Vol.3 ― Brown Eyed Soul ナオル、彼をテレビ番組で見られない理由とは?

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写真提供=SANTA MUSIC
「誰も僕を知らない場所で1年ぐらい過ごせば本当にいいと思います。その時は一人で絵を描きたいですね。お腹が空いたら魚をとったりして。きれいな水が流れる所、例えば海で自由を満喫したいです」

ナオルとのインタビュー中、もっとも気になる言葉であり、共感できる言葉であった。現代社会は老若男女を問わず、あまりにも激しい競争の中で、忙しい日々を送っているのが現状である。ますます社会が世知辛くなっていく中で、彼も同じことを感じていることに慰められた。

「生きていくことだけでも大変ですよね。僕は同じシステムの中で生きることが大変です。1年に1回は公演をしなければならないし、アルバムも発売しなければならない。3~4年間こういうパターンで生活してきたので、それが大変でしたね。毎回結果を出さなければならないので、たまには誰も僕を知らない場所で1年ぐらい過ごしたいです」

しかしファンと彼の立場は少し違う。彼は彼独自の歌声とずば抜けた歌唱力で、韓国だけでなく海外でも多くのファンを確保している。そんな彼がデビュー13年目にして初めてのソロアルバムを発売したため、多くのファンが彼を音楽番組や多くのステージで見たいと思うのは当然なことかも知れない。

「今回のソルアルバムで単独公演をするのは難しいと思います。Brown Eyed Soulとして公演をするのも大変なんです。特に注目が集まるのはあまり好きではないので。僕の性格です。表沙汰されたくないんです。このように思っているのはたぶん僕だけじゃないと思います」

彼は歌手としてデビューして13年が経ったが、テレビ番組にはあまり出演していない。公演を通じてファンたちに会っているものの、公演数も少ない。最近KBS 2FMのラジオ番組「ナオルの音楽世界」でパーソナリティを務めており、ファンの渇きを満たしている。

「テレビ番組などにあまり出演していないので、僕を愛してくださるファンのみなさんが残念に思っているのは知っています。本当に申し訳ないけれど、嫌なことをして良い姿を見せられるとはとても思えません。僕は僕の好きな音楽をお聞かせする仕事をしており、この音楽でファンとコミュニケーションできることが本当に嬉しいですね。このことを知ったらファンのみなさんも嬉しがると思います」

彼は自身が変わるよりは元々持っていたこととこれまでやってきた通りにファンに近づきたいと語った。今後もテレビ番組で歌手ナオルを見るのは難しそうである。しかし少なくとも彼は温もりを伝えるために、そして真理を叫ぶためにこれからも歌い続けるのではないだろうか。

記者 : チェ・ジイェ