BIGBANGのG-DRAGON「ステージでの僕を見ると、本当にどうかしている」

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写真=YGエンターテインメント

G-DRAGONだ。言葉は要らない。彼を解釈しようとするのは無理だ。ヒップホップでも、エレクトロニカでもいい。大体、インタビューに記者の考えが入るのは避けられない。今回は諦めた。G-DRAGONが難解な実験を試みたので、そのまま伝えることが先だ。「G-DRAGON、君は誰?」という質問に対して、待ってましたと言わんばかりに夢中になって話し始めた。

韓国では尖ったままでは生きていけない

「1988年生まれ、今年で25歳(数え年)。20代半ばに入った僕が、ちゃんと成長したことを見せたかった。クォン・ジヨン(G-DRAGONの本名)が考え、G-DRAGONが生きる姿を公開するのが目標だった。正直、前は人々から遠く離れていることを目指していた。刺しても血も出なさそうな雰囲気をあえて選んだ。

3年前は悩みが多かった。僕が歩いているこの道は本当に正しいだろうかと。同じ時期に一緒に始めたSOLも同じ悩みを持っていた。今はちゃんと歩いているけれど、もし、揺らいだらどうなるのだろうか。

その間に、僕は図々しくなった。以前は知らなかったことを知るようになった。あの時は意志が先走っていたけれど、今はコントロールする方法を知っている。様々な面において賢くなった。年を取るというのは、ただ、数字が増えるだけではなかった。

韓国では尖ったままでは生きていけない。ある程度の適切なラインを守っていかなければならない。自然に丸くなるしかなかった。若いころは血気盛んでやりたいようにやっていたけれど、今は正直、これからの自分が心配だ」


今回のアルバムは、100点満点中88点

「100点満点で88点。“僕にしか見せられない、僕にしかできない”音楽を作りたかった。3年ぶりに出したソロアルバム『ONE OF A KIND』は、これまで作ってきた曲のうち7曲(『ONE OF A KIND』『CRAYON』『結局』『THAT XX』『MISSING YOU』『LIGHT IT UP』『TODAY』)が選ばれた。19歳未満聴取不可判定を受けた『THAT XX』は、“あの野郎”という歌詞だけを考えて作った。“あいつ”などは想像もしなかった。

以前は、新しいものを探すことに没頭していたけれど、今はあえてそうする必要はないと考えている。ソロであれ、BIGBANGの活動であれ、レコードのカラーを変えるより、いい音楽を作る方が正しいと思っている。BIGBANGでは全体的な相乗効果を出すためにチームワークを重視する。しかし、ソロ活動のときは、気にすることなくすべてを注ぎ込むことができる。自分がやりたいことだけを見ていればいい。

最近、ステージに上がった僕を見ると“本当に”どうかしている。僕だけが分かる気分がある。いい意味でステージの上で僕は、どうかしている。カメラが回ると僕の中にある何かが沸き起こるみたいだ。こんなエネルギーがいつまで続くか分からないので、できる限りいいところをたくさん見せたい。いつか、少しでも足りないと思ったら、絶対ステージには立たない」


一般人クォン・ジヨン vs 芸能人G-DRAGON

「一時期悩んだ。意外と答えはすぐ見つかった。クォン・ジヨンとG-DRAGONはできるだけ差を縮めながら生きるのがいいと思う。区別すると心や精神的に厳しい。自分の人生をありのまま受け止め、認めた。時間が足りないだけで、楽しく生きている。自分自身に伝えたい。『君は上手にやっている』と。

実際、僕は隙も多く、まだ子供だ。しかし、年を一つ取るたびに変わっているし、これからもっと変わると思う。まだ大人ではないが、なっていく過程にいる。プレッシャーに追われて生きていたけれど、余裕を取り戻してから考え方と生活がすべて変わった。

創作に関する悩みはいつも抱えている。ストレスではなく、そのような悩みによって僕がより成熟すると信じている。以前は、とにかく新しい音楽を作らなければならないというプレッシャーがあった。人々がリラックスして聴くことができ、誰かがその歌詞で慰められるなら、それがいい曲だと思う。自分が感じられる細かい感情を曲に一つずつ反映していく。

ステージの上に立っているG-DRAGONはかっこいい。正直、僕が見てもかっこよかった。これからももっとかっこよくなりたい」


PSY兄さんが米国市場を開拓……僕はチャンスが来たときに挑戦

「同僚や、同じ所属事務所の関係から離れて、PSY(サイ)兄さんには毎日、夢のようなことが起きている。PSY兄さんの成功を高く評価している。正直、「江南(カンナム)スタイル」の活動初期には、こんなにヒットするとは、僕たちも思っていなかった。PSY兄さんが米国市場を開拓してくれたので、それに続く歌手はよりスムーズにできるようになった。自信が持てる曲、いいコンテンツを持っているなら、チャンスが来たときに挑戦できると思う。

僕の幸せ指数は100点満点で90点。できるだけ気持ちよく生きようとしている。できるだけストレスを受けないようにしている。もし、あったとしても気にしないようにしている。活動しながら、短い間に様々なことを経験するので、乗り越える方法を見つけた。悪いことは早く忘れて、できるだけいい経験をしようと心掛ける。そうすることで、人にいいエネルギーを与えることができるから。僕が悪いことを考えたら、僕の音楽、そしてその音楽を聴く人にも悪影響を及ぼすから。

若い人に勇気を与える人になりたい。ソテジワアイドゥル(ソ・テジと子供たち)やDEUX、Roo'Ra(ルーラ)を見てかっこいいと思い、ここまで来ることができた。僕を通して音楽を作りたい若い人たちが新鮮な衝撃を受けてほしい。『G-DRAGONもあんなことしてるんだ、僕もやってみよう』というような、そんな刺激になればいいと思う。

傍から見れば、僕は人生のピークに達していて、夢をかなえ、もう欲しいものなんてないように映っているかもしれない。しかし、明日のことは誰も分からない。10年、または15年後、もう音楽ができなくなっているかもしれない。僕が音楽と別れることになったら?もしそうなれば、僕は何もできなくなってしまう。音楽以外に上手なことがない。本当に僕は何をすればいいのだろう?いきなり悩みができてしまった。うああー!」

記者 : キム・イェナ