キム・ギドク監督作「嘆きのピエタ」映画記者が選んだ「今年の映画」に

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写真=マイデイリー DB
キム・ギドク監督の映画「嘆きのピエタ」が、映画記者が選んだ今年最高の映画に選ばれた。

韓国映画記者協会(会長:キム・ホイル)は、30日の午後6時にソウル中(チュン)区韓国プレスセンターの国際会議場で、第4回「今年の映画賞」の受賞式を開き、「嘆きのピエタ」のキム・ギドク監督に、最高の栄耀である作品賞を授与した。

去年の1年間の公開作を対象に、映画担当記者たちの推薦と投票を通じて選ばれた「嘆きのピエタ」は、ユン・ジョンビン監督の「悪いやつら」、チュ・チャンミン監督の「王になった男」、チェ・ドンフン監督の「10人の泥棒たち」、イ・ヨンジュ監督の「建築学概論」との競合の末、もっとも多い支持を得た。

キム・ギドク監督の18作目の演出作である「嘆きのピエタ」は、債務者たちにお金を巻き上げ、生きていく悪魔のような青年の前に、母親と名乗る女性が現れてから繰り広げられるストーリーを描く作品で、監督特有の強烈なストーリーと残酷な描写の中で極限の資本主義、本当の救援に対する省察を描いた。昨年ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞し、韓国映画初の世界3大映画祭での最高賞を受賞する栄光に輝いた。

監督賞は、「折れた矢」のチョン・ジヨン監督が受賞した。2007年にあった石弓テロ事件を再構成したチョン・ジヨン監督は、社会的な問題意識と映画的な面白さの両面で評価された。340万人の観客を動員し、興行成績と批評のすべてに成功し、60代中盤になった中堅監督の存在感をアピールしながら、より注目された。

男女主演賞は、「悪いやつら」のチェ・ミンシクと「嘆きのピエタ」のチョ・ミンスが受賞した。

チョ・ミンシクは「悪いやつら」で、混乱の時代を利用し、金と権力を得る機会主義者チェ・イクヒョンに扮し熱演、男優主演賞を受賞した。彼は、卑屈と虚勢の間を行き来する名演技を披露し、「王になった男」のイ・ビョンホン、「南営洞(ナミョンドン)1985」のパク・ウォンサン、「私のオオカミ少年」のソン・ジュンギ、「悪いやつら」のハ・ジョンウをおさえて男優主演賞を受賞した。

「嘆きのピエタ」でミステリアスな女性に扮したチョ・ミンスは、圧倒的な支持で女優主演賞の主人公になった。善と悪を行き来する驚きの演技を見せたと評価された。女優主演賞にはチョ・ミンス以外に、「僕の妻のすべて」のイム・スジョン、「火車」キム・ミニ、「タッチ」のキム・ジヨン、「26年」のハン・ヘジンがノミネートされていた。

男女助演賞は、「僕の妻のすべて」のリュ・スンリョンと「10人の泥棒たち」のキム・ヘスクがそれぞれ受賞した。リュ・スンリョンは、ずうずうしいが思いやり深いプレイボーイのチャン・ソンギを魅力的に演じ切り、キム・へソクは「10人の泥棒たち」で“ガム”に扮し、中年になった犯罪者の哀歓と強烈な黄昏のロマンスを表現した。

助演男優賞には「建築学概論」のチョ・ジョンソク、「26年」のイ・ギョンヨン、「悪いやつら」のクァク・ドウォン、「隣人」のマ・ドンソクがノミネートされ、助演女優賞には「私のオオカミ少年」のチャン・ヨンナム、「ヨンガシ 変種増殖」のムン・ジョンヒ、「コリア」のハン・イェリ、「蜜の味 テイスト オブ マネー」のユン・ヨジョンがノミネートされていた。

男女新人賞は、「建築学概論」のチョ・ジョンソクと「ウンギョ」のキム・ゴウンが受賞した。チョ・ジョンソクは、「建築学概論」の魅力的な友達の“ナプトゥク”に扮し、キム・ソンギュン、ソ・ヨンジュ、ソン・ジュンギ、イ・ジェフンらをおさえて受賞し、「ウンギョ」の神秘的な少女ウンギョで熱演したキム・ゴウンは、miss A スジ、ハン・イェリ、イ・ミド、チョン・ジユンらをおさえて新人賞を受賞した。

モンブラン発見賞は、「私のオオカミ少年」で、ファンタジーラブストーリーの新境地を開拓した新人チョ・ソンヒ監督が受賞した。チョ監督は、神秘的なオオカミ少年のストーリーを通じて、初恋のファンタジーを蘇らせた「私のオオカミ少年」で演出力をアピールしながら、700万人の超える観客を動員した。

独立映画賞は、キム・イルラン&ホン・ジユ監督のドキュメンタリ「二つの門」が受賞した。2009年の龍山(ヨンサン)事件を扱った「二つの門」は、重い問題意識と爆発力をアピールしながら、7万3000人の観客を動員し、2012に公開した独立映画の中、最高のヒットを見せた。

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新設された外国語映画賞は、トム・フーパー監督のミュージカル映画「レ・ミゼラブル」が初代受賞の栄誉に輝いた。ヴィクトル・ユーゴーの原作小説をもとにしたブロードウェイの人気ミュージカルをスクリーンに映した「レ・ミゼラブル」は、愛と革命、人間らしさのメッセージを俳優たちの好演と共に描いた秀作と評価された。

特別賞である今年の映画人賞は、「26年」を制作したチョンオラム代表のチェ・ヨンベが、映画記者賞はハンギョレ新聞文化部のソン・ホジン記者が、広報人賞はCJ E&M映画部門広報チームのイ・チャンヒョンチーム長がそれぞれ受賞した。

「韓国版ゴールデングローブ賞」と呼ばれる「今年の映画賞」は、去年の一年間の韓国映画の成果を評価し、映画産業発展のために奮闘する映画人を応援するために2010年に制定され、今年で4回目を迎えた。

イベントを主催する韓国映画記者協会は、現職の映画担当記者が主軸になった映画記者専門団体で、総合誌、経済紙、スポーツ誌、テレビ局、ニューメディアなど、韓国の46社、90人の会員が参加している。

受賞者には、KOFRAトロフィーと共にモンブランペンが贈られた第4回「今年の映画賞」は、LGグループ、ヒュンダイモーターグループ、サムスン電子、クムホタイヤ、hite、KT、ヒョプソンルネサンス、NSPメディカル、モンブラン(株)ユーロ通商、スマートイージーなどが後援した。

記者 : キム・ミリ