JYJとの紛争終結…SMエンターテインメントが妥協した背景とは

OSEN |

SMエンターテインメント(以下SM)がJYJとの訴訟で妥協した背景には、2人のメンバーだけでも人気を得ている東方神起に、これ以上被害を与えたくないという意志が込められたものと解釈されている。

SM側は28日午前、OSENとの電話取材で「JYJ側との訴訟により、ユンホ、チャンミンが東方神起の活動をする上で不要な被害に遭っている。グループを去ったジェジュン、ジュンス、ユチョンの3人に、SM側は継続的に復帰の要請を行なってきたが、東方神起というグループとして活動する意志がないことを伝えてきたため、このような決定を下した」と述べた。

実際に東方神起は、今年韓国で6thフルアルバムをリリースし、「Catch Me」で活発な活動を行なっている。また、ソウル、中国、タイ等のアジア各国はもちろん、世界を回るワールドツアーも行なっており、2013年には日本で5大ドームツアーも予定されている。5大ドームツアーは、韓国歌手としては初めてであり、歴代海外アーティストとしても世界的な名声を得ているボン・ジョヴィ(2003年)、イーグルス(2004年)、ビリー・ジョエル(2006年)に続く4番目の記録である。

このように東方神起の活動領域が韓国のみならず海外まで拡大している状況で、JYJとの法的争いがついてまわり、良くない印象を与えていた。

これに対してSM側は同日午前、報道資料を通じ「これ以上3人をマネジメントする理由がないと判断し、また今後互いに関連することをなくし、相互に干渉しないことにした」と述べた。また「本日調停を通じて裁判を終えた。裁判を終えることが最善だという判断をした」と伝えた。

8月までSMとJYJは激しく対立し、意見の違いを埋められなかった。専属契約関連の訴訟は、7月19日に最終宣告が予定されていたが、調停に入り8月に持ち越されていた。しかし、これも決裂し、再び宣告が延期された。

2009年7月当時、東方神起として活動していたジェジュン、ジュンス、ユチョンは、SMを相手に取り、専属契約効力停止仮処分訴訟を起こした。裁判所がこれを受け入れ、SMは2010年4月に専属契約効力確認および損害賠償請求訴訟を起こし、その後3年間にわたって法的な争いを続けてきた。

記者 : イム・ヨンジン