年末の授賞式は各テレビ局の一年を締めくくる重要な場だ。

KBS、MBC、SBSの地上波3局は毎年、演技、バラエティ、歌謡の3つの分野に分け、授賞式を開催している。今年その幕を開けるのは、韓国で22日午後9時15分から生放送される「2012 KBS芸能大賞」だ。

またKBSは28日に「2012 KBS歌謡大祝祭」を、31日には「2012 KBS演技大賞」を開催する。

29～31日に渡って連続で授賞式を開催するSBS、MBCとは違い、KBSは長い場合は6日間、短い場合は1日間の間隔を空けている。また、土曜日に放送される「芸能大賞」を除けば、金曜日(「歌謡大祝祭」)と月曜日(「演技大賞」)の平日に授賞式を開催し、週末をわざと避けているような印象だ。唯一週末に放送される「芸能大賞」も、午後8時50分ではなく午後9時15分から始まり、他の授賞式とは開催の時間に差があるのも気になる。

これについてKBSの某関係者は最近、TVレポートとの取材で「『歌謡大祝祭』は30日に放送することも議論されていたが、結局金曜日である29日に決定した。『いとしのソヨン』のためだ。週末に授賞式を開催すると『芸能大賞』のように『いとしのソヨン』の放送後である午後9時15分にスタートしなければならない。未成年のアイドル歌手の出演が多い『歌謡大祝祭』には良くない時間帯だ」と伝えた。

同関係者は「授賞式のためとは言え、週末ドラマを休止にすると大騒ぎになる可能性がある。発生するかも知れない問題を未然に防ぎ、週末ドラマの視聴者を配慮するために授賞式の開催日を変えた」と付け加えた。KBS内の「いとしのソヨン」の高い存在感が分かる発言だ。

一方、週末に放送されるSBSとMBCの授賞式は、週末ドラマの放送休止が避けられない時間帯に編成された。週末ドラマの視聴者は、年末授賞式の期間にMBC「せがれたち」「メイクイーン」、SBS「わが愛しの蝶々夫人」「清潭洞(チョンダムドン)アリス」を見ることはできないと見られる。