チュ・サンウク「TEN」“シーズン2も自信はあります、面白い作品です”

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韓国ドラマの常識を破る、本格派サスペンス。衝撃的な描写と人間の暗い闇の部分を細やかに描いた「TEN」。ケーブル・ドラマでは史上初となる「2011グリメ賞」(韓国放送撮影監督連合会主催)で「優秀作品賞」を受賞、9週連続でケーブル視聴率1位を獲得し、注目を集めた。日本でも9月5日(水)よりDVDレンタル開始、10月の発売を控えドラマファンの中で話題を集めている。シーズン2を控え、主演を務めたチュ・サンウクがインタビューに登場。

―本作への出演を決めた経緯を教えてください。

チュ・サンウク:最初、1・2話の台本を頂いて読んでみたら、非常に独特でした。犯人を追う既存の捜査ドラマを超え、この作品ならではのメッセージも発信していて、一風変わった雰囲気のドラマでした。ヨ・ジフンというキャラクターも非常に気に入りました。でも何よりとても面白かったので選びました。

―視聴者の熱い反応はもちろん、「2011グリメ賞」(韓国放送撮影監督連合会主催)で「優秀作品賞」を受賞したり、「ケーブル・ドラマのレベルをけん引」と絶賛された本作でしたが、そうした熱い反応を実感することはありましたか?気分はいかがでしたか?

チュ・サンウク:僕もとても驚きました。ケーブルドラマの中で大賞も頂きましたし撮影賞、脚本賞も頂くなどすごく人気を集めていたのですが、僕はそのようなドラマに出演できてとても光栄に思っています。それは僕が出たからではなく、撮影監督、脚本家ほかスタッフが本当に素晴らしかったので、その方たちの努力のおかげだと思います。僕は出演できて本当に光栄です。

―受賞はどのようにして知ったのですか?

チュ・サンウク:撮影の途中に(受賞を)知らされたのですが、ヤンピョンという地域の寒い森のなかで聞かされ、監督に「コーヒー奢るよ!」って言われたような……(笑)
とにかく、お祝いムードでした。現場の雰囲気もいつも良かったですし……皆が自信も持っていたと思います。監督も脚本家も「僕らのドラマは十分そんな力を持っている」と、自負心を持って撮影していたと思います。

―ヨ・ジフンというキャラクターについて教えてください。

チュ・サンウク:撮影初めの頃に、ある程度そのキャラクターの方向性が決まれば、その後は楽になります。そのキャラクターのままで進めば良いわけですから。本作は撮影初めに監督にたくさん助けて頂いたと思います。声のトーンについても、それよりはこうした方が良さそうだとかアドバイスも頂きましたし。撮影に入る前に、参考になるかと思い他の作品もたくさん見ましたが、ヨ・ジフンは少しファンタジーな、現実にはいないようなイメージだと思っていました。なので、本当はショートヘアよりは風になびくような長いヘアスタイルにトレンチコートを着た、夢幻的なイメージでしたが……。

―夢幻的なイメージですか……(笑) ベールに包まれたような?

チュ・サンウク:はい、そうですね……。でも、当時は他の件もあったりそもそも短いヘアスタイルだったりしたので……それは実現しませんでした。あと、昔のドラマで日本でヒットした作品で木村拓哉さんが出演した「空から降る一億の星」、そこで木村拓哉さんは悪役でしたが、ただの悪役ではなくどこか哀れな印象でしたね……無口で無表情だけど、何か感情が読み取れると僕は思ったんですよね。それに似たようなイメージにしようと思いました。実際の放送ではちょっとイメージとは違っていましたが……思うようにうまくはいかなかったです。ハハハッ。

―では、衣装などはイメージ通りに用意されていましたか?

チュ・サンウク:未解決事件を担当する刑事じゃないですか。一般的に韓国の刑事と言うと、キム・サンホさんが演じたペク・ドシク役のような、なかなか家にも帰れず、洋服も一張羅というイメージなのですが、ヨ・ジフンは刑事ではなく心理学専攻の大学教授という役なので、少し端正なイメージ? 大学教授に近いイメージにしたかったのですが、そこにスタイリッシュさを加味し、より強く見えるようにしたようです。襟を立てるだとか……そんな風にしていました。

―ヨ・ジフン役に対する愛着は?

チュ・サンウク:とても哀れな人物だと思います。「F」という化け物に出会い恋人を失って、頭の中はその事件のことでいっぱい……外部から自分を完全に遮断しているように思えます。本当に融通も利かず面白味のない……可哀想な人だと思いました。

―愛着というより、憐憫(憐み)でしょうか。

チュ・サンウク:表は強く見えるけど、本当はそれほど強い人ではないんじゃないでしょうか。……可哀想な人です。

―今までの、室長(やさしく頼もしいエリート)のイメージを覆しましたが……?

チュ・サンウク:本当によく室長室長と言われるのですが、僕はそれをそれほど悪くは思っていません。違う役のチャンスもありますし、室長も一概に同じ室長ではなく色んな室長がいますから。そこはあまり悩みませんが、でもやはり次の役を選ぶときは今までになかったイメージ、できれば室長のイメージが無いキャラクターであれば良いなと思って、そこも考慮しました。その面でヨ・ジフンはとても魅力的なキャラクターでした。初回放送後、まっすくで強いキャラクターだから(今までと)あまり変わらないじゃないかと意見もありましたし、これまでとは全然違う雰囲気だったという意見もありました。
まあ、僕はそんな「室長」イメージはあまり気にしていません。ドラマで「室長」はたくさん登場しますから。女性に優しくしたり……そんなイメージの。たくさん登場するのに、なぜ僕だけよく突っ込まれるのか(笑)

―本作がこんなにも愛された理由はどういう点にあると思いますか?

チュ・サンウク:様々な理由があるでしょう。監督の素晴らしい演出力、脚本家によるスピーディーな展開、カメラ撮影スキル、俳優陣の熱演などなど……たくさんありますが、全体的に見るとこのドラマは単純な捜査物ではありません。終った後、教訓を与えるものでもないですが、事件の中に人間的な面、何か事情があったり、感動を与えたりする部分……つまり、僕たちが捕まえた犯人が理由もなく人を殺めたのではなく、何かはっきりとした理由づけをします。そして、その理由は単純ではなく、人間的に近づいていて、感動を与えてくれます。そういった毎話終るたびに考えさせてくれるような部分がちょっと他の作品とは異なっていたのではないかと思います。一話一話シンプルな話ではなく、その中に様々なテーマを秘めているんですよね。

―チュ・サンウクさんもジフン同様にクールですか?

チュ・サンウク:(即答)できません、僕は。

―でも肝が据わってらっしゃる感じがします。

チュ・サンウク:普通だと思います。度胸は無さ過ぎず、あり過ぎずといったところですよ。

―ジフンは、殺人現場など現場でもいつもクールですが、チュサンウクさんご自身は恐がりですか?(笑)

チュ・サンウク:恐いと思います。もちろん、そんな現場に行ったことはありませんが。本当のことを言うと、僕は医学ドラマの手術シーンなどを見ても、ちょっと鳥肌が立ったりします。僕は外科医にはなれないですね。なんかちょっと……怖いです(笑) ……殺人現場に一人で入るなんて……そんなの想像すらできません。

―キム・サンホさんとのエピソードを教えて下さい。

チュ・サンウク:出演を決めたきっかけの一つが、サンホさんが出演するということでした。キム・サンホさんが出演した様々な作品を見て、本当に演技派俳優なので、あの人と一度共演してみたいなと思っていました。それで、共演が実現したわけですが、二人は外見も言葉使いなどなどあらゆる部分が正反対のイメージでしたので、それが相乗効果につながったと思います。本当にたくさん学ばせて頂きましたし……。

―サンホさんとの事前打ち合わせなどはしたのですか?

チュ・サンウク:それはどんなドラマでも同じようにリハーサルをします。その時十分に話をし、事前に読み合わせてから、本番に入ります。本番ではちょっと(リハーサル)とは違う感じになったりもしますが。

―撮影現場の裏話・苦労話など、教えてください。

チュ・サンウク:(疲れで)倒れそうになったというよりも、寒さで本当に苦労しました。本当に寒い冬に始まり冬に終わりました。犯人たちが山へ逃げたり、現場がほとんど野外だったりしましたし、深夜撮影も多かったです。それが一番大変でしたね、寒さ。そんな環境での表現はやはりちょっと制限されるのではないかと、このように温かいスタジオで撮るよりは、そこが大変だったと思います。エピソードは本当に山のようにありますが……。

―「TEN」への出演によって新しく手に入れたものはありますか?

チュ・サンウク:僕は演技がうまい演技派俳優や素晴らしい演出力を持つ監督と作業できることを本当に光栄に思います。「TEN」に出会えたことは本当にラッキーだったと思います。サンホさんや監督を通じてディテールな表現力もたくさん学べましたし、今までと違うキャラクターを演じられたことで心のモヤモヤも解消できました。そして、何かをもっと創り上げてみようという意欲も芽生えたので、本当に色んな面で良かったです。

―シーズン2への抱負をお願いします。

チュ・サンウク:前作に勝るシーズン2は無いとよく言われるので、監督含め非常にプレッシャーを受けていると思います。僕もよりレベルアップした姿を見せたいですし。昨日、たまたま1・2話を見る機会がありましたが、1年過ぎてから見ると「ああ、どうしてあんな風にした(演じた)のだろう」と思ったりします。そういう部分を色々補強して、カッコよく再登場したいという気分ですね。自信はありますよ、面白い作品ですし。

―最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

チュ・サンウク:まず、世界中の誰が見ても共感できる作品だと思います。どこでも犯罪はありますし……先ほども言ったように、事件を解決していく過程で感動や人間的な悩みなど様々な要素が秘められているので、集中して見る必要があります。ディテールにも注意しながら見るともっと楽しく視聴できると思います。ラブシーンが濃くないのはちょっと残念ですが、これまで恋愛系のドラマはたくさんありましたから、今度は一味違うドラマが見たいという方には持ってこいだと思います。

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全5巻/本編各2話収録 [全10話]
◆シーズン2放送決定!
◆9週連続でケーブル視聴率1位!(同時間帯)「ケーブル・ドラマのレベルをけん引」と好評された。
◆韓国ドラマの常識を破る、本格派サスペンス。衝撃的な描写と人間の暗い闇の部分を細やかに描いた。
◆話題作に出演、チュ・サンウクが冷徹刑事を熱演!
◆「2011グリメ賞」(韓国放送撮影監督連合会主催)で 「優秀作品賞」を受賞!(ケーブル・ドラマでは史上初)

記者 : Kstyle編集部、撮影:ハン・スンタク