【スターコラム】ハ・ジョンウ vs キム・ソンフン ― Vol.3
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一日中、毎日を“映画”のために使っていると言っても過言ではない。俳優ハ・ジョンウは、たゆまぬ工夫と研究によって、さらに良い作品、さらに良い演技を作り出すために努力している。絵から映画監督まで、彼にとっては全てが“演技”のためのものだ。
映画を続けるため、着実に自身を練磨してくハ・ジョンウがいるからこそ、韓国映画界の未来は明るい。
そのような彼が“俳優”という肩書きをしばらく下ろし、キム・ソンフンという一人の人間に戻って率直な話を打ち明ける。“演技”のために生きる俳優ハ・ジョンウと、結婚について真剣に悩んでいる人間キム・ソンフン。
次の歩みが最も期待される俳優として挙げられる彼の未来が更に輝くよう、応援している。/編集者
もう最後、第3部ですね。1部と2部は俳優ハ・ジョンウについての内容だったので、今回はキム・ソンフンの話をしてみようと思います。
キム・ソンフン…ハ・ジョンウのもう一つの名前
以前も話したように、最近は「ベルリンファイル」のプロモーションと「テロ,ライブ」という作品の撮影で忙しかったです。今は両方共終わりました。なので、1ヶ月くらい休憩しようと思っています。先日の旧正月に、父からも「撮影が終わったら何をするんだ?」と聞かれたんです。
でも、ニューヨークへは絵の展覧会のために行くんです。3月の初め、ニューヨークで展示が予定されていて、そのオープンに合わせて行くつもりです。それが終わったら、次は暖かい国へ行って休憩するつもりです。
キム・ソンフン vs ハ・ジョンウ
これまで演技をしながら、簡単だと思ったことはありませんでした。確実にぶつかる部分があるんです。そのたびに自分をコントロールして、前へ進めるようにするのは、ただひたすら自分の責任ですから。映画の仕事をするときも同じです。もちろん、監督がいますが、キャラクターは自分がコントロールし演出して作り上げていくものです。そのため、キム・ソンフンがハ・ジョンウをマネジメントすることになるんですが、「どうすれば作品について更なる解釈ができるか」を悩み続けます。
キム・ソンフンが日常を暮らしながら、歳相応の悩みと視点を持ってうまく生きているかについて、色々考えたりします。そして、そのようなものをハ・ジョンウが仕事をするときうまく活用できるように、また作品をうまく見据えられるようにするんです。
とにかく安定した生活のためならば、「結婚したからといって安定するかな」という疑問の方が先に浮かびます。それは、自分自身が安定していて初めて、結婚生活もやはり安定することができる、二次的な要素だと思います。
その次に思い浮かぶのは、「結婚に対する心の準備はできているか」「今この時期に結婚したとして、僕が幸せになれるか」についての悩みです。今現在は結婚を考えてはいませんが、今後運命の人に出会ったとき、その気持ちが変わることはあるでしょう。
心の中では、38歳になる前に結婚したいという気持ちはあります。
以前は、性格も同じで、趣味も同じであればいいなと思っていましたが、性格が同じだとぶつかることが多いんです。それならば自分だけの時間が必要ですが、趣味まで同じだったら……。誰もが暮らしながら、自分だけの時間は必ず持つべきだと思います。
それで最近考えが変わったのが、趣味は違う方がいいと思うようになりました。趣味はあくまでも自分独りの時間なのに、その時間まで妻と共有してしまうと「自分独りだけの時間はどこにあるのか」と考えるようになったんです。そのため、趣味が同じである必要もないし、会ったとき言葉だけきちんと通じればいいと思います。
お互いの生活や仕事について柔軟に、ある程度放ったらかし合えるくらいの心の余裕があればなおさらいいですね。
絵も心に素直になることですが、僕の場合は「どうすればうまく演じれるだろう」から始まったんです。また、健康に生きるためです。絵を描くと、心のやり場になりますし、排出できるところがあるので心強いです。一人で悩む必要なんてないんです。
10年後の僕
10年後……今のように同じく、俳優をしていると思います。
絵は、展覧会を開くようになり、本格的に始めて3年しか経ってませんし、監督業も「ローラーコースター」が初めての作品なので、さらに深めていった方がいいと思います。正直なところ、他のことにはあまり関心がありません。
いつかは父と弟と、3人で一緒に演技をしても楽しそうです。実はそういうオファーはあるにはあるのですが、まだその時期ではないようです。その時期がいつになるかは、まだわかりません。ハハハ。
そして、遠い未来、人々から映画人ハ・ジョンウ、語り手として記憶されていたいです。映画を続けるために絶えず努力し、また作品の中で最善を尽くすハ・ジョンウになるように頑張ります。
これで、恥ずかしいですがハ・ジョンウのコラムを終わります。最初は思っていることを綴るのが照れくさくて慣れませんでしたが、いざやってみるとすっきりした感じがありますね。ハハハ。僕の気持ちを、少しでも伝えることができたら嬉しいです。
また他の作品でご挨拶いたしますのでお楽しみに!
文:ハ・ジョンウ
「NAVER スターコラム」は、注目の俳優やアイドル、アーティストたち本人がコラムを執筆。話題のスターが直接書いたコラムをお届けしています。記者 : ハ・ジョンウ、編集 : ファン・ヨンヒ局長(イシューデイリー)、写真 : イシューデイリー、映画スチールカット