「チョンウチ」チャ・テヒョンのみに頼っている制作陣 ― Best or Worst

10asia |


ストーリー

栗島(ユルド)国で謀反を起こしたガンニム(イ・ヒジュン)の裏切りにより、仲間と彼女をすべて失ったチョン・ウチ(チャ・テヒョン)は、ムヨン(AFTERSCHOOL ユイ)と一緒に朝鮮へ発ったガンニムに復讐するため、朝鮮の承政院(スンジョンウォン:朝鮮時代に王命を司った中央政府の機関)の朝報所(チョボソ:朝廷で出す新聞を作成する機関)で働くイ・チに変装する。ガンニムが他人の道術まで吸収して、より強力な悪党に変身していく間、身分と能力を隠したまま、みすぼらしい末端の官吏のふりをして生きていたイ・チは、偶然、寄別文書(キビョルムンソ:朝廷で出す朝報)でガンニムの居場所を知ることができた。

Best or Worst

Worst:チャ・テヒョンがすでに何回も予告している。「下手をすると少し幼稚だというレベルではなく、100%幼稚だ」と。しかし、KBS「チョンウチ」の本当の問題は粗末なCGではなく、脚本と演出にある。冷静に話すと、「チョンウチ」の第1話はチャ・テヒョンのワンマンショーだった。“天の成せる天才”だけが可能という式年試(シクニョンシ:朝鮮時代に3年ごとに定期的に行われた科挙試験)で首席合格を果たしたにもかかわらず、にこにこ笑いながら部将に悪ふざけをして面白がるイ・チの姿は、これまでチャ・テヒョンが積み重ねてきたコミカルな演技の二番煎じに過ぎなかった。もし、チャ・テヒョンがそのコミカルさのレベルを調整していなければ、無茶な道術や意図的なスラップスティック(体を使ったギャグ)は、ドラマの中へ自然に溶け込むことができず、無理やりに盛り込んだコメディになったはずだ。栗島(ユルド)国に続き、朝鮮まで倒そうとするガンニムの野心、妓生(キーセン:朝鮮時代の芸者)に夢中になっている官吏の不正腐敗など、英雄を必要とする時代状況をアピールするために盛り込んだ出来事さえ、イ・チのキャラクターを完成させるための補助的な要素に転落した。制作陣は第1話をたった一人で引っ張ったチャ・テヒョンに感謝するべきなのか。それとも、幼稚だと予告したにも関わらず「チョンウチ」を選んだ視聴者たちに謝るべきなのか。確かであるのは、制作陣たちが俳優の力に頼らず、もっとテキパキと働く必要があるということだ。

仲間たちとおしゃべりするポイント

― イ・ヒジュンの「天と地を支配する者」 vs ハハの「時間を支配する者」果たして勝者は?
― 見えないけれど分かっています。あなたたちがみんなワイヤーにぶら下がっていることを……。
― 今日の教訓:おでこを全部見せて、かっこいい人はいない。私の店長はこんな姿じゃない!!!

記者 : イ・ガウン、翻訳 : ナ・ウンジョン