、視聴者を虜にしている。視聴者の感性をくすぐる俳優チョ・インソンが出演している「その冬、風が吹く」は、20日夜9時55分に韓国で放送される。

記者 : チェ・ドゥソン