【スターコラム】NELL、僕らがミステリーバンド? ― Vol.2

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写真=Woollimエンターテインメント

一度聞いたら忘れられないメロディーとリズム、そして真心が込められた歌詞。バンドNELLの楽曲の特徴だ。「複雑な世界に疲れた人々が、自然にヒーリングできる音楽をお贈りしたい」というNELLの意図は通じた。デビューからこれまでずっと自分たちならではの道を歩み、独特の感性と真心で、多くの人々の耳を満足させる彼ら。

音楽消費パターンが短くなった最近、反対の地点から音楽の本質に戻り、深く感傷に浸ることのできる音楽を追求するNELLがいるため、韓国音楽界の未来は明るい。/編集者

NAVER スターコラム:NELL

恋愛経験談? or 想像の産物?

突然浮かび上がったイメージ、又はストーリーで作った曲もあるけれど、歌詞のほとんどは日常のメモからアイデアを得ているので、90%程度は経験から出た話だと言っていいかもしれない。

だが、NELLの音楽の“あなた”という対象は、必ずしも人を称しているわけではない。例えば、悲しさとか希望、または音楽を“あなた”と指していることも多い。まあ……考えてみれば、本当に濃い恋愛も、別れも経験していると思うし、そのような経験が反映された曲も多いと思う。だからか、アルバム制作の時は、ミキシングが済んでからも最後になって歌詞を変える場合が結構多い。

最初に曲を想像して歌詞と一緒に誕生した曲を歌いながら、先に言ったように“あなた”という相手が変わることになり、歌詞がまるごと変わる場合もある。

僕たちは、アイドルグループINFINITEと同じ事務所

考えてみると、本当に面白い組み合わせだと思うし、誰が見てもおかしな状況だと思う。でも、不思議なことに一緒に過ごすしてみるとそれほどおかしな気はしなかった。彼らが練習生だった頃から見てきたこともあるし、またソンギュの場合は、僕らを見てWoollimエンターテインメントに来たと言うから、第一印象から良かったと言ってもいいと思う。

でも、INFINITEのメンバーたちは、僕らのことを気楽には感じていないようだ。先日ある授賞式で、主催側が僕ら2グループに同じ楽屋を使わせてくれるという喜ばしい状況を作ってくれた。ソンギュを除いて、他のメンバーたちとはお互いの公演で少しずつ会話しただけで、ほぼ初めてと言っていいほど……その日僕らは長い時間一緒の空間にいた。

なぜ今、皆がINFINITEのことを好きになってくれているかが、ある程度分かった日でもあった。本当に、明るくて……うるさかった……。そして彼らは、とてもまじめだった。まあ、INFINITEのメンバーたちには僕らが気楽に感じられないかもしれないけど、それは……僕らがどうにかできることではないと思う。彼らも、年を取れば気楽に思ってくれるだろう。

また、グループが成長していく過程を見守ることは、思ったよりも興味深く、刺激的なことなので、楽しい経験になっている。彼らが30歳になったら、また違う気持ちになるだろう(笑)

お酒とNELL

14年間僕たち4人をさらに強く繋げてくれた存在とでも言うべきかな。嬉しい時や悲しい時、お酒を飲みながら話をしていると、嬉しさは倍になり、悲しさは消え去ることもある(もちろん、すべてのことにあてはまるわけではないけど)。また、お互いに褒め合ったり、誤解が生まれたらいつも飲み会をしながら、その都度話し合う方だ。実際、男4人がしらふでそんな話をするのは、照れくさい部分がなくもないが、一杯二杯一緒にお酒を交わしていると自然にそういう話も出てくるので、それもまた良いことではないだろうか。

お酒については、良い思い出も、悪い思い出もあるけれど、僕達4人だけに限って考えれば、“お酒”に“よくできました”のスタンプを押したい。ただ、最近になって以前よりずっと弱くなったメンバーたちの体力が残念ではある。また復活して欲しい。12月31日、すべての公演が終わるその日、待ってろよ。

NELLは隠すもの?それとも隠されるもの?

隠すというよりは、あえて見せる必要のないことまで見せたくないだけだ。あえて裸で走り回ったり……まあその必要はないだろうから。

実際に音楽と関連のないところに「NELL」というバンドとして行っている時は、裸になっている気がする。どうしてかは分からない。ただ個人的な趣向かな。とにかく、メンバーが皆個人的な空間と時間を重視している方だし、音楽をしている人間だから、音楽番組だけに出演しているだけだ。

第2部が終わりました! 最後となる第3部では、韓国でロックバンドとして生きているNELLの本音を盛り込んでみようと思います。ギターを初めて手にした瞬間、友だちからバンドNELLに成長するまで、ソ・テジとの出会いにより変わったこと、そして10年後の姿まで。たくさん期待していてくださいね~

文:NELL キム・ジョンワン

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記者 : Kstyle編集部、編集 : ファン・ヨンヒ(イシューデイリー局長)