「シンイ-信義-」が残した6つの成果

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写真=SBS

SBS「シンイ-信義-」視聴率低迷の中から意味のある成果を残した

30日、韓国で放送されていたSBS月火ドラマ「シンイ-信義-」の幕が降りた。放送期間中、視聴率が振るわなかった同作は、まとまりのよいハッピーエンドを迎え、最終回の視聴率は若干上がるという成果をあげた。また様々なところで残念な点があったものの、印象深い6つの成果も残した。ここではその成果を探ってみたい。

1. 警察用の盾

「シンイ-信義-」の序盤、話題に浮上したものがあった。チェ・ヨン(イ・ミンホ)が持ち歩いていた警察用の盾だった。この警察用の盾は現代と過去を行き来するフィクションにリアリティを与えつつ、ストーリー展開にもメリハリをつけた。

視聴者は「現実世界で見たアイテムが、高麗時代を舞台とするドラマに登場する」と喜んでいた。高麗時代の武士チェ・ヨンが、“Police”というアルファベットが書かれた透明の^盾を持って活躍する姿は見ているだけで愉快だった。


2. 恭愍王と魯国公主

フュージョン時代劇で“恭愍王と露国王女”と言う歴史的な人物は目立ちにくいと思っていた。しかし、「シンイ-信義-」の恭愍王(リュ・ドクファン)と魯国公主(ノグク姫:パク・セヨン)は話題を集める人気カップルだった。同作のお陰で多くの人が2人の実際のストーリーにより興味を持つようになったのではないだろうか。

もちろん、フュージョン時代劇というジャンル的特性上、歴史の事実とは少しずつ異なる部分もあった。それにもかかわらず「シンイ-信義-」は恭愍王が改革的な人物だったこと、恭愍王と元国出身の魯国公主がお互いに愛し合ったという歴史的な事実をベースに話を展開した。評価できる部分である。


3. キム・ヒソンの復活

「シンイ-信義-」の主人公がキム・ヒソンに決まった時、実は首をかしげていた。彼女が大人気女優だったことは事実だが、「シンイ-信義-」で再び昔のような人気を得ることは難しいだろうという見方もあった。

長年指摘されてきたキム・ヒソンの“演技力不足”もその様な懸念の一つであった。序盤はそのような論争が再燃していたが、終了後にはそういう見方はなくなった。ドラマは“成功作”とは言い難いが、キム・ヒソンという役者への評価は違う。ユ・ウンスのように、明るくて個性豊かなキャラクターをキム・ヒソンほど演じきる役者は他にいるだろうか。「シンイ-信義-」はキム・ヒソンの復活作と言っても良いだろう。


4. ユ・オソンの大変身

キャストの変身も目立つ。特に悪役のキチョルを演じたユ・オソンは以前の作品とは180度違う演技を披露した。キチョルは受動的な悪役ではなく、複雑な性格を持つ能動的な悪役だった。優れた演技力なしでは演じることのできない難しい役をユ・オソンは見事に演じきった。「シンイ-信義-」での彼の変身が成功的だったと思う理由である。


5. イ・ミンホはいつもカッコいい

“主演”としてイ・ミンホも立派な存在感を発揮した。彼の出演作の多くはヒットしていたが、それを疑う視線も存在していた。「花より男子~Boys Over Flowers」の時は「イケメンだから人気になった」と言われ、「個人の趣向」の時は相手役のソン・イェジンの陰だという見方もあった。「シティーハンター in Seoul」のときは、“ただ作品の運が良かった”という見方もあったほどだ。

そのイ・ミンホが「シンイ-信義-」では視聴率不振に悩まされた。だがなぜだろうか。今回の彼の失敗からは残念さより可能性が見られる。「シンイ-信義-」のイ・ミンホは「花より男子~Boys Over Flowers」「個人の趣向」「シティーハンター in Seoul」の時のように特有のオーラを放っていたからだ。イ・ミンホは相変わらずカッコいい。


6. ユニークなジャンルの可能性を発見

過去と現代を行き来するフュージョン時代劇「シンイ-信義-」は、見方によっては幼稚で無謀だった。目の肥えた最近の視聴者がこのジャンルを認めるだろうかと心配もした。しかし最近では「Dr.JIN」「シンイ-信義-」など、実験的な作品が次々と出ている。

たとえ大成功や目を見張るような成果はあげられなかったとしても、繰り返される試みはこの“ユニークなジャンル”でも共感を得ることができるという希望を持たせた。それこそが30日に最終回を迎えた「シンイ-信義-」が残した成果ではないだろうか。

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2012/12/31 (月) 21:30~26:00

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記者 : クァク・ジンソン