「隣人」キム・セロン、共演俳優も認める12歳の“プロ”

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映画「アジョシ」に続き「隣人」まで、皮肉にも青少年観覧不可の作品である人気映画に出演した主人公は、まだ12歳の小学生キム・セロンだ。

今回の作品では、活発で愛情細やかなスヨンと、内気で人と接することを避けているヨソンの一人二役に挑戦し、女優としてその存在感をより強固なものにした。実際の年齢に比べ、あまりにも大人びた経歴の持ち主である。

映画の撮影現場では、キム・セロンと共に撮影をしていた俳優たちは、揃って「彼女はプロだ」と証言する。マ・ドンソクは、キム・セロンが腹痛で病院へ行く状況になってもシーンに入る時は驚くほど集中しているという。しかし、本人は「お腹が痛かったのではなく、胃痙攣になったからです。救急室に行くまでもないことですが、病院はその時間にすべてやっていなくて救急室に行くことになりました。集中力の秘訣ですか?そういうものはないです。痛いのは痛いだけで、演技は最後まで仕上げないといけませんから。仕上げないまま終わっちゃうと、他のスタッフの皆さんがまた撮影をしなければならないし、苦労しますから。そう言えば、その時、マ・ドンソクさんが薬もくださったり、心配してくださって、色々助けてもらいました」と話した。

幼い声と繰り返されるインタビューがつまらないとぐずる時は、やはり年相応の子供だが、インタビューの答えを聞いていると、あまりにも大人びている。

プロの俳優たちが認めたプロ中のプロのキム・セロンは、撮影現場で唯一、俳優のイム・ハリョンを“オッパ(兄の意。女性が親しい年上の男性やスターを呼ぶ呼称)”と呼んだということで話題になった。イム・ハリョンのどんな魅力が、天才子役キム・セロンを惑わしたのか?

黙って手であごを支えながら、ずっと悩んでいたキム・セロンは「自己管理がすごいですからね」という率直な答えで記者を笑わせた。「体調と肌の管理?そして、ユーモアといいますか。お母さんいわく、今はユ・ジェソクさんやイ・ギョンギュさんが最高のMCですが、イム・ハリョンさんも時代を代表する最高の芸人さんだったと話してくれました。現場でもいつも元気を与えてくれました」

キム・セロンとイム・ハリョンの歳の差を越えた友情を築いた映画「隣人」は、韓国で22日に公開後、興行成績でトップの座を守っている。

記者 : ペ・ソンヨン、写真 : クァク・ギョンフン