“肯定と情熱のあいだ”ヒョヨン、少女時代のダークホースとなった

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目立たなかったヒョヨンの著しい変身、好感を得た

5日午後、少女時代がSBS「強心臓」シーズン1の最後のゲストとして出演した。4thフルアルバム「I GOT A BOY」でカムバックしてから、少女時代はMBC、KBS、SBSのあらゆる看板バラエティ番組に出演し、大活躍している。それこそ全方位的な活動をしていることになる。しかし最近、目立つメンバーが1人いる。ヒョヨンのことだ。

大衆は何故、ヒョヨンに興味がなかったのか。

写真=1月にMBC「ラジオスター」出演した時のヒョヨン(C)MBC
正直なところ、少女時代で最も存在感の足りなかったメンバーがヒョヨンだということには、多くの人が共感するだろう。ユナ、テヨン、ユリなど、少女時代を代表するメンバーの人気に比べ、ダンスでのみ輝いていたヒョヨンの人気は、彼女らとは違うものだった。

そのせいだろうか。過去に出演したバラエティ番組でも、ヒョヨンはあまり目立たなかった。少女時代全員が出演しても、スポットライトは常にユナを中心に、人気が高く面白いメンバーに当てられた。ヒョヨンとしては悔しいかもしれないが、エンターテインメント業界というのは、徹底して“商業主義”の論理で動くためだ。視聴率が出せて、視聴者に求められるメンバーをたくさん映すのが、テレビ業界の掟なのである。

なぜこのような現象が起きたのか。最初の理由は、ヒョヨンが当初少女時代が掲げた色と“異質”な印象を与えたことだ。練習生時代を通してポッピングダンスを中心に激しいダンスを踊ったヒョヨンが、顔の大きさほどのペロペロキャンディを手に「Kissing You」を歌うようになり、どうしようもない異質感と違和感が生じた。これに人々も多少不自然に思ったのである。

また1月KBS 2TVの「ハッピートゥゲザー3」でヒョヨン自ら告白したように、他のメンバーよりやや劣る“ビジュアル”も問題と言えば問題だった。“綺麗で清純”に代表される、男性が好む女性像とは距離のあるヒョヨンのビジュアルは、大衆を引きつける力を発揮できなかった。残念ながら、基本的に“綺麗なもの”を求める大衆は、ヒョヨンの変わりに綺麗で可愛い他のメンバーに先に注目するしかなかった。

1月にKBS 2TV「ハッピートゥゲザー3」に出演した時のヒョヨン (C)KBS

ヒョヨンの“変身”が嬉しい理由

しかし、最近ヒョヨンが変わっている。まさに“変身”だ。少女時代という枠の中で自身を運営する方式を習得した様子だ。過去にヒョヨンは、他のメンバーより劣るビジュアルと、自身とは似合わない音楽スタイルのため、コンプレックスを持っているという話をたびたびしてきた。しかし、近頃はそのようなコンプレックスさえも自身のものとして認め、前向きで元気な姿をたくさん見せるようになった。

最近のバラエティ番組でヒョヨンは、他のメンバーより率直で過激な発言も躊躇わないようになり、彼女ならではの“クール”さで、少女時代が持っている、また違う個性と魅力を生み出している。他のメンバーがバラエティ番組の中で、既に固定化したキャラクターを消費し、運営している方式を取っているとすれば、ヒョヨンは他のメンバーが持っていない、または大衆が少女時代に期待していなかった、とても淡白で率直な姿で注目を浴びている。

これによる成果は、色々なバラエティ番組に表れている。特にカムバックと共に出演したKBS 2TV「ハッピートゥゲザー3」は、ヒョヨンの独りステージと言えるほどだった。あえて大衆に綺麗な姿や可愛い姿をアピールしようとしない代わり、愉快で楽しいイメージをアピールしながら、ヒョヨンは少女時代の中でもとても“目立つ”人物として成長することが出来た。

このように少女時代の“ダークホース”となったヒョヨンの著しい成長は、彼女ならではの前向きな性格と情熱があったからこそ可能だった。今のように、彼女ならではの愉快さと楽しさを見せることが出来れば、彼女は少女時代のメンバーの誰よりも急速に伸びていくだろう。ヒョヨンの更なる成長を期待したい。

記者 : キム・ソンギュ