映画「ベルリンファイル」制作報告会を開催…アトラクションも怖がるハ・ジョンウのワイヤーアクションとは?

OhmyStar |


7日午前、映画「ベルリンファイル」制作報告会を開催

写真=イ・ジョンミン
「『ベルリンファイル』は僕にとって一種の分かれ道となる映画だ。このように大規模の映画は初めてで、大物のスターの皆さんと共演することも初めてだ。この4人を一つの映画で見ることは、なかなか無いだろう(笑) 海外で本当に迷惑をかけながら苦労したのも初めてだ。ベルリンは僕にとって愛憎の都市であり、映画だ」(リュ・スンワン監督)

7日午前、ソウル狎鴎亭(アックジョン)CGVで映画「ベルリンファイル」(監督:リュ・スンワン)の制作報告会が開かれた。演出を務めたリュ・スンワン監督とハ・ジョンウ、リュ・スンボム、チョン・ジヒョンが出席した。家族と共に米国に滞在しているハン・ソッキュは欠席した。

「ベルリンファイル」はドイツ・ベルリンを背景に「ゴースト」と呼ばれる秘密エージェントのピョ・ジョンソン(ハ・ジョンウ)と、国際的な陰謀の背後を追う国家情報院のエージェント、チョン・ジンス(ハン・ソッキュ)、ピョ・ジョンソンを除去するため、彼の妻リョン・ジョンヒに反逆者の濡れ衣を着せるトン・ミョンス(リュ・スンボム)、2重スパイの容疑をかけられる通訳官リョン・ジョンヒ(チョン・ジヒョン)のストーリーを描いた映画だ。

出演者たちが語るアクションシーン…“屠殺場に連れて行かれた”ハ・ジョンウ vs “アクションジヒョン”チョン・ジヒョン

この日公開された映像でハ・ジョンウは、車にぶら下がったり、車を避け道路を転ぶことも躊躇わなかった。実際は、遊園地でアトラクションに乗ることも苦手だというハ・ジョンウは「ワイヤーアクションを撮影する日、屠殺場に連れて行かれる気持ちで撮影場に向かった」とし、「恐怖だった」と当時を思い返した。

「自身の体をダミーにしようと思った。あらゆる考えを捨てて臨むべきだと。二度と経験したくない部分だ。一方、ギョクスルのアクションシーンは2ヶ月ほどアクションスクールで稽古をしたので、やりがいがあった。少しはスムーズに出来た」

ハ・ジョンウは多様な銃撃シーンを撮影する途中、2回ほど火薬に撃たれたこともあると語った。ハ・ジョンウは「狭い空間で銃撃戦が行われ、かなり緊張した」とし、「火薬が爆発する地点を全部熟知した状態で演技しなければならない点も大変だった」と伝えた。

一方、銃撃シーンが初めてだとするリュ・スンボムは「本当に楽しかった。発射練習の時も『自分が撃ちたい』と申し出るくらいだった」とし、「偽物だが、撃てば死ぬじゃないか。もちろん大変な部分もあったが、楽しみながら撮影した」と笑った。銃撃映画を準備する監督たちに向けて「ウォーミングアップをしたので、撃ちながら目もつむらない」と自己PRもした。

ハン・ソッキュは腰のヘルニアの手術を2回もしたが、アクション演技になると転んだり跳ねたりを見事にこなし、現場のスタッフを感心させたという。また、リュ・スンワン監督はチョン・ジヒョンに対し「ワイヤーアクションが本当にうまい」とし、“アクションジヒョン”というあだ名をつけた。

これに対してチョン・ジヒョンは、「私のアクションがプロのように見え、力を抜くのが大変だった」とし、「アクション自体が完璧だったり見事なわけではないが、毎日の運動で体を自然に動かす方法を分かっていると思う」と自ら評価した。

ベルリンでキムチやジャージャー麺を作った理由は?

集まるのが容易ではない4人の俳優を集めた理由は何だろうか。リュ・スンワン監督は「ハ・ジョンウはイメージがぴったりだった」とし、「ハン・ソッキュ先輩は僕のロマンだった。映画「シュリ」から10年後の感じを出したかった」とした。リュ・スンワン監督を最も悩ませた人物はチョン・ジヒョンだった。リュ監督は「女性主人公に対するイメージが無かったが、ただ謎めいた、陰鬱ながらも美しい女性にしたかった」とし、「チョン・ジヒョンは一種の象徴」だと説明した。

リュ・スンワン監督とリュ・スンボムは兄弟だ。リュ・スンボムと数回一緒に作業したリュ・スンワン監督は、リュ・スンボムに対し「監督ではなく、映画を一緒に作るクリエーターのような感じだ」とし、「リュ・スンボムは自分の台本を一度も好きだと言ったことがない。ただ結果を見ると、大変ではあっても満足するほう」だと語った。

「(リュ・スンワン監督に)愛される演技を地道に開発している」と強調したリュ・シンボムは「ずっと一緒だからと、良くない視線で見ないで欲しい」と念押しした。

俳優たちは国内外のロケで料理で一つとなった。厳しい撮影スケジュールでも韓国料理を作って分け合いながら情を分かち合ったという。炊飯器まで持参したというハ・ジョンウは、キムチを作ったりもしたと言う。ハン・ソッキュは鳥のスープと海産物のチヂミからジャージャー麺まで、レベルの高い料理の腕を見せ付けた。

「私は殆ど料理をせず、買って食べた。男性の役者の皆さんが本当に料理上手だった。ハ・ジョンウさんは現地でキムチまで作った(笑)」(チョン・ジヒョン)

「ベルリンファイル」は31日に韓国で公開する予定だ。

記者 : イ・ジョンミン、イ・オンヒョク