SNSから始まったT-ARA騒動……重大発表になかった“3つのこと”

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メンバー同士で「Twitter攻撃説」…彼女たちに必要だったこととは?

写真=コアコンテンツメディア
T-ARA内で「ファヨンいじめ説」が問題となっている中、彼女たちの所属事務所コアコンテンツメディアのキム・グァンス代表が30日、ファヨンの契約解除を発表した。キム・グァンス代表は、いじめ説や不仲説に対し「事実ではない」と発表したが、結局ファヨンはチームを離れることになった。

過去のいわゆる第1世代のアイドルでもメンバー同士の不仲説はあった。Fin.K.L(ピンクル)の場合、活動を中断して後になって分かったことだが、4人のメンバーのうちイ・ヒョリがメンバーの中で唯一目立っていたという話が伝えられた。

いつも明るく、良い姿だけを見せるアイドルのファンの間で、メンバーの仲について色々と疑われたり推測されたりしたのも事実だ。しかし葛藤は団体生活では避けて通れないことだ。1人で活動しない限り、メンバー同士がまるで1人のように生活するわけにはいかない。内部事情があるにせよ、それを勝ち抜き、一緒に夢を叶えて行くのがアイドルであり、ガールズグループではないだろうか。現在は活動を中断しているFin.K.LとS.E.Sだが、彼女たちは最近のT-ARAの“Twitter攻撃”騒動のように、メンバー同士の不満を表に出す行動はしていなかったという意味だ。

T-ARAは先輩たちの姿から忍耐もしくは心を抑制することを学ぶ必要がある。T-ARAのメンバーはもう若いだけではない。数多くのヒット曲を生み出し、3年間活動してきたグループらしく、成熟した姿を見せる時がきたのではないだろうか。

一方、ファヨンが後から合流したメンバーのため“Twitter攻撃”という騒ぎになったという意見もある。如何なる理由であれ、他のガールズグループのようにT-ARAにも新しいメンバーが加入したわけで、既存メンバーの立場からは既存構成のままのグループ活動を願っていたのかも知れない。T-ARAのメンバーにもきっと彼女たちなりの事情があったはずだ。

しかし、新しいメンバーが後から加入したガールズグループはT-ARAだけではない。Wonder Girlsからはソンミが脱退し、ヘリムが新しく加わった。KARAもまたハラとジヨンが後から合流し、AFTERSCHOOLは卒業と入学という独特なシステムを導入した。Jewelryもメンバーの一部が後から加入した。もちろん、知られていない内部事情があったのかもしれないが、“T-ARA騒動”のようなトラブルはなかった。

このような騒ぎがTwitterというSNSの波及のせいで大きくなった面もあると思う。しかし率直な心境を加減せずに表現できるSNSという媒体が持つ特性を考慮すれば、T-ARA内部で蓄積された問題が深刻だったことがわかる。T-ARAにもう一つ必要なことは、新しく加入したメンバーとコミュニケーションをとりながら危機を乗り越える姿勢だった。

最後にT-ARAに必要だった3つ目のことは、所属事務所キム・グァンス代表の心のこもった助言だった。より成熟した活動のために悩み、問題があればメンバーと対話し、彼女らを説得する時間を設けるのが所属事務所代表としてとるべき行動ではなかっただろうか。

すでに予測されていた重大発表。何より言い訳ではない“本音”が含まれていることを願った。所属事務所の代表であり、人生の先輩として、自分が疎かだった部分があれば、T-ARAやファンに、またファヨンに、そして韓国歌謡界に、きちんと説明することを躊躇ってはいけなかったのではないか。

記者 : ソ・サンフン