チョン・ジヒョン「10人の泥棒たち」「ベルリンファイル」の相次ぐヒットでバブル論争を払拭

OSEN |

女優チョン・ジヒョンが映画「10人の泥棒たち」と「ベルリンファイル」の相次ぐヒットにより女優として第2の全盛期を迎えている。

韓国で1月29日に公開された映画「ベルリンファイル」は、公開初週の週末で153万人余り(映画振興委員会)を動員し、興行成績ランキング1位となった。歴代の1、2月公開作のうち、最短期間で200万人を突破した記録である。これに先立ち公開された「10人の泥棒たち」は1298万2573人の観客を動員し、青龍(チョンリョン)映画賞で最多観客賞を受賞した。チョン・ジヒョンの出演作が相次いで成功したのだ。

チョン・ジヒョンの最初の全盛期は2000年代前半にあった。彼女は2001年公開された「猟奇的な彼女」を通じて当代最高のスターとして浮上した。様々なCMを撮影したことはもちろん、すべての男性の理想のタイプとして選ばれ、継続的な人気を得た。

しかし、それからチョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」を超えるヒット作に出会えなかった。これまでチョン・ジヒョンは、韓国内外で継続的に様々な作品に出演してきたにもかかわらず、人々から次第に遠のいていくような印象だった。さらに、チョン・ジヒョンは昨年4月に一般人と結婚することで“既婚女優”となった。

しかし、チョン・ジヒョンはそんな懸念を払拭するかのように、昨年の夏「10人の泥棒たち」での大成功とともに女優としても再発見される雰囲気だった。劇中イェニコール役を務めたチョン・ジヒョンは、悪口を言うのはもちろん、華やかなワイヤーアクションを披露し、忘れかけていたセクシースターとしての一面をアピールし、もう一度観客に印象を残した。

ここまでも、偶然に得た“幸運”だと見る観点もあった。しかし、1年も経たず「ベルリンファイル」で復帰し、10年を超える歳月でレッテルが張られていた演技力、スター性のバブル論争を払拭している。

チョン・ジヒョンは映画で化粧っけのほとんどない顔や、きれいに整えた髪、オシャレなトレンチコートを着て登場し、妙な魅力をアピールする。北朝鮮出身で党という名のもとで自身を捨てたまま暮らし、心に傷を抱いて生きているリョン・ジョンヒという人物になりきったような演技を披露する。「10人の泥棒たち」でのイェニコールからは想像もできない180度異なるキャラクターへの変身だ。

また、チョン・ジヒョンは、一度も試みたことのない北朝鮮の方言を完璧にこなし、努力の跡を見せた。何より大きな成果は、ハン・ソッキュ、ハ・ジョンウ、リュ・スンボム等実力派の俳優の間でも全くギクシャクしないことだ。比較的に少ない出演量の中でも、紅一点として魅力を十分発揮する。

チョン・ジヒョンは「『10人の泥棒たち』『ベルリンファイル』まで作品運があった」と話す。チョン・ジヒョンは俳優としてのこれからが楽しみだ。

記者 : パク・ジオン