f(x) ルナ「不朽の名曲」の成績が意味を持つ理由

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写真=KBS 2TV「不朽の名曲」スクリーンショット

f(x) ルナ「不朽の名曲」の真の価値を歌った

f(x)のルナが1日、KBS 2TV「不朽の名曲-伝説を歌う」(以下「不朽の名曲」)のイ・スンファン編から出演中だ。「不朽の名曲」に合流したルナの成績は、まだ2回の競演で相手の歌手に2回勝っただけだ。これは大したことない成績だろうか?ルナが「不朽の名曲」で得たものを考えてみると、それは違うと考えられる。

「不朽の名曲」では、勝利の回数と優勝の記録が重要な価値と思われない。これはルナだけに該当する話でもない。「不朽の名曲」は、MBC「私たちの日曜の夜-私は歌手だ」(以下「私は歌手だ」)の亜流として始まったが、いつのまにか「私は歌手だ」が見せられない光景を作り出しているからだ。

ルナは「不朽の名曲」で、イ・スンファンの「千日の間」、チェ・ソンスの「同行」を編曲して歌った。「千日の間」を勇壮さ漂う雰囲気で演出したルナは、このステージで自分がどれぐらいの歌唱力を持っているかを見せつけた。何よりも19歳というまだ若い年齢にもかかわらず、歌詞を深く理解している姿が印象的だった。「同行」はミュージカル風でアレンジした舞台だった。ルナは5分という短い時間の間に、起承転結を盛り込んだストーリーを披露し、演技と歌を適切に活用しながら「同行」というタイトルのミュージカルを完成させた。

ルナが「不朽の名曲」で見せたのは2回のステージだけだったが、「歌唱力が不足するだろう」「ダンスだけが得意のパフォーマンスグループだろう」など、ガールズグループに向けた先入観を破るきっかけになるには十分だった。また、f(x)がメンバーそれぞれの歌手としての才能よりは、ユニークな音楽スタイルにフォーカスが当てられていることを考えると、今回ルナが披露したステージは彼女自身にとっても大事な経験だったであろう。

そして、これはルナだけに極限された話ではなく、「不朽の名曲」だけが作ることのできる特別な機会でもある。

これまでルナをはじめ、Secretのジウン、SISTARのヒョリン、4minuteのチョン・ジユン、Davichiのカン・ミンギョン、SHINeeのテミンなど、いろんなアイドル歌手たちが「不朽の名曲」に出演したが、彼らは同番組を通して歌唱力と歌に対する真剣さを再評価された。視聴者も期待していなかったアイドルたちの意外な姿を発見して楽しめることができた。結局、このようなものは「不朽の名曲」での勝利の回数と優勝の記録より貴重なものだと言える。

「不朽の名曲」の元祖番組である「私は歌手だ2」が、もっと驚くべき歌手、誰も予想しなかった歌手を起用することに主力していたとき、「不朽の名曲」は起用の幅を“上”ではなく“横”に広げた。成績順に拘束されず自由な出演と降板ができるシステムも、さらに多くの歌手が「不朽の名曲」に登場する原動力になった。また、成績にこだわらない雰囲気も、歌手たちが高い点数を獲得することより特色のあるステージを見せるために集中することにおいて一役を担った。

アイドル歌手たちが「私は歌手だ2」に出ることは容易ではないだろう。しかし、失望する必要もなさそうだ。いまや「不朽の名曲」が「私は歌手だ2」に劣るとは決して言えないからだ。「私は歌手だ2」が綺羅星のような歌手たちのステージで視聴者を満足させているなら、「不朽の名曲」は「ミュージックバンク」と「人気歌謡」では見られないアイドル歌手の新しい面を発掘し、視聴者を楽しませている。

記者 : イ・スンロク