PSY、韓国での音楽配信収益はたったの3600万ウォン…著作権料が話題に

OSEN |

名実ともにワールドスターとして位置付けられている歌手PSY(サイ)の、韓国での音楽配信収益が、たったの3600万ウォン(約254万円)にすぎないことが分かり、韓国の音楽配信の著作権料が話題になっている。

韓国の音楽配信チャートを初め、海外の有名なビルボード、YouTube、iTunesで眼を見張るほどの成績を記録したPSYの韓国での音楽配信収益が、たったの3600万ウォンと集計された。ワールドスターという輝くタイトルとは正反対の収入が目に留まる。これは、海外に比べて著しく低い、韓国の著作権料が理由だ。

韓国の国会文化体育観光放送通信委員会に所属するナム・ギョンピル(セヌリ党)議員は、国政監査を控えた4日に文化体育観光部が提出した「デジタル音楽市場の現状及び改善策研究報告書(サミル会計法人)」を引用し、「PSYがオンライン音楽配信販売で手にする著作権料の収入は、たったの3600万ウォン」と話した。

ナム議員が発表した報告書によると、PSYの「江南スタイル」は韓国の主要音楽サービス6業者とキャリアが提供する音楽サービスのネット売上げデータ“GAONチャート”で、この9週間1位を維持し、ダウンロード286万件、ストリーミング2千732万件を記録したという。

しかし、このような大記録を打ち立てたにも関わらず、韓屋のネット音楽配信収入の1曲あたりの平均著作権料は、ダウンロードが10.7ウォン(約0.75円)、ストリーミングは0.2ウォン(約0.014円)に過ぎず、「江南スタイル」の著作権料収入は3600万ウォンという計算になる。PSYはこれも、「江南スタイル」を共同作曲したユン・ゴニョンと分けなければならない。

報告書によると、アメリカの1曲あたりダウンロードの最低価格は791ウォン(約55.8円)、カナダは804ウォン(約56.7円)、イギリスは1064ウォン(約75.0円)であることに比べ、韓国音楽配信市場の1曲当たりのダウンロード最低価格は平均63ウォン(約4.4円)に過ぎないことがわかった。また収益配分率もアメリカは流通会社が30%しか取らないのに対し、韓国は40~57.5%を取ることも明らかになった。

ナム議員は「インディーズ音楽は1年の収入が200万~300万ウォン(約14万円~21万円)にしかならないことがわかった。K-POPの持続的な成長に向け、音楽配信の価格を正常化し、流通構造も改善しなければならない」と強調した。

このニュースを聞いたネットユーザーたちは「だから作曲家たちは曲を作りまくって、それだけクオリティは気にしなくなるんだ」「歌手に回る利益が多いほど良質の音楽が出来るはず。早く改善してほしい」などのコメントを寄せた。

記者 : ファン・ミヒョン