EXO-K、兄さんたちはどこの国から来たの?

OhmyStar |


他の星から来た6人のEXO-Kが、地球の子どもたちと出会った日

写真=Eden I ville
トイレの床を磨く男の背中をじっと見つめたことがあっただろうか。“太陽系の外惑星(EXOPLANET)から来た少年たち”という、神秘的なコンセプトのボーイズグループEXO-Kは、どうやら掃除のために地球に来たように見える。

EXO-Kの6人のメンバーディオ、カイ、スホ、チャンヨル、セフン、ベクヒョンが22日午後3時、ソウル城東(ソンドン)区下往十里洞(ハワンシムニドン)にある児童福祉施設Eden I villeを訪問した。0歳から18歳までの乳幼児や青少年など、50人余りが生活する空間を隅々まで掃除し、子どもたちとの時間を過ごすためだ。今回、「OhmyStar」がその歩みに同行した。

デビュー前から老人ホームや障がい者福祉施設などでボランティア活動をしてきたEXO-Kがここを訪れるのは、今回で3度目だ。メンバーは、「色々なところでボランティア活動をしてきたが、子どもたちに会いに来る時が一番好きだ」と口を揃えた。今や「大きくなったね」と言えるほど、親しくなった子どもたちも出来た。EXO-Kが何かは知らなくても、兄または、おじさんとして縁を結んできた子どもたちもまた、嬉しい面々の登場に激しい抱擁で応えた。


宿所もこれだけ綺麗に掃除するの?

「お掃除スタート」との掛け声と共に、ディオ、ベクヒョン、スホは地下の食堂に、カイ、セフンは遊び部屋に、チャンヨルはトイレに向かった。一人遊ぶわけには行かない記者が、食堂の掃除を手伝おうとモップを手に取ったが、掃除機担当のディオから「埃を先に取ってから水拭きをする」と言われたので、“ボランティアの先輩”の教えに従うことにした。

食堂の掃除は思ったより早く終わった。Eden I villeの女子中学生たちがモップがけを名乗り出たお陰だ。普段からもこのように率先して掃除しているのかは分からないが、子どもたちは食堂が運動場のように広くないことを惜しみながらも“オッパ(お兄さん)”を動力にして、世界で最も楽しい掃除の時間を終えた。

ちょうど遊び部屋の掃除も終わりつつあった。スチーム掃除を引き受けたセフンの手際が良い。「宿所もこれだけ綺麗に掃除するのか」との質問に、セフンとカイは「あはは」と、肯定でも否定でもない笑顔をしてみせた。一方、1人のチャンヨルは、トイレでブラシと渾然一体となってタイルの汚れと戦っていた。「トイレ掃除はいつも僕がする」としながらも、チャンヨルは終始笑顔だった。


忘れられない“オッパ”たちとの“コンギ”対決

お遊びミッションでもチャンヨルの仕事はとりわけキツイ。メンバーの中で一番背が高いお陰(?)で“肩車専用”のおじさんとして愛されているからだ。一方、床ではカイが男の子たちと激しく転がった。とりわけカイだけにじゃれる子どもたちは、前回最も長く遊んでくれたカイのことを覚えていた。金髪に染めたセフンは、「お兄さんはどこの国の人なの」と、子どもらしい無邪気な質問を受けて笑った。

ベクヒョンは乳幼児部屋に入るや否や、とても可愛がっていたという女の子を捜し、膝の上に座らせ「この子のために取っておいた」としながらキャンディーを取り出した。セフンも「本当に可愛がっていた女の子がいたが、アメリカに里子として行った」と残念がった。そうしながらも「良い親が出来たので、めでたいこと」と頷いた。ディオは対決を申し込んできた男の子と、めんこ遊び三昧となった。見当たらなかったスホは別の部屋で、1人で赤ちゃんを抱いてあやしていた。

この日のハイライトは、チャンヨルとカイが中学生の女の子と繰り広げた究極の“コンギ”(日本のおはじきやお手玉に似た、玉を使った韓国の伝統的な遊び)対決だった。この日、アナログゲーム一つでスターとファンは一つになった。その年頃は、思春期とはまた別の“アイドルへの憧れ”があるため、おそらく生涯忘れられない思い出になるだろう。最後に、EXO-Kの写真で埋め尽くされたある子どもの部屋をメンバーに公開する感動のサプライズと記念撮影で、この日の遊びは終了した。

たった数時間、子どもたちを抱っこしただけなのに、肩がだるい。今日はもう休むのかと、リーダーのスホに尋ねると「ご飯を食べて夜中の1~2時までは練習しなければならない」と答えた。もっとも、カムバックする前だからボランティア活動も可能だという。それでもEXO-Kは、「また会おうね」という挨拶で再会を約束した。

EXO-Kが帰ってすぐ、テコンドー服に着替えた男の子たちが駆け下りてきた。おじさんたちにテコンドーを披露する予定だったが、すこし遅れてしまったようだ。そういうことなので、今度は是非、地球の少年たちのテコンドーを見にまた訪れて欲しい。

Eden I ville イ・ソヨン院長

「明るくて素敵なEXO-K、仕事も一生懸命に」

ソウル城東(ソンドン)区にあるEden I villeは、“善良で甚大”に生きてほしいという願いを“Eden”という名に込めて運営している保育施設だ。1950年開院したファソン保育院が前身で、2010年に施設の名称を変更した。

Eden I villeの“ビッグママ”ことイ・ソヨン院長(55)は、設立者であるイ・ヒョンスク院長が亡くなって以来、2008年12月からここを率いている。イ・ソヨン院長は、「新生児のころからここで育った子どもたちなので、先生たちのことを『お母さん』と呼んでいる。本当の両親にはなれないが、子どもたちが堂々と生きて行けるように助けている」と説明した。

EXO-KがEden I villeと縁を結んだのは、約3年前の練習生の頃からだ。イ・ソヨン院長はメンバーたちについて「時間を費やすだけだったり、ズルをせず、自ら仕事を探して行うタイプ」だと褒めながら、「何よりも明るくて、先生や子どもたちみんなから好かれている」と伝えた。

記者 : イ・ヒョンジン