【PREVIEW】「優しい男」ソン・ジュンギ、少年の顔を脱ぎ捨てることができるのか

10asia |

KBS 2TV新水木ドラマ「優しい男」
(脚本:イ・ギョンヒ、演出:キム・ジンウォン) 夜9時55分


裏切るには愛が先だ。不遇な環境で育ったハン・ジェヒ(パク・シヨン)とカン・マル(ソン・ジュンギ)は、それぞれアンカーと医師を夢見ながら、互いの人生を応援し合う切ない恋人同士だ。しかし、危機にさらされたジェヒの過ちを代わりに被ったマルが自分の未来を諦めている間、ジェヒは貧乏から抜け出すために他の男を選択する。夢と愛を失いナンバーワンの人気ホストになったマルは、ジェヒの継娘、ソ・ウンギ(ムン・チェウォン)に近づき、何も知らない彼女は一緒に死んでもいいと思うほどマルに深くハマってしまう。しかし、愛の次には裏切りが待っている。

ソン・ジュンギ、少年の顔を脱ぎ捨てることができるだろうか

「ソン・ジュンギに対する誤解があるが、意外に雑草のような面がある」というキム・ジンウォン監督の証言がなくても、澄んだ顔の裏に隠されたソン・ジュンギの可能性は映画「ちりも積もればロマンス」とSBS「根の深い木」を通じてある程度確認された状態だ。もちろん、純粋な若者から世間に染まった悲運の男まで大きな変化を見せなければならないマルは、可能性だけでは演じ難いキャラクターだ。しかし、キム・ジンウォン監督はソン・ジュンギの芝居について「花のつぼみがほころんでいるのを見ている気分で、そのような瞬間を見つめることがありがたい」と話した。とうとうタイトルロールを務める彼が青春スターではなく若い俳優で自分の修飾語を変えてしまったら、視聴者たちは監督とともに俳優の花開く瞬間を目撃することができるだろう。

イ・ギョンヒ脚本家とKBSの愛想「ごめん、愛してる」の栄光を再現することができるだろうか

MBC「ありがとうございます」とSBS「クリスマスに雪は降るの?」もたくさん愛されたが、どうもイ・ギョンヒ脚本家の最高の出世作はKBS「ごめん、愛してる」であり、作品世界の原型を盛り込んだのは「サンドゥ、学校へ行こう!」だ。脚本家と放送局の愛想を語ると、KBSはイ・ギョンヒ脚本家と最も優れた呼吸を誇ってきた仕事場なのだ。さらに演出を務めるキム・ジンウォン監督は、前作「普通の恋愛」を通じて、繊細な画面構成と深みのある人物解釈の能力を立証したことがあり、「久しぶりに披露する典型的な正統派の恋愛」と繰り返し強調したドラマの深刻で重圧感ある世界観を貫くために、二人の調和はポジティブな期待を持たせる。視聴層が限られたSBS韓国版「花ざかりの君たちへ」、ヒュージョン時代劇特有のハツラツさがあるMBC「アラン使道伝」との対陣表も、イ・ギョンヒ脚本家の恋愛を訴求するには悪くない状況だ。

最後まで「優しい男」に執着してきた効果はあるだろうか

「映画『マラソン』と同じ概念だと思う」という言葉で、ソン・ジュンギは「優しい男」のタイトルへの議論を一蹴した。しかし、国立国語院はタイトルに関して改善勧告文を公開し、さらにはPPLに関連した疑惑が提起されたこともある。それにも関わらず、ドラマは「優しい男」の表記を諦めず、これは復讐とともにドラマの一つの軸になる記憶喪失についての意味を内包しているためであると知られた。タイトルに使われたわざと間違えた表記法だけでなく、間違えた書体までも実はドラマの展開のヒントといえる。「もっと年を重ねる前に、記憶喪失の演技をしてみたかった。自我を失った人の純粋な目つきを表現することにもっと有利だと思ったからだ」というムン・チェウォンの言葉も、ドラマの後半部で記憶喪失が重要なコードとして登場すると予想される。

見守っています

―マル(ソン・ジュンギ)が“マル(縁側の意味)”でチキンを食べる瞬間、カン・チョコ(イ・ユビ)がチョコレートをプレゼントされた瞬間、PPL疑惑は風船のようにぽっかり!
―キム・ジンウォン監督はパク・ジェギル役のイ・グァンス氏を「心の中の主人公」だと言ったが、やっぱり「優しい男」は愛と裏切りのドラマのようです。秋は愛の季節、麒麟は裏切りの動物。
―“ムン・チェウォンの父親専門俳優”に一歩近づいたキム・ヨンチョル氏。もう一度縁に触れることができたら、SBS「スター・ジュニア・ショー プンオパン(韓国のたい焼き、韓国ではそっくりという意味も持っている:芸能人の親子が出演する番組)」の出演を交渉します。

記者 : ユン・ヒソン、翻訳 : ハン・アルム