“華やかな世界の裏には暗い影”…韓国アイドルの生活苦、ご存知ですか?

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数十億の稼ぎ? 普通にバイトもします

アイドルグループのメンバーAは、最近アルバイトすることを決めた。実質的な家長だが、空白期間には生活費も稼げないためだ。難しい決定だったが、バイト先を見つけたとしてもすぐにできるわけではない。所属事務所の許可は欠かせない。

アイドルグループのメンバーBは、大学の授業料のために悩んでいる。テレビ出演を認められ、大学に合格したが、500万ウォン(約42万円)を超える芸術学部の授業料と入学金を用意しなければならない。周りの人は「それでもあなたは芸能人だからお金を儲けているだろう」と言うが、まったく現実を知らない言葉だ。

アイドルグループのメンバーCは、昨年目まぐるしく活動した。様々なオファーが入り、様々な分野に挑戦し、まともに睡眠を取ることすらできなかったが、1ヶ月後に渡された金額は30万ウォン(約2万5千円)。それも個人的な活動がなかった他のメンバーは収益がマイナスになり、手元には何もなかった。

写真=SMエンターテインメント(同写真は記事の内容とは関係ありません)
アイドルグループが大勢出演する音楽番組は、“ショービジネスの完成版”と呼ばれる。年若いアイドルが派手な衣装やヘアスタイル、メイクで、数ヶ月間準備した歌とダンスを披露する。だが、彼らにも二極化が進んでいる。大ヒットした誰かはCMの出演料で数十億ウォンを儲けたというが、それはただ彼らだけの話なのだ。

日本の芸能人のように所属事務所から給料をもらって活動しているわけではないため、事務所から受け取る金額は毎月違う。活動していなくても経費は発生する。収益金が発生すれば経費を除いて分けるし、衣装など活動を始めるまで準備しなければならないものがたくさんあるため、一般的には大体初月の給金が一番少ない。もちろん、受け取るだけの金額があると仮定した時の話だ。

2009年に芸能人と芸能企画会社の間で標準専属契約書が作られ、ほとんどの芸能企画会社がこの標準契約書を選び、不公正な契約は過去に比べてだいぶ減った。だが、この無限競争時代において、適者生存は宿命だ。ある音楽関係者は「アイドルグループ100組のうち、一般の会社員より年俸が多いのは5組ほどに過ぎない。アイドルグループがあまりにも多い上、偏重もひどい」と伝えた。

毎年デビューするアイドルグループも、彼らのような未来を夢見る志願者も増えている。だが、デビューまでの過程が難しいことと、同様に頭角を現してメジャー音楽シーンに定着することも簡単ではない。時間と共に消えていくグループもたくさんある。目の前の“華やかな世界”よりも注目すべきことは、その華やかな世界の裏にある暗い影である。

写真=OhmyStar DB(同写真は記事の内容とは関係ありません)

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記者 : イ・オンヒョク