JYJ ジュンスのワールドツアー、ドイツでついにフィナーレへ…“現地ファンも泣いた”

OSEN |

写真=C-JeSエンターテインメント
東洋人を見かけると、「日本人なのか、中国人なのか」と聞くドイツ北部の小さな都市オーバーハウゼン。ここでJYJのジュンスが12都市で開催してきたワールドツアーのフィナーレを華やかに飾った。ジュンスも泣き、感激した海外の少女たちの青い目からも涙が溢れた。

ジュンスは11月30日(現地時間)午後8時、オーバーハウゼンのTurbinenhalleで開催したワールツアー「2012 XIA WORLD TOUR in Oberhausen Germany」の最終公演で、約2時間もの間17曲を歌い約1800人のファンと出会った。寒い気候のため、暖かい服装で入場したファンたちは、公演前に服を着替え、うきうきとした表情で赤いペンライトを手に持った。

「シアジュンス」「キム・ジュンス」を連呼するファンの声が絶頂に達した瞬間、ジュンスは「Breath」を歌いながら登場した。長さ1メートルの棒を持って剣術と振付が融合したパフォーマンスで視線を捉えた彼は、続く「No gain」と「Lullaby」で派手な骨盤ダンスと高音アドリブを披露した。彼が骨盤を派手に振るたびに、客席から歓声が上がった。5月のソウル公演では、女性ダンサーたちとセクシーなポーズを取る際に一番大きな歓声が上がったが、今回の観客は、ジュンスが体の動きを強調する時にはるかに熱い反応を見せた。

地理的に遠いこともあり、ソウル公演をそのまま再現することはできなかったが、特有の官能的な雰囲気はそのまま生かした。ソウル公演では大型の鏡を活用し、夢幻的な雰囲気を演出した日本でのシングル「Intoxication」のステージでは、観客と近い場所でキレのあるダンスを披露し、ファンを圧倒した。「Set me free」のステージでは観客が一緒に歌いジャンプをするなど、熱い反応を見せた。

ドイツのファンは韓国ドラマのOSTやミュージカルナンバーにもペンライトを振りながら反応した。ジュンスはSBS「女の香り」のOSTである「You are so beautiful」に続き、「Even Though You Already Know」「Reflect Of Love」などのバラード曲を熱唱した。また、ミュージカル「エリザベート」の「最後のダンス」、「モーツァルト!」の「なぜ僕を愛さない」のステージではカリスマ性と爆発的な歌唱力を見せつけた。

彼は「ツアー最後の公演であるだけに、今やっと適応できたと思ったのに、久しぶりのドイツ公演なので緊張しているし、ときめいている。南米公演の後にすぐヨーロッパ公演があったが、コンディションの良い公演を届けたいと思い、こうしてタームを持つことにした」と説明した。

ファンの願いを叶えるコーナーもあった。ジュンスが選んだある男性ファンは、「Tarantallegra」のダンスを一緒に踊ってほしいと要求し、振付をそのまま再演してジュンスを驚かせた。彼は「ネットで見ながら練習した」と話した。

ジュンスはスペクタクルでパワフルな「Tarantallegra」と、スペシャルシングル「Uncommitted」を英語で歌い、ファンの歓呼が上がるたびに「ダンケシェン(ありがとう)」を繰り返した。

ジュンスは「公演するたびに感じることだが、こうしてステージに立つたびに1stソロアルバムを出してよかったと思う。実際、今は放送活動をしていないのに、歌を韓国語で一緒に歌ってくれる姿を見て、幸せで嬉しかった」と感想を語った。すると観客たちは、韓国語で「愛している」と叫んだ。

公演は落ち着きのあるバラード曲「Love Means Nothing To Me(愛が嫌いなんだ)」「A Fairy(露を宿した木)」を最後に幕を下ろした。ジュンスの甘い歌声が会場に響くと、金髪の少女たちは涙を流した。ジュンスも涙ぐみながら丁寧にお辞儀をしたまま、数秒間沈黙した。公演が終わった後には、客席全員が涙を流していた。

今回のワールドツアーはジュンスがソロとして初めてチャレンジすることだった。東方神起として、JYJとしてステージに立った彼は、今回初めて単独コンサートを開催し、世界のファンに会った。開催地の選定も挑戦そのものだった。ドイツはもちろん、ブラジル、メキシコ、チリなど地理的に遠いため、収益を望むことが容易ではない地域が多かった。会場の規模も小さくなった。

ジュンスは「日本に初めて進出した時も、デパートで有線マイクを持って歌った」と数字や規模を気にしなかった。K-POP人気に乗らず、長期的な進出として考えているようであった。今回のワールドツアーも公式後援や企業のスポンサーはなく、所属事務所であるC-JeSが一部自ら投資した。

ファンの反応は爆発的だった。この日、公演を見にきたIdaさん(18歳、デンマーク)は「昨日の夜、友達5人と一緒に来て会場の外で徹夜した。昨年のJYJのベルリンコンサートに行けなくて悲しかったけど、1年ぶりにまたヨーロッパに来てくれてとてもありがたい。18歳の誕生日プレゼントとして母がチケットと電車の切符を買ってくれた。人生最高のプレゼントだった」と言った。

スイスから来たVeronicaさん(17歳)は「私はチリ人だが、今スイスに留学している。チリ公演に行けなくて悲しかったけど、ドイツのオーバーハウゼンでも公演をするというニュースを聞いた時、すごく嬉しかった。私はジュンスのヨーロッパ公演を見るために2ヶ月間マクドナルドでバイトをした。でも、ジュンスが見れると思うと一度も大変だと思ったことはない。今日とても幸せだ。この瞬間をずっと覚えていたい」と語った。

記者 : イ・へリン