miss A スジ、19歳の本音「私はいつもポジティブな人でいたいんです」

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こんなに可愛い“4次元(人並み外れて風変わりな魅力の意)”があるだろうか?

miss A スジは2ヶ月間、強く片思いをするカン・キョンジュン(シン・ウォンホ/CROSS GENEのSHIN)を見守るためにアメリカから来たストーカーのチャン・マリとして過ごしていた。KBS 2TV月火ドラマ「ビッグ~愛は奇跡~」(以下「ビッグ」)を通じて。「ビッグ」は終了したが、スジはまだチャン・マリ役から抜け出せていない。

「劇中のマリと実際の私は正反対の性格です。マリはハツラツとしていて、しゃべるときも早口ですが、私はまったく違います。マリは誰かに執着するし、恋にも積極的なタイプだけど、私は全然そんなタイプではありません。恋をしても片思いをする性格だし、本音で話すこともできないし。だから最初はテンポの速いマリを演じるのが大変だったのも事実です」

「でも、マリとして過ごしたことで面白いことがたくさんありました。15歳年上のコン・ユさんと友達みたいに親しくなれたのも、マリだったから可能なことでした。勿論、コン・ユさんが私の目線に合わせてくださったので、年の差を感じなかったのも事実です。そのおかげで撮影の間ずっと幸せでした」

「ビッグ」は放送前までヒットメーカーの脚本家ホン姉妹の作品であるということで注目されたが、期待に及ばない成績だった。

「当然、残念な気持ちはありますね。視聴者からもっと愛されたら、“チャン・マリ”というキャラクターをもっと分かってもらえたら、と思いました。でも視聴率をそこまで大きく気にしたくはありません。残念だけど、とても良いキャラクターに出会うことができたし良い経験をしたと思います」

しかしスジは、「ビッグ」を通じて“女優スジ”というタイトルに一歩近づくことができた。また、演技力への批判をきれいに吹き飛ばした。昨年、「ドリームハイ」の序盤までは演技力に対して強い批判を受けていたが、「ビッグ」のスジは自分自身にぴったり合う服を着たかのように、跳ねるような魅力で男性たちの心を虜にすることができたのだ。

それでもスジは自身の演技に対して謙虚な態度を見せた。

「とても名残惜しいですね。『ビッグ』に出演するだけで自分が成長するとかそのようなことは思ってもいなかったけど、一歩踏み出すことができたし、何かを終えたような気がします。それだけでも得たものがあると思います。今回のマリのキャラクターが面白かったのでその部分も良かったし、これからもより多くの作品に出演して成長していかなければならないから、もっと頑張るつもりです」


スジは演技で有名になったが、彼女の本業は歌手

小学校4年生のときから歌手を夢見てきた。お小遣いを全部使って友達とカラオケに通っていた。

「歌うのが好きで、いつもカラオケで歌っていました。恥ずかしいからダンスはドアを閉じたまま部屋の中で踊っていました。ダンスのサークルには必ず加入したし、学園祭のときはいつもリーダーとして振付と動線を全部私が考えました。学園祭に出ることが私にとっては一番大事なことでした」

そうして偶然にもMnetの「SUPER STAR K」を通じてJYPエンターテインメントの練習生になり、miss Aのメンバーになった。

「初めて出会ったときから、フェイさんとジアさんの実力はレベルが違いました。特にミンさんのダンスを見たとき…『この人何なんだろう』と思うほど本気ですごかったんです。鳥肌が立つくらいダンスにすごい力がありました」

しかし彼女は、もともと個人的に好きな音楽とmiss Aの音楽には少しギャップがあると説明した。「私は自分を落ちつかせてくれる音楽、リラックスさせてくれる音楽が好きです。騒がしい歌はあまり好きではありません。私が一番好きなのは車の中で音楽を聴くことだけど、息をする音まで聞こえるほど静かな音楽を聴くのが大好きです」

そういう理由からか、「涙が多くて」「それでも愛している」など、彼女が歌ったOST(劇中歌)はほとんどが悲しいバラードだ。また、OSTの他にも他の歌手とバラードのデュエットで活動をしてみたいという意欲もそっと覗かせた。

スジは自分流のファッションで流行をリードしていく“新ファッショニスタ”

特に「ビッグ」で彼女が着けていたヘアバンドは、ドラマの中の役名からネーミングされた“マリティ”という名前で話題になった。実は“マリティ”はスジが直接つけた名前であり、「ビッグ」のマリファッションはスジの意見が反映されたものだった。

「私の意見が多く取り入れられました。マリはハツラツとした人だから、印象に残るポイントが必要でした。だからスタイリストさんと相談して、マリらしさの出るポイントを作ったのです」

では19歳のスジの普段のスタイルはどうだろう?普段は化粧をしないタイプなのか、メイクはどのようにしているか、知りたくなった。

「メイクをするのは好きです。友達にフルメイクをしてあげるのが好きだし、友達からも実力を認めてもらっています。だから出かけるときはよくフルメイクをします。それかまったくしないか。中間はありません。服はシンプルなスタイルを好みます。派手なものが嫌いなので、スタイリッシュな印象を与える服を選びます」

では忙しいアイドルの代表ともいえるスジは、休みのときに何をするのか。やっぱり歌手らしく、彼女は殆どの休みの時間を歌うことに使う。周りの人からは、そんなにステージで歌って、また歌うためにカラオケに行くのか、と言われるが、カラオケに行って色々な曲を思う存分歌うことが彼女のストレス解消法の一つだという。

「私は家の中だけにいるのが嫌いです。夜明けが近い時間でもジムには必ず行くし、練習室にも行きます。だから時間さえあれば、夜でも昼でも関係なく練習室に行って歌を聴いて歌います。ただ寝るだけだと時間がもったいないじゃないですか」

19歳らしくないスジは、自らを自己管理していた

充分な睡眠をとれないほど忙しいスケジュールでも、家よりも練習室に行くという意志が今のスジを作ったのだ。

「私は自分に厳しいほうです。いつも自分に言い聞かせてますね。例えば休みたかったり、眠りたいときには“休んだら遅れをとる”と思ったり、『ドリームハイ』のときに夜遅くまで撮影した後でも、時間を見つけて練習室に行って練習をしました。そういった部分で自分に厳しいんです」

反面、暖かい親孝行の話は有名だ。全羅道(チョルラド)光州(クァンジュ)で、昔から粉食店(ブンシッチプ:韓国式の軽食堂)を運営していた親のために、スジは店をカフェに変えてあげた。しかし親孝行という言葉に彼女は手を振って否定した。

「母とよく電話で話しています。以前は母が心配するから、つらい話はしなかったけど、そうするとかえってもっと心配するので最近は適当に甘えたり、その日にあったことを話したり…そうするととても喜んでくれるんです」

最後にスジは、今後も人々から「一緒にいたい人、エネルギーをくれる人、一緒に働きたい人」として記憶に残りたいという思いを話してくれた。「そんな人いますよね?一緒にいるのが気持ちいい人。私はいつもポジティブな人でいたいんです」

シルキーなベージュ色のドレスはモスキーノ チープ&シック、ウィットのあるワッペンをパッチワークしたツイード素材のチェーンバッグはBRHAS PATI、フラワーモチーフのクリスタルヘアバンドはBlackMuse、レイヤードのブレスレットはいずれもTOUS。

記者 : パク・アルム