“外圧で終了?”勇敢な奴ら「楽しく遊びました」

OSEN |

2012年KBS 2TV「ギャグコンサート」を熱く盛り上げたコーナー「勇敢な奴ら」が、ちょうど1年を向かえて終了となる。「溜息の代わりに情熱で」を叫びながら「ギャグコンサート」収録現場を熱い熱気で盛り上げていた「勇敢な奴ら」のヤン・ソンイル、パク・ソングァン、チョン・テホ、シン・ボラが、10日の最後の放送を前にコーナー終了の感想を伝えた。

「コーナーを通じて、誰もが予想できなかった大きな愛を頂いた。コーナーをしながら、アイデアを出すストレスは大きかったけれど、最後の収録を終えてステージから降りて先輩たちの顔を見たら、この1年間大いに愛されたことが思い出された。晴れやかな気分だけど、寂しい気もする」(シン・ボラ)

「幸せな1年だった。僕がいつまたアーティストたちと肩を並べることができるだろうか。もっと楽しめば良かった」(パク・ソングァン)

ヤン・ソンイルがその日の話題を投げると、パク・ソングァンとチョン・テホ、シン・ボラはそれぞれプロデューサー、政治家、芸能人へのストレートで勇敢な発言で毎週話題を集めた。一回のギャグを超えて披露した、優れた歌の実力を元に、彼らはOSTとフルアルバムをリリースし、正式にアーティストとしても活動しながら常に関心の的となった。そのため、「勇敢な奴ら」は様々な議論からも自由にはなれなかった。

特に彼らの勇敢な発言で最もターゲットとなった人は、チョン・テホだった。チョン・テホは昨年12月、放送で朴槿恵(パク・クネ) 大統領当選者に「パク・クネさん、よく聞けよ。(中略)お笑いだけは絶対するな」という発言で批判の対象となった。以降、放送通信委員会はこれをおいて放送法第100条1項「視聴者に対する礼儀と放送の品位の維持」に基づいて不適切と判断し、行政指導措置を下した。

このため、政権交代と相まって「勇敢な奴ら」が終了となると、一部では外圧説も提起された。これに関連し、チョン・テホは「話にならない。番組はそんな風には動かない。そういう風に考えないで欲しい。あ、父の外圧はあった。父に『もうやめなさい』と言われた」と大きく笑った。

また、チームで最年長のヤン・ソンイルも「騒ぎになる度に、一人ずつ捕まえて説明するわけにもいかない。晴れやかで残念な気持ちもあるが、すっきり感の方が強い」と「勇敢な奴ら」で様々な騒動に巻き込まれた気苦労を伺わせた。

彼らは先日、あるヒップホップアーティストがお笑いタレントのヒップホップジャンルへの領域侵入に公開的に不快感を表した時も騒ぎの中心となった。当時「勇敢な奴ら」はすぐにロックバージョンにコンセプトを変え、アーティスト引退宣言をしながら「音楽に自分のものも他人のものもあるものか」と言い返し、歯向かったように見えたが、チョン・テホは「3ヶ月前からコンセプトの変化について考えていた」と時期の絶妙さによりことが大きくなったことを残念がった。

チョン・テホは「絵を変えなければならなかったが、完全に変化しなければならなかったので大変だった。変化は課題だった。ロックの後は演歌版もやればいいと思ったが、そういうものは重要ではなかった。クオリティの面が重要だった。コーナーは6ヶ月続いただけでも長寿コーナーといわれる。視聴者も変化を求めているのに、僕たちはコンサートなどお笑い以外のことをやりすぎていた」とそれまでの悩みを伝えた。

またパク・ソングァンは、「『勇敢な奴ら』をやりながら良いことも多かったが、議論も後を絶たなかった。音楽配信やコンサートなどで発生した収益の2億ウォン(約1725万円)あまりは寄付した。良い面も記憶していただきたい」という希望も伝えた。彼らは「勇気百倍」コンサートを通じて大学生に授業料を寄付する善行で反響を呼んでいる。ヤン・ソンイルは「コーナーをやりながら、僕達のコンサートを開いたことが一番記憶に残る。僕達の名前を掲げて、客席に1万人を超える観客が集まったので、楽しかった」と付け加えた。

毎週勇敢な発言で視聴者を楽しませた「勇敢な奴ら」は、1年間の努力を昨年末「2012 KBS芸能大賞」の最優秀アイデア賞で認められた。パク・ソングァンは「本当に切なく求めていた賞だった。一年の結果だったし、その嬉しさは言葉では表現できない。でも当時は本当に“4つの”チームが受賞すると思っていた。だからリアクションがずれた。受賞の感想も準備してなかったので、うまく話せなかった」と笑った。

2012年を誰より充実に過ごした彼ら。シン・ボラはコーナーを締めくくりながら「ご声援、本当に感謝している。今後も広い心でお笑いを楽しんでいただきたい」という希望を伝え、パク・ソングァンは「よく遊びました」と感謝の挨拶を重ねて伝えた。

「溜息の代わりに歓声で、心配の代わりに情熱で、諦めの代わりに死ぬ気で」を叫んでいた勇敢な奴らは、「お笑いタレントとして経験できないはずの多くのものを得た。今後さらに面白い新しいコーナーで笑わせて差し上げたい」と視聴者の声援に対する恩返しを約束した。

記者 : クォン・ジヨン、写真 : ペク・スンチョル