Vol.1 ― 「チョンウチ」最終回…画竜点睛ならず

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※この記事にはドラマ「チョンウチ」の結末に関する内容が含まれています。
写真=KBS
KBS 2TV水木ドラマ「チョンウチ」(脚本:チョ・ミョンジュ、パク・デヨン、演出:カン・イルス、パク・ジンソク)が、今月7日に最終回を迎えた。

この日の放送では、チョン・ウチ(チャ・テヒョン)とホン・ムヨン(AFTERSCHOOL ユイ)が導力を失い、自殺を試みたガンニム(イ・ヒジュン)を生かし、それから3年後、平和になった朝鮮を離れ、ふるさとの栗島(ユルド)国に向かうシーンで結末を迎えた。

特にチョン・ウチが、朝鮮から悪が消えるまで見守ると言って「吾道一以貫之(わがみちいつもってこれをつらぬく:慈しみの心を持ちこれを貫いていくという意味)」と叫ぶシーンは、このドラマの主題をコミカルかつ、愉快に伝えた。放送が終わった後、視聴者掲示板には「胸がスカッとするような愉快な結末だった」「最終回だなんて残念。シーズン2を作って欲しい」「見ている間ずっと、スカッとして楽しかった」などの好評が書き込まれた。

視聴者からはこのように概ね好評であるが、多様な視聴者層の確保には失敗したという指摘だ。水木ドラマ1位で華麗なスタートを切った同ドラマは、放送開始当初、安っぽいCGや一部俳優の演技力の問題などで大きな打撃を受けた。視聴率は回復する間もなく、MBC「会いたい」と「7級公務員」の攻撃により、水木ドラマ2位に落ちた。

華やかなキャストやスタッフ、愉快な台本に、水木ドラマ1位「優しい男」の後番組という効果まで、“大ヒット”の条件を揃えた「チョンウチ」であったため、“龍頭蛇尾”のような結果に対する心残りは、さらに大きくならざるを得ない。ヒットの条件が揃っていたにもかかわらず、それを上手く使えなかった苦い後味だけを残してしまった。

「チョンウチ」の後番組は、チャン・ヒョク、イ・ダヘ、イ・ボムス主演の「IRIS 2」で、韓国で今月13日から放送開始となる。

記者 : イ・ウイン