クォン・サンウ&スエの「野王」は前作「レディプレジデント~大物」とどう違うのか?
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写真=ベルディメディア、SBS
SBS新月火ドラマ「野王」(脚本:イ・ヒミョン、演出:チョ・ヨングァン、パク・シヌ)は前作「レディプレジデント~大物」(以下「大物」)とどう違うのだろうか。俳優のクォン・サンウが「野王」にキャスティングされたことで、前作「レディプレジデント~大物」と自然に比較されている。「野王」の原作者と男性の主演俳優が同じであるためだ。クォン・サンウは2010年ドラマ「レディプレジデント~大物」に出演したことがある。
共通点
「野王」は漫画家パク・イングォンの人気漫画「大物」シリーズを原作にしている。「レディプレジデント~大物」はシリーズ2弾「ツバメの剣」を、「野王」はシリーズ第3弾「野王伝」を脚色したものだ。クォン・サンウは「レディプレジデント~大物」で遊び人の検事として出演し、コミカルなユーモアと正義感あふれる熱血男児の魅力を発揮した。「野王」では、ウィットに富んだ純情男のキャラクターで、一人の女性のために献身的な純愛を捧げる予定だ。何よりも、クォン・サンウがパク・イングォンの作品に相次いで出演したことで、“パクイングォンサンウ”という新造語まで作られた。
クォン・サンウの存在感のため、放送前から期待を高めているのも、両作品の共通点である。すでに、海外から先行販売の注文が入るほど、ヒットの兆しが見えているとのことだ。
他にも24部作で放送の分量が長く、しっかりとしたストーリーに作品性が保証されている脚本家と繊細な演出陣、そして演技派助演軍団が加わり、作品の背景に大統領府が登場する。
また、「レディプレジデント~大物」が30%近い最高視聴率を上げ、広告完売を記録したことを見ると、「野王」も同じ手順を踏むならば、それも共通点になると見られる。
違い
「レディプレジデント~大物」にコ・ヒョンジョン、クォン・サンウの年上年下カップルのロマンスがあるとしたら、「野王」では愛と裏切りの分かれ道で憐憫と憎悪の引き金を引かなければならなかった運命のスペクタクルが繰り広げられる。クォン・サンウは「レディプレジデント~大物」でコ・ヒョンジョンを大統領にするために乗り出した。しかし、「野王」でクォン・サンウはスエを相手にファーストレディの座から引きずり下ろそうとする。従って、「レディプレジデント~大物」のハッピーエンドが大統領府に入ることであるに比べ、「野王」の始まりは、大統領府に響く銃声からドラマチックに始まる。
何より「レディプレジデント~大物」が社会風刺とともに政治的な野望を取り扱っていたとしたら、「野王」は人間心理の内面に潜在された個人的な欲望にフォーカスを合わせる。
「野王」の制作会社の関係者は「全体的に見て、『野王』は『レディプレジデント~大物』よりスケールが大きく、甘いロマンスよりは致命的な愛に焦点を合わせた正統派ラブストーリーに近い」と明かした。
クォン・サンウも「前作、『大物』と基本的なキャラクターは少し似ているが、命のように愛していた女性の裏切りが復讐を誓わせたことで、ドラマの雰囲気が大きく変わる」と説明した。
「野王」は貧しさから抜け出し、ファーストレディになろうとする欲望多き女ダヘと、彼女のためにすべてを犠牲にする純情男ハリュの物語を描く。この過程で致命的な愛と裏切り、止まらない欲望と陰謀、人間の存在の破滅と救いの美学がパノラマのように広がる。SBS月火ドラマ「ドラマの帝王」の後続番組として、韓国で2013年1月から放送される予定だ。
記者 : パク・グィイム