PSYの謝罪に対する米国の反応は?“1000件あまりの書き込みが殺到”

OSEN |

歌手PSY(サイ)が8日、いわゆる「反米歌」で知られている「Dear America」について、一部の過激な表現に対する謝罪の意を表明した中、アメリカ現地ではこれをめぐり様々な反応を示している。

PSYの謝罪はこの日、NBCやABCなどのサイトで一斉に報道され、このうちCNNの市民記者で運営される「CNN iReport」では、この事案に対して1000件あまりの書き込みが殺到し、熾烈な論争が繰り広げられている。

「CNN iReport」はPSYの公式立場を伝え、同曲の背景となる故シン・ヒョスン、シム・ミソンの轢死事件と、一時韓国で発生した反米の動きに触れた。

またPSYが近く、バラク・オバマ米大統領が出席するコンサートで公演することに関し、ホワイトハウスのサイトには、PSYを公演のリストから削除することを要求する書き込みが掲載されたが、直ぐに削除されたと伝えた。

続いて米国内の相反する反応を紹介した。「米軍を殺すべきだと言ったからには、米国を去るべきだ」や「女性に対する部分は酷かった」などの否定的な意見もあれば、「米国人としてPSYがさらに好きになった。米国の悪魔のような行動に対し、言うべきことを言った」「米国ではなく、米軍を批判したものだ。誰かを非難する前に、背景にある状況を理解しろ」などの意見もあった。

記事は最後に「PSYが2004年のことについて責任を取るべきだろうか」と問いながら、「この事案についてさらに詳しく取り扱ってみる」と予告した。

PSYはこれに先立ち、同日に行われた公式立場表明で「私は誇らしい韓国人だ。米国で大学に通い、米国で意味のある時間を過ごし、韓国及び全世界の自由及び民主化を守るために犠牲となった米軍を認知している」と前提しながら、「8年前に私が公演した曲は、全世界の人々が当時共感していた反戦デモで、イラク戦争と米軍装甲車事件で亡くなった2人の韓国女子生徒に対する深い哀悼表現の一部だった」と解明した。

彼はまた「それぞれ、個人の表現の自由に感謝もするが、特定の言葉が適切かに対する制限があることを学んだ。私が過度な表現をしたことで受けた傷に対して、私は永遠に申し訳ない気持ちを持ち続けるだろう」と伝えた。

彼は続いて「米軍の前で公演ができて光栄だったし、全米軍が僕の謝罪を受け入れてくれることを願う。私たちの意見を言うことも重要だが、意見を言うために使った言葉が不適切だったことについては深く後悔している」と強調した。

これに先立ち、米マスコミはPSYが反米集会で米軍を殺害しろとする歌詞の曲を公演で歌ったとの事実を報道し、話題となった。

同歌は2004年に発表された5thアルバムN.EX.Tの「Dear America」という曲で、PSYはこの曲にフィーチャリングとして参加し、当時反米集会などで同歌を歌った。この曲の歌詞のうち「イラク捕虜を拷問した××と、拷問を命令した××と、その娘と母親、嫁などを殺せ、ゆっくり殺せ、苦しめながら殺せ」との部分がワシントンポストなどでそのまま翻訳されて報道され、問題となった。

PSY側は「この日の公式立場は公演自体に対する謝罪ではなく、過激な言葉を用いて誰かを傷つけたかもしれないため、それに対して謝ったもの」と線を引き、「PSYの立場は反米ではなく、反戦デモの(犠牲者への)哀悼表現だったが、米国でこれがまるで反米かのように拡大解釈したことに対しての釈明だった」と説明した。

記者 : イ・ヘリン