CNBLUE「型・誤解・先入観から抜け出し、僕たちの道を歩む」

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写真=FNCエンターテインメント
デビューから注目を浴びた一方で、順調ではない時期もあった。様々な噂に巻き込まれ、偏見にさらされたが、逃げることなく真正面から立ち向かった。デビュー4年目、片方に傾いた重心は、4つの頂点に分かれ、真っ直ぐな直線になった。“アイドルバンド”という限界を超えた4人のマルチプレイヤー、それがCNBLUEだ。

イ・ジョンヒョン「余裕を手にした今、白髪バンドを夢見る」

人々の反応を無理やり作り出すことはできない。自然と僕たちに好意を持って受け入れてくれるだろうと信じてきた。メンバー全員の努力が反映されたのだと思う。人々が望んでいる姿というのは、確かにある。それを僕たちの中に見つけてくれたようだ。好意的な意見が多くなった。幸せだ。気持ちに余裕が生まれ、多くのことが変わった。僕たちを見てくれる人々や、彼らを見つめる僕たちもそうだ。

家出をしたこともなく、平凡な人生を生きてきた。事務所から休暇をもらえば、メンバーたちとスノーボードに行く。事務所でも模範になっているグループだ。もちろん、メンバー同士でお酒もよく飲むし、家にずっと閉じこもっているわけではないが、外出をしても音楽に関係している人だけに会っている気がする(笑)

デビューしてから、とても目まぐるしく活動してきた。焦る気持ちばかりで、これからも時間はたくさんあるということに気付かず、“早く前に進まなければ”ということだけを考えていた。しかし、僕たちはまだやるべきことがたくさんある。長い間、音楽を揺らぐことなくやっていかなければならない。ただ、僕たちの中で音楽の幅を少しずつ増やし、成長していくことができれば、もっと大きな声援を受けることができるだろう。

ダンスグループではないが、海外のファンも僕たちに好感を持って受け入れてくれる。バンド音楽なので逆に聞きやすいのかもしれない。これからもずっと愛されて、公演もできるだろう。メンバーたちといつも、僕たちで長く一緒にやろうと話している。誰かは白髪になって、誰かは髪の毛が薄くなってるかもしれないけれど。この全てが、CNBLUEだから可能みたいだ。


カン・ミンヒョク「1位は人々が決める、僕たちの役割は他にある」

「一人ぼっち」が大ヒットしたので、それによる心配もあった。僕たちがいくら努力をしても、当然1位になれるわけではない。人々が好きになってくれるかが答えだ。人々が好きになってくれてこそ初めて1位になれる。もちろん、僕たちはできるだけ多くのものを見せようと全てを注ぎ込むけれど、音楽配信チャートや音楽番組の1位は、人々が決めるものだ。僕たちには、僕たちの役割が別にある。

一部の当て振り(あらかじめ録音された演奏を実演のように使用し、楽器を演奏しているように演技すること)に関する悪質なコメントは気にしない。僕たちのステージを一度見れば確認できることだ。それが事実ならば、僕たちはバンドとしてデビューすることさえなかっただろう。意外と関係者の中でも半信半疑の方が多かったと聞いた。しかし、デビュー4年目となった今、僕たちのステージが好きだという方も多くなった。変化があったのだ。

今年のワールドツアーへの期待は大きい。昨年のアメリカのロサンゼルスとイギリスのロンドン公演で得たものは多かった。逆に(韓国のファンよりも)現地のファンから良い反響を得た。韓国にも僕たちのようなライブバンドがいることを知ってもらいたい。

イ・ジョンシン「自信を取り戻した僕、チームに恩返ししたい」

昨年からメンバー全員が良い成果を得て満足している。みんなグループ内での影響力も大きくなった(笑) みんな良い結果が出て幸せだ。5年間一緒に生活していると、メンバーの成功を嫉妬したり、悪く思う気持ちはなくなる。メンバーが成功してこそ僕も成功することができるのだから。

演技への挑戦については、まず感謝している。しかし、ドラマの外での俳優イ・ジョンシンとしての人気はまだ全然足りないと思う。変わったのは、僕自身に対する自信だ。その自信がカメラを通じてでも表れている。以前は、CNBLUEの外に出ると自信がなくなっていた。新しい仕事への挑戦も恐れていたけれど、生放送やツアー、演技を通じて多くのことを乗り越え、その過程でたくさんの進化もあった。チームに恩返ししたい。

人々がCNBLUEについて様々な先入観を持っていることを知っている。メンバー4人でベッドの上に横になりながら、噂をどうすれば鎮めることができるのだろうかと考えていた。普段からよく考えてみても、結論は一つだ。僕たちが直接見せるしかない。自作曲で満たしたミニアルバム「Re:Blue」は、その出発点とも言えるだろう。


ジョン・ヨンファ「1位へのこだわりは捨てた。良い音楽をするだけ」

音楽配信チャートの総なめは運によるものだと思う。僕たちはデビューから誰にも真似できないような記録を手にしてスタートを切った。しかし、最初のスタートをがあまりにも良かっただけに、それ以上の段階に進むことが難しいのも事実だ。「一人ぼっち」のヒットを超えてみせるという気持ちで一杯になっていた。ところが、いつの間にかその型から抜け出していた。1位へのこだわりより、CNBLUEに対する認識を変えようという目標が新しく生まれた。

昔はステージの上で、一人でジェスチャーを担当するというプレッシャーがあった。それが僕には一種の振付けのように思われた。意図的にやっていたわけではないけれど、反響が良かったので工夫するようになり、もっと大げさなものを見つけ出したりもした(笑) 今はメンバーたちと分けてやっているので楽だ。プレッシャーもずいぶん減った。やり始めたのは遅くても、メンバーたちがセンスよくやっている。メンバーを信じてステージに立っている。

当て振りに関する悪質なコメントによって、とても傷つけられた。しかし、今はむしろ面白い。CNBLUEはこれからもずっと続くから、自然と誤解は解けるだろう。小劇場での長期公演も予定している。入隊という言葉を肌で感じる25歳だ(笑) 巳年生まれのアイドルスターと呼ばれているが、2013年にはアルバムをたくさん発売したい。作っておいた曲が、いっぱいある。

歌手のネームバリュー、ファンダム(特定のファンの集い)、或いは制作者のプロフィールと音楽配信チャートの順位は関係ないと思う。音楽ファンが求め、好きなものなら必ず理由がある。もしCNBLUEが1位になることができなかったら? それでも、ステージに立てなくなるわけではない。僕たちは何の被害妄想もなく音楽をしている。人気を求め、ジャンルを選んで、それに合わせて音楽をするなんてありえない。誰かが聞いて「良かった」と思えるならば、それが音楽だ。

記者 : キム・イェナ