「GO Show」8ヶ月で終了…失敗だけではなかった

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21日、韓国のSBSで放送されていた「GO Show」が8ヶ月間の放送を終え、終了した。ここでは8ヶ月間「GO Show」が歩んできた道のりを振り返り、同番組が目指していた新しいトークショーの実験について評価したい。

注目される中で始まった「GO Show」

「GO Show」はSBSで当代の女優であるコ・ヒョンジョンをキャスティングして話題を集めた。しかも、第1回目の放送に出演したチョ・インソンとチョン・ジョンミョンはこれまでバラエティ番組には余り出演することがなかった。二人ともコ・ヒョンジョンと作品(チョ・インソンは「春の日」、チョン・ジョンミョンは「キツネちゃん、何しているの?」)で共演したことがきっかけとなり「GO Show」の第1回目の放送を飾った、超豪華ゲストだ。彼らは「GO Show」で“悪い男”をコンセプトにしてキャスティングされるために、互いに悪い男であることを主張した。そして、これまで見せたことのないダンスをし、自身の理想のタイプを率直に話すなど、ゲストが自然に自分の話ができる新しい場が設けられるトークショーになりそうだという印象を残した。

「GO Show」のコンセプトは毎回異なる映画を企画してそれに合うゲストを招待し、彼らが持っているタレント性や魅力を披露し、番組の最後にはコ・ヒョンジョンを含むMCらがゲストの中から一人を映画の主人公に選ぶ新概念のシチュエーショントークショーを目指していた。豪華ゲストと共に進行された同番組のスタートは、順調かのように見えた。

「ユン・ジョンシンShow」になっていった「GO Show」

「GO Show」にはメインMCコ・ヒョンジョンをサポートするアシスタントMCたちがいた。ユン・ジョンシン、キム・ヨンチョル、チョン・ヒョンドンらである。当初彼らはバラエティのMCが初めてであるコ・ヒョンジョンをアシスタントする助力者としてキャスティングされた。しかし、回が重なるにつれ、メインのコ・ヒョンジョンではなく、アシスタントMCだけが目立ち始めた。特に、ユン・ジョンシンは「GO Show」全体をリードし、コ・ヒョンジョンはユン・ジョンシンのリードに従っていくアシスタントMCのような姿を見せた。中盤を超えてもコ・ヒョンジョン中心の番組になれず、かえってキム・ヨンチョルやチョン・ヒョンドンの姿がより画面に映るようになった。

このようにメインMCの実質的な役割がコ・ヒョンジョンからアシスタントたち(特に、ユン・ジョンシン)に移り、トークショー「GO Show」はそのアイデンティティを失っていった。新しいシチュエーショントークショーを目指したが、いつの間にかユン・ジョンシンがゲストに質問し答えを得る「ユン・ジョンシンShow」になっていたのである。

写真=SBS

それでも輝いた「GO Show」の実験

だが、失敗だけではなかった。「GO Show」ではゲストを追い詰めたり、ゲストの痛みに付け込むことは最大限避けた。従来のトークショーが末梢神経を刺激する暴露合戦(SBS「強心臓(カンシムジャン)」でよくあるようなもので、ゲストは誰が先により大きなことを暴露するかの競争を繰り広げる)や、ゲストの弱みに付け込むMCの責めがなかった(MBC「黄金漁場-ヒザ打ち導師」を見ればよく分かる)。

そのため、メインMCコ・ヒョンジョンは適切にレベルを調整する役割をした。トークショー全体での役割が少なかったためであろうか?刺激的なトークショーにはなれず、視聴者の視線を引き付けることはできなかった。

しかし、これはこのような面が「GO Show」のゲストのナチュラルな自分だけのストーリーを導き出したものだと思える。今後、他のトークショーでもこの点は学ぶべきところである。

8ヶ月で終わった「GO Show」が残したことは

8ヶ月間の「GO Show」は、コ・ヒョンジョンがバラエティMCとして成長していく姿を見ることができた成長ドラマだった。ユン・ジョンシンなどのアシスタントMCに依存したところはあったが、回を重ねるにつれコ・ヒョンジョンならではの落ち着いた温かい進行が見え始めたのだ。

しかし、このような優しいトークショーを受け入れるには、視聴率戦争の殺伐としたバラエティ業界では時期尚早だったようである。

今後、トークショーが目指すべきところを見せた「GO Show」。未完のまま終わってしまったが、「GO Show」がバラエティ業界に残したテーマである、“刺激的ではなくゲストの自然な話を導き出すトークショーのあり方”は長く記憶されるに値するだろう。

記者 : イ・ジョンミン、チェ・ジュホ