「優しい男」制作発表会…ダークになったソン・ジュンギ

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KBS 2TV新水木ドラマ「優しい男」制作発表会が開催

専らにこにこ微笑んでいそうだったソン・ジュンギが変わった。今にも涙をこぼしそうで、復讐のために気のない激しいキスも辞さない。彼の変化は、もうすぐ訪れる30代を準備しているようだった。

5日午後、ソウル三成洞(サムソンドン)にあるインターコンチネンタルソウル・コエックスで、KBS 2TVの新水木ドラマ「優しい男」(脚本:イ・ギョンヒ、演出:キム・ジンウォン、イ・ナジョン)の制作発表会が開かれた。ソン・ジュンギ、ムン・チェウォン、パク・シヨン、キム・テフン、イ・グァンス、イ・サンヨプ、イ・ユビに、演出を担当するキム・ジンウォンなどが出席した。


ドラマタイトルに間違った綴りを?「世宗大王がそんなドラマに…」

キム・ジンウォン演出家は「優しい男」について、「真なる愛の意味と価値を探し求めるドラマ。“真なる”という言葉に対する疑問を持っていたが、自身への愛が最も真なるものではないかと思う」と述べた。

また、「欲望や成功、目標のために全てを捨てるのも愛だが、他人のために自分の全てを捨てるのもまた、自分への愛だ。どのように表現するか悩みながら作っている」と伝えた。

「優しい男」は、間違った綴りのハングル表記のタイトルになっている。“優しい”を発音のまま表記しているためだ。放送局であるKBS内部でも、このために結構悩んだそうだ。キム演出家は「カン・マルは優しい男だが、実際には他の愛を利用し復讐もする悪い男だ。悪い男を“優しい”と表現する一つの方法として、間違った綴りを選択した」と説明した。

前作「根の深い木」で世宗大王役を演じたソン・ジュンギは「『世宗大王役を演じたソン・ジュンギが、間違った綴りのドラマに出演してなるものか』など、話にならない噂もあるようだ。実のところ僕は、タイトルが良すぎて鳥肌が立った。映画『マラソン』と同じ概念だと受け入れてもらいたい(「マラソン」も間違った綴りのハングル表記)。アイロニーも含められているし、少し意味を和らげようとした」と付け加えた。


ソン・ジュンギ「イメージは変えようとして変えられるものではない」

ソン・ジュンギは「優しい男」でカン・マル役を演じる。カン・マルは、将来が期待される医大生だったが、愛する女ハン・ジェヒ(パク・シヨン)の代わりに殺人罪で刑務所入りしてから人生が変わる人物だ。その上、ハン・ジェヒは大手企業トップの後妻となった。カン・マルは、偶然出会ったハン・ジェヒの継娘ソ・ウンギ(ムン・チェウォン)を通じて復讐を夢見る。そしてその過程で、ソ・ウンギは記憶喪失になる。

2008年、映画「霜花店(サンファジョム)-運命、その愛」でデビューしたソン・ジュンギは、映画「マウミ2」「ちりも積もればロマンス」、ドラマ「 トキメキ☆成均館スキャンダル」「根の深い木」で視聴者から愛されてきた。ソン・ジュンギが演じるカン・マルという人物は、それまで彼が見せてきたキャラクターとは全く違う。劇序盤の大学生の姿はお馴染みだが、ブラックスーツを着込んで暗い感性を表現する部分はこれまで見たことのない姿だ。

ソン・ジュンギは「イメージは、僕が変えようとしたって変えられるものでもない。これまでは明るい姿を披露してきたので、心配する方が多いようだ。普段作品を選択する時、『僕が披露できるものがあるだろうか』というところから考える。一回も演じたことのなかったキャラクターなので、楽しく撮影している。面白いドラマなので多くの方に観ていただきたい」と話した。

これを受けキム・ジンウォン演出家は「ソン・ジュンギがこんな人とは知らなかった。周りの人間がどれほど容易く騙されているか思い知られる。撮影してから、モニターの裏でスタッフ同士で『あれは男だな』と話したりする。これまでのイメージは撮影してから全く打ち消されたと言ってもいい」と付け加えた。

ソン・ジュンギとパク・シヨン、ムン・チェウォン以外にも、イ・グァンス、イ・サンヨプ、キム・テフン、ギョン・ミリの娘イ・ユビが出演する「優しい男」は、「カクシタル」の後続として12日夜9時55分から韓国で放送がスタートする。

記者 : イ・ジョンミン、イ・オンヒョク 写真:イ・ジョンミン