「フルハウス2」主演ノ・ミヌインタビュー“限界のないところを見せて、夢を希望を与えていきたい”

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「フルハウス TAKE2」(以下「フルハウス2」)で主人公のイ・テイクを演じたノ・ミヌ。12月21日に日本で開催するクリスマスイベントは、即日完売する人気を見せた。今回イベントのために来日した12月19日にインタビューを実施。イベントを目前に控えた今の率直な感想、ファンへの思い、そして、これからの活動を流暢な日本語で語ってくれた。

―「フルハウス2」が放送され、とても人気を集めました。周りの反応はいかがですか? 何か人気を感じた出来事はありますか?

ノ・ミヌ:今回、来日して早速感じました。空港で待ってくださっているファンの方々が増えていて、今までで一番多くのファンの方に迎えてもらいました。それに今回日本でする僕のクリスマスイベントがすぐソールドアウトになったと聞いて、それだけ今僕を見てくれている人がいるんだな……多いんだなと思いました。それを聞いて、僕自身も多くのエナジーをもらって、昨日からあまり寝ないで皆さんのためにイベントの準備をしています。

―「フルハウス2」で、ノ・ミヌさんはもちろんですが、劇中の“テイク様”のキャラクターがとても愛されています。

ノ・ミヌ:テイクの人気も増えてるんですか!? それはまだ実感していないです。それだけたくさんの方に見ていただけたということですね。そうか……空港にテイクのジャケットで行けば良かったな(笑) キャラクターが愛されるのは、幸せですね。撮影はすごく大変な部分もありましたけど、頑張って集中して完成させた作品なので。もし「フルハウス2」への出演がなかったら、こんなに多くの方に見てもらうこともできなかったと思います。今回、いい機会に恵まれて、日本のファンの方々や僕のことを知らなかった人にも見てもらって、僕のことを知ってもらうことができて嬉しいです。

―劇中のアイドルグループ“テイクワン”の相方パク・ギウンさんとのキスシーンが印象的でした。

ノ・ミヌ:あああー……(苦笑) まあ、俳優という職業だからできる経験ですね。人生の中でなかなか出来ない経験なので、“いい思い出”と思いたいですけど(笑) 実はあのシーンは、7回も撮ったんです。7回もチューをしちゃって……。監督さんがとてもイタズラ好きな方で、本当は1カットでOKだったのに、「もっと、もう一回もう一回」って(笑) それで7回目の時に集中力がふと切れてしまって、一瞬“今の僕の状況って笑える……?”と思ったらテンションが上がってしまったんです。そしたら、吹き出しそうになって鼻が“ふんっ”て膨らんだ感じになってしまって。でもそれがOKになったんです。だから、あのシーンを見た方に、テイクは怒るときに鼻が膨らむんですねって聞かれました(笑) 実は笑いをこらえる瞬間だったという……(笑)

―周りの方から何かあのシーンについて、言われましたか?

ノ・ミヌ:はい。「どうだった?」って(笑)

―実際どうでした?(笑)

ノ・ミヌ:ちょっと、大変でしたね。まあ、やっぱり女性がいいですね(笑) 女性が最高です!

―テイクは、神経質で少し横柄な印象のある人物でしたが、ノ・ミヌさん自身は実際どうですか?

ノ・ミヌ:同じです(笑) というのはウソで、僕は実際にはあまり怒ることができないんです。怒る前にまず相手に理由を聞いてみて、その次に怒るかどうか悩んでしまいます。昔から怒ることが上手ではなくて、我慢をしてしまって、なかなか怒ることができないんです。だから今回テイクという全く逆の性格を演じて、とても面白かったです。これから僕もテイクみたいに横柄な感じになろうかな(笑)

―演じるにあたって、意識したポイントなどはありますか?

ノ・ミヌ:そうですね、まずテイクは“元々は心が弱くてピュアな部分がある人間”という監督さんからのコメントがあったので、それをどうやって表現するか悩んで、自分自身一番心がけたポイントでした。なので、実際に「フルハウス2」を見た人がどういう風に見えたか聞いてみたいポイントでもあります。僕としてはテイクの“ツンデレ”な雰囲気を出すように意識したので、そういう風に見えてたら嬉しいですね。

―アイドルを演じてみていかがでしたか?

ノ・ミヌ:アイドルは……やっぱりすごい大変でした。僕がステージの上で楽器を演奏するのではなく、踊るなんて想像したことも無かったので。でも実際やってみたら……もっとやってみたいですね(笑) もちろん楽器の方が自信はありますけど、時々は踊るのもいいですね。まず健康に良さそうですよね、汗もかいて(笑)

―ダンスはドラマのために準備したんですか? 難しかったですか?

ノ・ミヌ:はい。ドラマのために1ヶ月半かけて3曲を準備しました。一生懸命練習して、みんな寝ないで頑張りました。僕は背が高くて痩せているので、踊りがおかしく見えてしまうんじゃないかという心配があったので、最近のアイドルの映像を調べて勉強したりもしました。2PMやBIGBANGも見たし……一通り全部見ましたね。でも最近の方はみんな筋肉がすごくて、僕ほど痩せてる人はいなくて(笑) すごいですよね、あの筋肉!

―テイクの“屈辱ファッション”も話題でした。モデルもこなすノ・ミヌさんですが、屈辱ファッションの経験はありますか? 好きなスタイルはありますか?

ノ・ミヌ:“屈辱ファッション”は、いっぱいあります。よくスタイリストさんとかみんなにからかわれます(笑) 好きなスタイルは、今日のこのスキニーのスタイルがわりと普段に近く、好きですね。スキニーのタイトで守られてる感じが好きで(笑) それで、基本的にはそのスキニーに合う服を選びます。まず、僕のファッションは、ステージの上で楽器をプレイすることを考えます。その時に合う服かどうかですね。

―「フルハウス2」のここを注目して見てほしいというポイントはありますか?

ノ・ミヌ:テイクがどうやってデレデレになっていくか(笑) 1話目と後半では全然違うので、最初の頃からどうやって変化していくか、面白いポイントだと思いますので、そこを楽しんでほしいです。

―今回「フルハウス2」では、アイドルの役でしたが、今後どんな役をやってみたいですか?

ノ・ミヌ:ロックバンドの役をやってみたいですね。実際一番自信があるのはそれですね。あとは、漫画のようなファンタジーにも挑戦してみたいなと思います。

―日本へは何度か来ていますよね。日本の印象はいかがですか?

ノ・ミヌ:18歳の時に日本で生活したことがあるんですが、昨年ライブして、今回で3回目の来日です。日本には僕が感じる独特のにおいがあるんです。花のにおいのような。

―匂いですか?

ノ・ミヌ:そうです。韓国に帰った時とかに日本からの荷物を開けると、日本のその匂いがします。これ何だろう? と不思議な気持ちになるんですが、でもその匂いがすごい好きで。明洞(ミョンドン)とか歩いていて日本の方々がいると、ふとその匂いを感じることもありますし、日本に来て街を歩いたらどこでもその匂いがするし。日本のファンの方が僕に「サインしてー」なんて寄って来てくださる時もその匂いがして、18歳の日本にいた頃の思い出が蘇ります。17~20歳ぐらいまで、いろいろな音楽を聞いたり、絵を見たり、映画を見たり……一番色々なものを僕の中に吸収して、刺激を受けた時期だったで、その頃のことを思い出します。今の僕を形成した時期に意識が戻る感じがするんです。

―そういえば、ノ・ミヌさんのファンは“患者”と呼ばれていますね。

ノ・ミヌ:そうなんです。僕が作っている曲のメロディーやメッセージで癒されたらいいなと思って、ある時、僕が“ドクター”でファンの皆さんが“患者”と言ったら、今までそうなったんです。僕自身もファンの“患者さん”たちに、癒されたと言われることでエナジーをもらっています。

―では、ノ・ミヌさんの患者さんたちが気にしているであろうノ・ミヌさんの好きな女性のタイプを教えて下さい。

ノ・ミヌ:自分の仕事に集中してる姿を見たら魅力的に見えますね。ドキドキします。みんな同じなのかな? 集中しているところを僕に向けてよ!って(笑) 独占したくなって、その分僕自身も全てを向けてあげたいっていう(笑) 頑張っている人が一番好きですね。

―なるほど。では、日本のファンの印象がいかがですか?

ノ・ミヌ:日本の“患者さん”たちは、一生懸命僕に手紙を送ってくれるんです。すごいかわいい字だったり、「愛してるー」とか(笑) それを見ていつもパワーをもらっています。いつだったか、僕が返事をしたことがあるんです。4人ぐらいの方に送ったんですが、返事がなかったです。絵も書いたりしたのに……(笑) まあ、返事は置いておいて、そのぐらい僕にエナジーをくれる大事な存在です。

―12月21日のファンミーティングでもうすぐ日本のファンに会えますね。どんな準備をしてきましたか?

ノ・ミヌ:今回、今まで見たことのない僕の姿をお見せする予定です。よく僕のファンの方が僕の顔で女装した姿を合成して送ってくれるんです。そんなのしないでよーと思うんですが、今回そんな姿も見ることができるかもしれません(笑) 詳しくは、21日に全てが分かります。とにかく特別な姿をお見せする予定です! それと、昨日から寝ずに頑張って作業した映像も完璧に仕上げたので、これをお見せするのも楽しみです。

―テイクが見せたダンスも見たいですね。見れますか?

ノ・ミヌ:どうでしょうか、それも当日会場で(笑)

―今回、ファンミーティングのチケットがすぐに売り切れてしまったことを聞いて、いかがですか?

ノ・ミヌ:正直信じられないですね。僕を見てくれている、信じてくれている“患者さん”たちがいっぱいいるんだなと感じて、僕も夢に向かっていく姿をもっと真面目に見せていかなきゃと思っています。だから、これからももっと僕を見てもらって、僕が今目標にしている夢を実現しているところを見せたいです。それで、ドヤ顔でライブをしたいですね(笑) ドヤーって顔をしているポスターを作って(笑)

―では、今後日本で挑戦したいことはありますか?

ノ・ミヌ:今回僕の事務所ができて、来年に向けて僕の音楽の準備もしています。なので、まずは音楽の活動を一生懸命したいと思っています。そして、日本でもその音楽活動をしたいと思っているので、楽しみにしてほしいです。

―今後どのような俳優になっていきたいと考えていますか?

ノ・ミヌ:まず、僕を見たら希望を感じてもらえるような、そういう人間になりたいと思っています。ただの芸能人ではなく、僕のことを知ったら、応援したいし、そして頑張れると思ってもらえるような人間になりたいです。そして、将来的にはミュージシャンと俳優が両方上手な人間になりたいと思っています。例えば、ドラマで歌える人は多いですけど、自分で作曲できる人はなかなかいないから、僕はできる!って。“僕に限界はない”だから、みなさんも頑張りましょう! と、夢と希望を与えられるような俳優、人間になりたいと考えています。

―それでは、最後に日本のファンに一言お願いします。

ノ・ミヌ:今年すごく頑張って休みもあまりなく活動してきたんですが、大変な時、皆さんからのメッセージを手紙やTwitterで見てエナジーをもらいました。それを見て僕ももっと頑張らなくてはと感じています。なので、これからも引き続き僕を見て応援してください! 2013年はもっと“ミヌワールド”になりましょう。愛してます!

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記者 : Kstyle編集部、撮影:朝岡英輔