「野王」スエ、残忍な女性へと変身

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写真=ベルディメディア
女優スエが、残忍な女性へと変身した。

SBSは18日、新月火ドラマ「野王」(脚本:イ・ヒミョン、演出:チョ・ヨングァン、パク・シヌ、原作:パク・イングォン)に出演するスエが、ドラマの中でお金のせいで残忍な女性へと変わっていく姿を公開した。

公開された写真の中のスエは、住宅街の小道でゴミ箱の蓋を開けてその中に指輪を投げ捨てている。最近、ソウル平倉洞(ピョンチャンドン)で撮影されたこのシーンは、チュ・ダヘ(スエ)が友人の母の指輪を盗んで生ゴミ箱に捨てている姿である。スエは酷寒の中、素手でこのシーンを30回も繰り返し撮影した。

チュ・ダヘは家庭教師の仕事を探し、友人の家へ行ったが、「貧しくて運が悪い子」という理由で友人の母に侮辱された後、指輪を盗むという設定だ。何らの台詞もなしに投げる動作だけあって実際の放送でも数秒に過ぎないこのシーンだが、撮るのになんと2時間もかかった。

こうした背景に対して、チョ・ヨングァンプロデューサーは、「貧しいが誠実に生きようと思ったチュ・ダヘが、心境の変化を起こす重要なシーンであるためだ」と説明した。お金持ちに対する憎しみと相対的剥奪感、愚かに生きてきた自身への憐憫と怒りなどが複雑に絡み合った心理状態の表出するシーンだという。

スエは、このように複雑に絡み合った主人公の心理状態を、時には決然と、時には残忍に、さまざまな表情で表現し、スタッフから絶賛された。

制作スタッフは、リアリティーを生かすために実際100万ウォン(約7万円)のプラチナの指輪(ダイヤモンドは模造品)を準備した。また、透明なプラスチックのごみ箱の中に豚が食べるようなお粥のような食べ物を盛った後、指輪に手術用の縫合糸を巻き、ゴミ箱の下の針の穴から引っ張って指輪が徐々に沈む場面を特殊なカメラで撮影した。

「野王」は、漫画家パク・イングォンの「大物」シリーズの第3部「野王伝」を原作にした作品だ。スエの他にも、俳優クォン・サンウ、東方神起ユンホ、キム・ソンリョン、コ・ジュニなどが出演し、韓国で2013年1月から放送される予定だ。

記者 : チョン・ヒョンジン