イ・ビョンホン、ハリウッド挑戦記“尊敬されるべき理由とは?”

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2012年、誰より忙しく生活した。デビュー後初めて挑戦した時代劇「王になった男」は1200万人の観客を動員し、彼にとって最高のフィルモグラフィーになった。そして2012年は彼が韓国、アジアを超えワールドスターとして跳躍する時になった。

―観客数1000万人突破、ハリウッドでの映画撮影まで、2012年は意味のある成果が多かった。

イ・ビョンホン:目まぐるしい一年だった。アメリカでの撮影を終えてからすぐ韓国に来て時代劇を撮影し、プロモーションとステージ挨拶までした後、またモントリオールに行ってその後はロンドンに向かった。とても行きたかった釜山(プサン)国際映画祭にも行くことができた。このように楽しくて光栄な人生があるのだろうかと、自分でも非常にやりがいを感じた。仕事でも、プライベートでも本当にいいことがたくさんあった一年だった。

―「G.I.ジョー」に続き、「G.I.ジョー バック2リベンジ」(以下「G.I.ジョー2」)にも出演した。その感想は?

イ・ビョンホン:たくさんのキャラクターが出てくるだけに、「G.I.ジョー2」は前よりアクションも強くなった。タフだ。特に、「G.I.ジョー2」は3Dなので観客には僕のシックスパック(6つに割れた腹筋)がよりリアルに伝わると思う(笑) 新しいことに挑戦するなど、新しいことを好む。もちろん、恐怖に震え寂しさを感じる時もある。海の真ん中で泳いでいるが方向も分からず、どこに行っているのかも分からないまま流れていくような気もする。だが、心配をするよりは常にときめきと期待の方が大きいから挑戦し続けていると思う。

―「G.I.ジョー」シリーズに続き「REDリターンズ」まで、ハリウッドに合わせハリウッド式に演じなければならないことは難しくないか?

イ・ビョンホン:「G.I.ジョー2」を撮影した直後、すぐ韓国に戻り「王になった男」を撮影した。英語で演技をしていたのに現代劇でもない時代劇の扮装をして時代劇の台詞を言わなければならなかった。その後モントリオールとロンドンで「REDリターンズ」を撮影した。「本当に僕の人生はスペクタクルだな」と思った。外国の俳優はそれなりのユニークな表情とジェスチャーがある。だが、僕まで彼らのジェスチャーや表情を習うことは危険だと思った。それはただ真似をするだけで僕の本当の感情ではないから。そのような気持ちを込めて演技をした。これからもそうすると思う。どの国に行っても、どの国の人に僕の映画を見ていただいても僕の感情を同じく受け入れてもらえると信じているからだ。

―ハリウッドで地位が高くなったことを実感しているのか?

イ・ビョンホン:地位が高くなったと言えるほどではないが、「G.I.ジョー」公開当時にアジアプロモーションを行った時、韓国と日本でたくさんのファンが応援してくださった。映画制作関係者や監督、俳優が大変驚いたことは事実だ。その噂が広がったのか「G.I.ジョー2」を撮影する時は、スタッフの方から先に近づいてきて「あなたがアジアのエルヴィス・プレスリーだって?」と聞いてきた。

―ハリウッドのトップ俳優ブルース・ウィリスが今は同僚になった。よくしてくれたのか?

イ・ビョンホン:ブルース・ウィリスは本当に優しい。目に見えるほど優しくしてくれる部分がある。理由は分からないが、身の置きどころがないほどよくしてくれて僕としては有難い気持ちだけだ。そしてとてもジェントルな方だ。

―ブルース・ウィリスから特に習うべき点があるのか?

イ・ビョンホン:ブルース・ウィリスを見て驚いたのは彼くらいのキャリアの持ち主なら撮影現場で演技することが日常のように感じられると思ったが、まったくそんなことはなかった。撮影現場に来れば必ず1、2時間は監督と話す。撮影する部分はすでに全部準備されているし、その通りに撮るだろうと思ったが、他に自身のアイデアを持ってきて監督と議論する。その中でいいものを監督が受け入れれば修正し、それに合う台詞をその場で作り出す。毎日話し合いながら熟慮するところがすごかった。

―2013年の大まかな計画は?

イ・ビョンホン:2013は、年初からスケジュールがいっぱい詰まっている。ほとんどプロモーションで忙しい1年になりそうだ。「G.I.ジョー2」と「REDリターンズ」もそうだが「王になった男」の海外プロモーションも行われる予定だ。「G.I.ジョー2」は当然韓国を含め世界を回るし、「REDリターンズ」は夏にプロモーションで各地を回ると思う。

記者 : チョ・ヨンギョン